大韓航空 KE754便 名古屋→釜山 エコノミークラス搭乗記

今回の小旅行は、久しぶりに釜山へ。どうも小綺麗になってしまったソウルと違い、濃密なアジアの香り漂う港町プサンは、アジアの中でも好きな街の一つです。

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今回の旅行の目的は、路線バス&地図マニアの友人と行く「釜山→ソウル 路線バス乗り継ぎの旅」。釜山-in/ソウル-outの旅程となるので、デルタ航空のマイレージを利用して、シンプルなエコノミークラス特典航空券を発券しました。ニッポン500マイルキャンペーンでしこしこ積み上げたマイルを15,000マイル放出。日韓路線のレガシーキャリアは、普通に購入すると思いの外高いので、特典発券がお値打ちです。




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大韓航空 KE754便 チェックイン〜KALラウンジへ

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出発地は2016年上半期の本拠地、名古屋は中部国際空港。この空港から大韓航空/コリアンエアーに搭乗するのは初めてです。チェックインカウンターは一番端っこのA。アリタリア航空のスカイチーム・エリートプラスの恩恵にあずかり、エコノミークラス利用ですが、SKY PRIORITYのレーンを使わせてもらいます

Expertflyerで事前確認してみると、このフライトはあまり混んでいない模様。チェックイン担当者に「三人並びで空いてる所ってあったりしますー?」と訊くと、適当な席をアサインしてくれました。特に言及はありませんでしたが、チェックイン後にシートマップを確認してみると、横2列のブロックもしておいてくれたようです。ありがたや、ありがたや!

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がらがらのセキュリティチェック、出国審査を抜けた後は指定のKALラウンジへ。特にインビテーションはなく、搭乗券を見せるだけで入室ができます。

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見ての通り、窓のないタコ部屋です。地方空港に自社ラウンジを保有しているだけありがたい話なのかもしれませんが、これなら適当な提携ラウンジにぶっこんでくれというレベルです。

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フード類はこんな感じ。蓋の開いたどん兵衛と、おにぎり等の軽食、プレミアムモルツと各種リカーが取り揃えられています。空気を読まずに「辛ラーメンどどーん!」だったらあっぱれなのですが、残念ながら普通な感じです笑

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入国カードと税関申告書も大量にストックされています。何もすることがないので、ここで記入を済ませてしまうのも暇つぶしとしては悪くないですね。3分くらいは潰せるかな。

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大韓航空のFFP「スカイパス」提携クレジットカードの入会申込書も設置されています。韓国系キャリアのFFPってなかなか魅力がない(マイルの加算率、特典航空券の必要マイル数等々…しかも色々な部分で2社横並びですね)感じがするのですが…だからこそ、こうやってラウンジに申込書を置いておいて、訳の分からないうちに申し込ませてしまう、というのは良いやり口かもしれません笑

 

大韓航空 KE754便 搭乗〜離陸

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今回の搭乗便の出発ゲートは19番。ラウンジから外に出てスグのところです。機材はB737-900なのですが、出国審査場にも至近の、よいゲートを使っています。ちょうどSKYPRIORITYの搭乗が始まった所なので、機内へ。ゲート係員は結構細かくチェックしていて「私はモーニングカーム(大韓航空の上級会員)だー!」と言い張るKBBAをしっかり排除していました。うやむやにせずに、こういう客を通さないようにするのは良いことだと思います。

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しかし、ウィングレットの付いてないB737NGに搭乗するのは随分久しぶりのことです。近年Lion Air等で大増殖しているB737-900ERではなく、無印の-900型。大韓航空はまとまった数を保有していますが、世界的には珍しい部類の機種だと思います。

 

大韓航空 KE754便 B737-900 エコノミークラスのシート

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さて、機内へ。13年選手ですが、機内インテリアは綺麗な状態に保たれています。紺色のモケット張り3-3座席が整然と並ぶなか、今回アサインされたのは非常口列直前の窓側。チェックイン担当者が気を利かせて横2列のブロックをかけてくれたようで、3席広々使わせてもらいました。

