港町マハーチャイへ海鮮を食べにいこう!タイ国鉄マハーチャイ線の旅

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界隈ではグルメブロガーとしてお馴染みのM氏がバンコクにご来訪。せっかくだから日帰り小旅行に行きましょう!ということで、バンコクから列車で小一時間。シーフードが美味しいと有名な港町、マハーチャイに行ってきました。

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マハーチャイへのアクセス タイ国鉄マハーチャイ線

マハーチャイはバンコクから西へ約40km。タクシーをチャーターして行けば話が早いのでしょうが、そこは鉄道好きな2名。当然のごとく国鉄マハーチャイ線での列車移動をチョイスです笑

タイ国鉄マハーチャイ線はバンコク市内チャオプラヤー川西岸のウォンウィエンヤイ(Wongwian Yai)駅から出発します。位置的にはミレニアムヒルトンからさらに内陸に進んでいったあたりといえば、イメージしやすいでしょうか。

最寄りのBTS駅はシーロム線のウォンウィエンヤイ駅。同名の駅ですが、西武線の秋津〜新秋津間よりもよっぽど離れています。

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国鉄マハーチャイ線はラッシュ時を除いておよそ1時間ヘッドで運行。線路市場で有名なメークローン線にも渡し船を介して連絡しますが、連絡運輸よりも近郊の住宅地とバンコクを結ぶ輸送がメインになっているようです。

マハーチャイ線時刻表(なんとタイ語のみ…)

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運賃はノンエアコン10バーツ、エアコン車25バーツ。エアコン特別料金が元々の運賃より高いというのはなんとも…笑。エアコン車は全ての編成に連結されている訳ではなく、限定運用が組まれています。駅貼時刻表にACと記載のある列車を狙って乗る必要があります。

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ご丁寧に、各駅の配線まで明記された路線図も貼られています。この路線は全線単線ですが、ラッシュ時は結構列車密度が高いので、多くの駅に行き違い設備が完備されているようです。

 

 

下町の良い雰囲気!国鉄ウォンウィエンヤイ駅

再開発で建てられた高層マンションの間にあるBTSウォンウィエンヤイ駅から歩くこと約10分。国鉄ウォンウィエンヤイ駅は、BTSとは対照的な下町のど真ん中にあります。

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雑然とした町並みの中に突如として出現する鉄道駅。なんとなく西武新宿線的な雰囲気がなくもないですが、鉄道施設と周辺の敷地とが全く隔絶されていないところに大きな違いがあります笑 道路とプラットフォームは線路経由で行き来自由。都心はどんどん小綺麗になっていくバンコクですが、この界隈に関していえば、まだまだ濃厚なアジア仕様が楽しめます。

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食べるのが大好きなタイ人らしく、駅ナカは超充実。とはいってもキオスクやコンビニがあるわけではなく、零細露天商が軒を並べています。

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唐揚げから、ソムタム、魚の揚げ焼きまで、多種多様なダイニングオプションが提供されています。日本のキオスクは非常に文明的で便利なのですが、どうも無機質すぎるきらいがあります。都内のJRどこか一駅くらいで、こういうライブ感溢れる露店を設営できないものですかねー。

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ホームに出店しているのはデリカだけではありません。先端寄りには生鮮部も完備。もはやこのあたりまでくると、周辺の庶民市場と一体化しつつあります。

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カメラを向けると、おてもやんのようなメイクのTHBBA、がとてもよいリアクションをしてくれました。なんというか、色々といい加減なのですが、非常に味のある鉄道風景が展開されているウォンウィエンヤイ駅です。

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軌道の整備状況はご覧の通り。一見してグニャグニャなので、走り始めるや否や激しく上下に揺さぶられるのは想像に難くありません。最高速度はせいぜい時速60kmといったところなので、脱線した所でたかがしれているので良いのでしょう。

 

 

マハーチャイ駅普通列車に乗車

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警笛を狂ったようにならしながら、折返しマハーチャイ行きとなる普通列車が入線してきました。どことなく親しみのもてる顔立ちのディーゼルカーはやはり日本製。輸出されて以来、ウォンウィエンヤイ=マハーチャイ間をトコトコ往復する毎日のようです。おでこの二灯ライトといい、帯の色といい、薄目でみると往年の小田急に見えなくもありません笑

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折返しぎりぎりの到着だったため、慌ただしく乗車します。見ての通り、逆側の扉も開放しているので、通り側からも乗車可能です。

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車内はこんな感じ。FRP製のボックスシートが並びます。窓のブラインドは、どことなく阪急風な鎧戸です。立て付けが悪いため、うまいこと閉まらなそうですが…

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さて、約3-4分という驚異的なターンアラウンドで、マハーチャイ行き普通列車は汽笛一声発車しました。

発車するや否や、強烈に上下左右に揺さぶられます。飛行機ならばベルトサイン着用はもちろんのこと、客室乗務員に着席指示が出されるレベル。グニャグニャレール恐るべしです。車酔いする人は一発でアウトでしょう。

また、スピードが出てくると沿線の草や小枝が車体にビシバシあたり、一部は車内に飛び込んできます。当たるとかなり痛いので、窓側席に進行方向に向かって座るのは避けたほうが良さそうです。

