タイ国際航空の北米路線が2017年に復活?

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昨年秋、ソウル経由で運航されていたバンコク=ロサンゼルス線を運休したタイ国際航空。早くも北米線復活の話が出ているようです。

タイ国際航空は、個人的に大好きな航空会社。いつかTGで北米にいきたい!と思っていただけに、このニュースには心躍ります。

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これまでのタイ国際航空北米路線

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タイ国際航空の北米路線の歴史は古く、初開設は1980年。

長らく成田経由の便も運航されており、エコノミー・ビジネスともに料金が割安なのにサービスが良好!と人気のキャリアだったと記憶しています。

その後、使用機材をA340-500に変更し、ロサンゼルス行きノンストップ便を就航させるも、見事にコケて運休。ソウル経由で運航されていた1往復も、同社のリストラプランの一環で、2015年の夏スケジュールの終了をもって運休となりました。

その後2015年12月には、米国FAAがタイの民間航空安全レベル格付けを「カテゴリーII」に引き下げ。この結果としてタイに本拠地を置く航空会社は

・米国への新規路線の開設
・既存路線の増便/より大型の機材への変更

が許可されないという事態に陥ってしまっています。

 

2017年、北米路線再開に向けてのみちすじ

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Bangkok PostのWEB版に、タイ国際航空CEOであるチャランポーン氏のコメントが載っていました。この記事によると、おおまかにはこんな感じのようです。

・まずはタイの航空安全基準に関する制限が解かれないといかん。ICAOからもFAAからも食らっちゃってるからね。監査官の連中に頑張ってもらわんといかんわけです。

 

・いやーうちの会社もね、”Safety Beyond Compliance”っちゅー安全強化プログラムに鋭意取り組んでるところですわ。

 

・昔から仲良しのスカンジナビア航空さんとも、安全データシステム&データを共有したり、よろしくやっとります。

 

・就航先は需要の大きい都市かな。他社が就航してない都市を狙ってまふ。

 

・来年、ボーイングから2機の機材を新規導入するんで、そいつをこの北米路線に充当する予定っすわ。

なんか全体的に超ざっくりな話っすね…笑

なにかにつけノンビリ&ちゃらんぽらーんなタイのこと、ICAOとFAAから突きつけられたダメだし条項を順調にクリアできるかは怪しい感じです。

しかしながら、ここさえクリアできれば、2017年の北米線復活は、それなりの確度を持つようになってきそうです。(元々、リストラプランの一環で運休になったのに、その後経営状況は好転したんかい???というツッコミはよしておきましょう)

ちなみに、ボーイングから納入される新機材ってなんだっけ?と調べてみたところ、どうやら新たに導入するB787-9のことを指している模様。ビジネスクラスのシートがB787-8と同様の2-2-2配列になるのか、A350-900のようにスタッガードシートを設えるのか、気になる所です。

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まとめ

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21世紀に入っても、古き良きエアラインの香りがそこかしこに漂うタイ国際航空。あの余裕綽々な感じが個人的には大好きなのですが、一方で経営体としてはかなりヤバそう。どうにか折り合いをつけて進んでいってもらえればと、常々祈っています。

首尾良く2017年に北米路線を復活させられたとしたら、是非とも乗りにいきたいところ。「スタアラ各社いずれか好きな一社で太平洋を横断しろ」と言われたら、迷わずTGを選んでしまう私です。

以前研究したときには、TGの長距離路線はインド亜大陸各地を出発地として発券すると、非常に割安な傾向がありました。恐らくこの傾向は2017年も踏襲されると思うので、プレミアムキャビンで飛ぶにあたっては、このあたりの発券地を狙っていくのがよいでしょう。

また、A340-500を使用したバンコクLAX直行便が就航していた頃は、ソウル発券で割安な航空券も売られていました。「ICN-BKK-LAXと飛ぶなんて、なんて酔狂な!」という感じですが、確かBKKで途中降機ができた記憶が。使い道次第では面白いなーと思っていたものの買わず仕舞いでしたので、こちらも復活の兆しがあればぜひトライしてみたいところ

この先、モスクワ、テヘラン等、意欲的な路線展開をしていく構えのタイ国際航空から、目が離せません!

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