数カ国周遊旅行に最適な海外ローミングSIM SIM2FLYを実際に使ってみた

indigo_bkk-19先日の投稿でご紹介した、タイはAIS社が販売する格安海外ローミングSIM “SIM-2-Fly” 。結構反響が大きく驚いています。痒いところに手が届くようなこの商品、タイの会社が作っているため、要所要所で???となるところはあるのですが、実際に使ってみたところ全く問題無く動作しました。

SIM-2-Fly購入編の記事はこちら

元Marcoflyerはどこへ行く

海外旅行の際に悩みの種となるのが、現地でのSIMカードの調達。ひとつの国でまとまった日数を過ごすのならばよいのですが、複…

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購入したSIMを香港到着後にアクティベート。SIMを挿入した状態で機内モードを外すだけの簡単操作!

sim2fly-8今回購入したのはアジア各国で利用できる、8日間有効の399タイバーツ版 SIM-2-Fly。最初の訪問国…というかトランジット国である香港でまずはアクティベートしてみることにしました。

この時、香港入りの便として利用したのはキャセイパシフィック航空。同社では他の多くの航空会社同様、着陸後滑走路を外れた時点で、通話を除く携帯電話の利用がOKになります。

事前にSIM-2-Flyを手持ちのiPhoneに挿入しておき、携帯電話の利用が可能となった時点で機内モードをOFFにすると、ネットワーク検索中のアイコンが表示され、数秒でCSLの電波を掴むことに成功しました。

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うっかりiPhoneそのものの「海外ローミング設定」がOFFになっていたので、これをONにした瞬間、SIM-2-Flyのアクティベートが行われました。同時に確認のSMSを立て続けに受信し、8日間3GBのローミングプランが問題無く開始されたことがわかります。

大量送信されてきたSMSの中に、「アカウント残高が不足しているので、追加サービスが必要な場合は*120 に発信してトップアップせよ!」との文言が混じっているのはご愛敬。

この後、暫く経ってから同じSMSが10通ぐらい送られてきましたが、全く問題無く動作したので、単にSMSを発信するシステムが異常動作しているだけでしょう。

このように、SIM-2-Flyの到着地におけるアクティベート操作は至極簡単&クイック。到着ゲートに向かってころころタキシングしている間に全ての操作を完了することができました。モバイル端末に関するリテラシーが高くない利用者であっても、迷うことなくアクティベートできる商品設計は秀逸です!

SIM-2-Fly のローミング先での通信速度は?

うっかりな私は、香港にて回線速度の測定を失念。このため、香港で乗り継ぎ後に訪れた、台湾で測定を行ってみました。測定にはspeedtest.netのiPhone版アプリを使用。結果はこんな感じです。

ais_speed-1

台湾大哥大の4Gネットワークに接続した状態で、通信速度は下り11Mbps弱、上り7Mbps弱という結果になりました。PINGが少々遅いのが気になりますが、タクシーで移動中に計測したことも影響しているように思います。

格安SIMだからといってローミング先での通信速度が制限されているという感覚は全く無く、数値上も全く問題のない結果でした。これに関しても二重マル。

SIM-2-Flyはタイ国内でも利用できる?

このSIMはタイ発の海外旅行者向けのローミングSIM。従って、タイ国内では残高をトップアップして別途データ通信パッケージを購入しない限り使えないはずなのですが…私の場合は、なぜか使えてしまいました。

旅行先で使い終わったSIM-2-Flyをタイ国内でiPhoneに差し込み、AISの電波を掴むとあら不思議。こんなSMSが送られてきました。

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内容を確認してみると7日間有効、最高2GBまで3G通信できる無料インターネットパッケージがアクティベートされたと書いてあります。Wi-FiをOFFにした状態でWEBブラウザを立ち上げてみると、間髪入れずにインターネット接続を開始。しかも、SMSには3Gとありますが、ちゃっかり4Gのネットワークに接続されていたり、最早訳が分かりません。

一週間有効、2GBのパッケージ料金は確か100バーツ前後だったと記憶しています。SIMそのものの料金が50バーツである事を考慮すると、とてもお値打ちですね!

整理すると:
・SIM-2-Fly購入者はタイ国内でもデータ通信が可能な模様
・SIMをタイ国内で立ち上げると無料のインターネットパッケージが有効化される
・7日間有効2GB分のデータ通信+AIS WiFiへのアクセスが可能になる
ということです。

ただ、本件に関してはAISのWEBサイトや商品パッケージには記述がありません。従って、期間限定プロモーションの可能性もあります。この点に関してはご留意下さい。

SIM-2-FlyはTOP-UPすることで延命できる?

sim2fly-7AISショップの店員に訊いたところ、このSIMは一回こっきりの使い切り型ではなく、トップアップを繰り返すことにより複数回の利用ができるとのことでした。折角なので、こちらも試してみましょう。

ais_web_1AISのWEBサイトにアクセスすると、画面中程にOnline Top upというボタンがあります。これをクリックすると、下記のような画面に遷移します。

ais_web_2色々なTOP-UP方法があることがわかりますが、日本在住の方にとって便利なのはクレジットカードを利用したTOP-UPでしょう。

SIM-2-Flyに付与されている電話番号を入力し、任意のTOP-UP金額を選択して次の画面に進みます。

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ここでクレジットカード情報を入力し、Submitボタンを押下したら簡単にTOP-UPできました!となれば、めでたしめでたし!なのですが、そうは問屋が卸さないのがタイクオリティ。

手持ちのクレジットカード複数枚で試しましたが、どれもエラーを吐いてうまく行きませんでした(笑)

ネット上の情報を調べてみると、海外発行のカードだとうまいことTOP-UPできないことがしばしばある模様。3Dセキュアの画面までは飛ぶのですが、パスワードを入力後、マーチャントのページに転送されるタイミングで何らか良からぬ事が生じている感じです。

たまたま私の保有しているカードとの相性が悪かったという可能性もありますが、あまり信頼度の高いシステムでは無いといえそうです。(同業他社TrueMobileのオンラインTOP-UPは海外発行カードでも全く問題無く決済が通っています)

これらのことを考慮すると、オンラインでTOP-UPを行い、SIM-2-Flyを延命、複数回使用するというやり方は、タイ在住者以外にはとちょっとハードルが高そうです。(定期的にタイに来る方ならばコンビニエンスストアや街角のキオスクで簡単にTOP-UPできるのですが…)

従って、複数回の利用予定がある方は、訪タイ時に何枚かまとめ買いしておくことをオススメします。

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数カ国周遊旅行に最適な海外ローミングSIM SIM2FLYを実際に使ってみた まとめ

indigo_bkk-10海外旅行者にとって大変魅力的なローミングSIM、SIM-2-Fly。利用開始のための操作は非常にシンプルで、とても使い勝手の良いSIMであることが確認できました。

一方、1枚のSIMを継続して使いたい方にとって、オンライントップアップがどうも安定しない点は減点ポイント。SIM-2-Flyのみならず、AISのプリペイドSIM全体にかかわってくる問題だと思いますので、是非近い将来に改善してもらいたいところです。

ただ、タイに知人友人をお持ちの方であれば、代理TOP-UPを依頼することも簡単にできますから、然程大きな問題にはならないのかもしれません。

このSIM、少々割高ですが日本のAmazonでも購入できるようですので、ご興味のある方は是非探してみて下さい。

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