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バンコク市内ではこまめに停車し、乗客を拾っていきます。途中駅でも、駅構内には屋台完備。列車を食べながらすする麺とか、いいですね。ここは別途また攻めてみたい所。

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車内の混雑具合は、1ボックスに1-2名といったところ。隣席のおじいさんはいかにも乗り慣れた体。なかなか味のあるポーズでくつろいでいます。

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走るにつれ、どんどん風景は田舎っぽくなっていきます。途中には、湿地帯のど真ん中にある簡素な駅も出現。北海道の簡易駅のようです。過密都市バンコクといえど、郊外に出ればまだまだ開発の余地はある模様。

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1時間とちょっとで終点のマハーチャイに到着。この駅もメークローン線の線路市場ほどではありませんが、一般市場と駅が一体化しています。プラットホームの奥には、整備施設も。同型のディーゼルカーが何編成か留置されています。ここが同線唯一の車両基地なのでしょう。

 

 

港町マハーチャイを散策

折返し列車までの時間は約1時間半。限られた時間ではありますが、港町マハーチャイを散策することにします。

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駅前広場を出て右に折れると、そこはタイの田舎町。港町だけあって、乾物の香りが町中に漂っています。

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適当な小道をはいり、市場見学を開始。乾物から、とれとれのエビまでよりどりみどり。

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淡水海老は鮮度も良さそうです。1kgで280バーツとはかなり格安

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料理の達人であるM氏と「いやー、ここで材料調達してコンドでパーティやりたいねー!」とか言いながらそぞろ歩きします。ぜひ、バンコクでミニオフ会やりたいですね。買い物するにはそれなりのレベルのタイ語が必須でしょうから、しっかりと勉強せねば。

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なお、この時間帯には水産物のセリはもう終了していた模様。早朝にやってきたほうが、より一層盛り上がっていることでしょう。

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今回の目的地はこちら。市場を抜けると目の前に現れる、鉄筋作りの建物です。

 

 

マハーチャイ船着き場脇の海鮮レストラン

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このビルの二階にあるのがオープンエアーの海鮮レストラン。一見暑そうですが、天井にファンがついていますし、目の前が川になっているので風が吹き抜け、なかなか爽快です。

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スターフェリーを1/10くらいの規模感にリサイズしたような船は、対岸のバーンレム行きの渡し船。メークローン線のバーンレム駅へはこの渡し船を利用することになります。

観察していると、3台の小舟がグルグルいったりきたりで、かなりの高頻度運行を実施中。こんなに需要があるのであれば橋をかけたほうが良いのでは…?と思いますが、「橋を作っちゃうと大型船が通れなくなるからマズいんじゃない?」というのがM氏の節。確かにそれ、ありそう…。

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こちらの海鮮レストラン、まさかの英語メニュー完備。外国人もそれなりに来るのでしょうか。エビ、イカ、牡蠣等々、多彩な海鮮料理が取り揃えられています。価格はタイ基準では安い!という感じはありませんが、一つ一つの皿のポーションを考えると良心価格の範疇に入ると言えましょう。

「二人なのであまり頼むと食べきれないよねー」ということであれこれ悩みながら

トムヤムクーン、蟹肉入りチャーハン、イカのカレーペースト炒め、エビのフリッターの合計4品を注文。

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見た目の通り、なかなか美味い。川から渡ってくる涼しい風も手伝い、美味さ三割増しです!

これだけ食べて、ちょこっとビールを飲んで、お会計は800バーツ台後半だったかと。うーん、やっぱり安いかも。

来た道を戻り、大満足でマハーチャイの街を後にするのでした。

 

 

復路はエアコン車で快適に帰還

お腹いっぱいで良い気分になったところで、帰り道は奮発(?)してエアコン車で帰ることに。

駅の窓口でエアコン席で2名!と言うも、うまく伝わっていなかったのか往路と同じ10バーツの切符を渡されてしまいました。まぁ、車内精算すればよかろう!と気にせず冷房車に腰を下ろします。

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冷房車の車内はこんなかんじ。合皮張りのハイバックシートが集団見合い式で並んでいます。運賃の1.5倍の特別料金が必要なだけに、車内はガラガラ。ほどなくマハーチャイを発車しましたが、乗客の数は片手で数えられる程です。客層もなんとなくハイソな感じがします。

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数駅した所で車掌さんがやってきました。なんと往路と同じ人。我々と同じくマハーチャイでお昼休みだったのでしょう。

普通車の切符と差額2名分の30バーツを手渡すと、心得ておる!と笑顔で車内補充券を発行してくれました。そういえば、通路を挟んで隣の席のお兄ちゃんは揺れる車内で編み物を楽しんでいました。なんと女子力が高い!(笑)

満腹なこともありうとうととしていると、あっという間に始発駅のウォンウィエンヤイ着。往復3時間強の楽しいミニトリップでした。

 

 

まとめ

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往復35バーツの列車の旅、総所要時間は4時間程度でしたが、大いに楽しめました。

タイは魚介が美味しい国ですが、港町で食べるそれはまた格別。タイ語NGな状態でも普通に行って帰ってこられたので、マンネリ気味なバンコクリピーターの方にも良いかも。

線路市場のメークローンまで往復すると結構よっこらせですが、こちらは手軽に試せますので、ご興味のある方は是非!

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