スターアライアンスに加盟後、急ピッチで路線拡大と機材の刷新を進めているエチオピア航空。エチオピアの一人当たりGDPは未だUSD1,000以下なので、「航空ビジネスの前に、インフラ投資とか先にやることあるんじゃないのか」と感じなくもないですが、それなりの国家戦略に基づいて動いている会社なのでしょう。
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エチオピア航空のアジア路線
そんなエチオピア航空のアジア路線は現状、下記のような布陣になっています。
【直行便】
・アジスアベバ=北京
・アジスアベバ=上海
・アジスアベバ=広州
・アジスアベバ=香港
・アジスアベバ=バンコク
【経由便】
・アジスアベバ=香港=成田
・アジスアベバ=香港=ソウル
・アジスアベバ=バンコク=クアラルンプール
・アジスアベバ=バンコク=マニラ
アフリカ大陸と経済的な結びつきの強い、中国本土&香港路線は利便性優先で直行運航。一方、その他の行先は香港・バンコクで1STOPさせ、以遠区間は曜日別運航にしています。座席供給量のコントロールと、機材の有効活用という二つの目的があるのでしょう。
こうして俯瞰してみると、エチオピア航空も所与の条件下で、なかなか合理的なオペレーションを展開していることが分かりますね。
エチオピア航空のバンコク・スワンナプーム空港ハブ化計画
「アジスアベバには全然行きたくないですが、以遠権区間はどこかで乗ってみたいなー」と考えていたエチオピア航空。昨日付のch-aviation.comの記事によると、今後はバンコクをハブ空港としての東南アジアオペレーションを拡大していく意向にあるようです。
この記事によると、既存のクアラルンプール・マニラ線に加え、11月までにハノイ線、2017年3月までにシンガポール線、ジャカルタ線もバンコクストップオーバーで開設予定とのこと。Point-to-Point輸送が幅を利かせる21世紀に、なんとも嬉しい以遠権路線の大盤振る舞いです。
これらの新規路線開設により、伴ってアジスアベバ=バンコク間も増便されるかは不明です。昔のパンナム欧州路線のように、東南アジア区間張り付きの機材が出てきたら面白いですね!
まとめ
ASEAN加盟国内ではオープンスカイが展開されていますので、先日お伝えしたカタール航空のヤンゴン=チェンマイ線同様、バンコク以遠区間単体での搭乗もOKとなる可能性が高いと思います。
既存のクアラルンプール線の運賃を見ると、エコノミーならばエアアジア以下の料金で出てくることもままあります。個人的に、今後東南アジア内の移動が一層増えそうな勢いなので、レガシーキャリア以遠便の充実は大歓迎です!
エチオピア航空大好きなこの人に言わせると「エチオピア航空のスッチーは桃井かおり風ばっかりで気怠い雰囲気」とのことですが、預け手荷物やスタアラゴールドの各種ベネフィットは捨てがたいですからね。
若干無謀ともいえる勢いで路線拡大を図るエチオピア航空から、今後も目を離せません。