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チェックインカウンターに貼ってあったシートマップによると、シートピッチは30インチだそうで。私の長くない足でも膝頭がつかえそうになります。日韓線ならよいですが、中距離路線にもアサインされるとしたらちょっとしんどいシートピッチです。

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個人用画面もない古いタイプのシートですが、座り心地は良好。程よい固さのクッションが座面、そして腰回りをしっかりサポートしてくれます。古い機材ではあるものの、ヘタっている感じはしないので、元々の設計が良いのでしょう。こういう古いシートには、思いがけない当たり座席があるので侮れません。

 

 

大韓航空 KE754便 出発〜機内サービス

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概ね乗客が席に着いたタイミングで、客室乗務員が韓国入国書類の配布を開始。ショートフライトならではの先手先手のオペレーションです。話が若干脇道に逸れますが、大韓航空の制服のブラウスって妙にテカテカした化学繊維風。引火しやすい素材に見えますが、大丈夫なのかといらぬ心配をしてしまいます。

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そうこうしているうちにプッシュバック開始。

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同時にセイフティデモの放映も開始されます。時節柄、視聴にも熱が入ります。

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おかげさまでスムーズに何事もなく離陸しました

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まだ上昇が続いている中、早々にベルトサインが消灯し、サービス開始。なんとなく近未来的な外観のボックスミールが配布されます。上蓋には「ロンドン行きA380に乗れば飛行時間も余裕になります」というコピーとともに、A380-800がロンドン路線で就航開始した旨のPRがなされています。意外なことに、今までは太平洋線だけでの運用だったんですね。機内プロダクト的には後発のB747-8に乗りたいところですが笑

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ボックスミールの中身はこんな感じ。ブルボンのMIXおつまみに日本調整のおにぎり、済州島の美味しい水という不思議な取り合わせのセットです。名古屋=福岡間の国内線とほぼ変わらない飛行時間の路線ですから、必要にして十分の内容でしょう。手際よくバババババっと配って、頃合いをみつつ随時回収にやってきます。

復路もそうでしたが、大韓航空のクルーはアシアナに比べて色々な意味で自然体です。サービスも割と素に近く、謎の笑顔を振りまきながら通路を歩かない感じの印象。アシアナがひーこら頑張って日系二社に近づけていっている一方、大韓航空はちょっと違ったベクトルを持っています。10年前くらいはお高くとまってちょっと感じ悪かったのですが、個人的に好感の持てる方向に進化しているようです。

 

 

大韓航空 KE754便 降下→到着

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トレーの回収が終わると、短い休憩タイムを挟んですぐ降下体勢に。少ない低地に住宅が密集した釜山の街が眼下に迫ってきます。

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釜山は非常に起伏の激しい街で、標高の高い場所ではインフラ整備も行き届かず、タルトンネと呼ばれるスラム的な住宅街が点在していました。しかし現代は、こういうカオスなエリアを財閥系の不動産会社が一気に再開発。逆に高層アパートが建ち並ぶようになっているのが興味深い所です。総じて韓国の街はシムシティ風味で、昔々同ゲームをやりこんだ人間としては、萌えポイントでもあります。

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ドシン!という衝撃とともに釜山金海国際空港に着陸。大韓航空のハンガーには6/7だかで運用を終了したばかりのB747-400が羽を休めています。大量に在籍していたと思っていた大韓航空のB747-400も、一気になくなってしまいました。

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でんでん太鼓だらけのスポットに到着。シートピッチは狭いものの、隣がいなかったため余裕のショートフライトでした。エコノミークラスの旅の快適さは、隣人の有無によって変わってくるとつくづく思います。

入国審査は仁川とは打って変わってがら空き。乗客の殆どが韓国人だったため、機内中程の席でしたが、待ち時間0で外国人レーンを突破できました。これはストレスフリーで良い!

 

 

まとめ

大韓航空には久々の搭乗でしたが、自然なテイストのサービスに好感が持てました。所属アライアンスの兼ね合いもあり、積極的に乗るかは微妙な所ですが、こういう短距離路線でスポット的に乗るには良いなという印象です。今後も機会があればちょくちょく乗ってみようと思います。

 




 

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