マレーシア航空 MH067便 ビジネスクラス(ソウル→クアラルンプール)搭乗記

お馴染みのインドネシアはジャカルタへの移動。先日の記事にもある通り、今回はマレーシア航空のビジネスクラスを韓国発券で手配しました。仁川〜クアラルンプール〜ジャカルタの往復で、航空券代金は9万円台。これで360ティアポイントを獲得できます。財布に優しく、ティアポイント集めが捗る航空券です。



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★総括

久しぶりのマレーシア航空搭乗でしたが、ロードが軽かったこともあり、非常に快適でした。客室インテリアはカーペットが剥げている等、少々古びていますが、シートの座り心地は秀逸。マレー人クルーのテンション高めなサービスも相俟って、約6時間のフライトはあっという間に過ぎ去っていった次第です。一方、ケータリングはもうひと頑張りかな?という感じでした。仁川搭載の食事は総じて美味しくないので、MHマターの話ではないのかもしれませんが…

ただ、航空券代金を考えると、あれこれケチを付けるのも見当違いな気がします。特にブリティッシュエアウェイズ・エグゼクティブクラブの会員にとっては非常にコストパフォーマンスがよく、お勧めできる航空券だと思います。

 

チェックイン

仁川空港発マレーシア航空の搭乗手続きは、大韓航空の職員に委託されています。担当チェックイン係の女性、全く愛想はありませんが、手早く、そつなく搭乗券を発券してくれました。

仁川空港マレーシア航空チェックインカウンター
仁川空港マレーシア航空チェックインカウンター
紫色のタグが”Hot Connection” Hot とつくとそこはかとなくAirAsia的な香りが…
紫色のタグが”Hot Connection” Hot とつくとそこはかとなくAirAsia的な香りが…

乗り継ぎ時間が約1時間半なので、Hot Connectionの紫色のタグも付けてくれ、準備万端クアラルンプールに向け出発です。

 

ラウンジ

仁川から非韓国系航空会社で出発するときのお馴染み、サテライト側の大韓航空ラウンジが指定されます。このラウンジ、殺風景で特に取り柄のないラウンジです。

コンセプト不明の謎ラウンジ。提携他社用に、低コストで待合室作んべーか、という投げやりな雰囲気が漂います
コンセプト不明の謎ラウンジ。提携他社用に、低コストで待合室作んべーか、という投げやりな雰囲気が漂います

敢えて特徴的な事柄を挙げるとしたら農心のカップ麺が山積みになっていることでしょうか。蓋が閉じたままなので、飢えたコリアンのおじさま達に大量に持ち去られないか、少々心配になります。

韓国人乗客の生命線、農心の辛ラーメン。並べ方にこだわりがありそうです
韓国人乗客の生命線、農心の辛ラーメン。並べ方にこだわりがありそうです

長居して楽しい場所でもありませんので、搭乗開始時刻になったらそそくさとゲートに向かうことにしましょう。

 

搭乗〜出発

大韓航空ラウンジすぐ脇のゲートに行くと、ちょうど搭乗が始まった所。ワッショイワッショイしている搭乗口付近の様子を見るに、エコノミークラスはしっかりと埋まっているようです。

MH67便搭乗風景。ガラガラかと思いきや、結構乗客がいて一安心です
MH67便搭乗風景。ガラガラかと思いきや、結構乗客がいて一安心です

ボーディングブリッジからふと搭乗機を眺めると、コックピットの窓を全開にして出発準備を行っています。シルエットから判断するに、ぽっちゃり系マレー人の機長のようですが、暑かったのでしょうか。のほほーんとした光景に早くも東南アジアの風を感じます。

休憩中のバス運転手みたいで、ちょっと和む光景です。
休憩中のバス運転手みたいで、ちょっと和む光景です。

さて、搭乗してみるとビジネスクラスは半分弱の埋まり具合。出発数日前時点では5席しか埋まっていなかったことから考えると、MH Upgradeは有効に機能していると推察されます。幸いにして、私の隣席1Cは空席。2席広々と使わせてもらうことにしました。

ウェルカムドリンク(パイナップルジュース)
ウェルカムドリンク(パイナップルジュース)

ウェルカムドリンクはジュース三種+水からのチョイス。珍しいパイナップルジュースをもらってのんびりしていると、程なくドアクローズ。

ジャカルタ行き直行便のガルーダA330。オーバーナイトステイ便なのに40分くらい遅れてました
尾行してくる、ジャカルタ行き直行便のガルーダA330。オーバーナイトステイ便なのに40分くらい遅れてました

快調にタキシングし、本来ならば30分先行しているはずのガルーダA330を尻目に、軽々と離陸しました。

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★ミールサービス

離陸後水平飛行に入ると、すぐにランチサービスが始まりました。
まずは、ハイテンションなマレー系パーサーに振る舞われるシャンパンからスタート。このパーサー「Cheers★」と方々でシャンパンを注ぎ回っています。MHらしいくだけた雰囲気のナイスなパーサーです。

赤基調のサロンケバヤが上品です。着ている本人はノリノリ系ですが!
赤基調のサロンケバヤが上品です。着ている本人はノリノリ系ですが!
ケータリングのちょんぼでピーナッツソース無しのサテー
ケータリングのちょんぼでピーナッツソース無しのサテー
サラダ。これは極めて普通。
サラダ。これは極めて普通。

前菜はサテー、モッツアレーラチーズとトマトのサラダ、と続きますが、最初のサテーがまさかのピーナッツソース無しでのサーブ。訊いてみると「いやー、なんかケータリングがミスったらしくて、今日はソース積んでないの〜」とのこと。なんともユルユルな感じです。こういうのにキリキリ来てしまうような真面目なタイプの方には、マレーシア航空は向いていない感じです。

メインコースはプリオーダーのトッカルビ。トッカルビとは、質の良い牛肉を叩いて粗いミンチ状にし、すりゴマやタマネギと混ぜ合わせた上で整形して焼き上げる、韓国風ハンバーグです。どちらかというと高価な類いの料理でして、これを出してくるとは気合い入ってるな!という事で選んでみました。

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見た目はまぁまぁなんですが、お味の方は残念な感じ。パテにオージービーフの赤身を使っているのか、食感がぼそぼそで旨味がありません。ソースの方も謎の中華風で、韓国料理にこんな味あったっけ?というピンぼけな印象でした。次回同じ路線でプリオーダーする機会があったら、間違いなく別のオプションを選ぶと思います。

思わぬ伏兵、植物性乳酸菌兵器と化した白菜キムチ。飛び散らせないためには細心の注意が必要です
思わぬ伏兵、植物性乳酸菌兵器と化した白菜キムチ。飛び散らせないためには細心の注意が必要です

また、付け合わせにはキムチが用意されていたのですが、これが鬼門だった…気圧のせいか、中身が膨張していて、気をつけて開封したにも関わらず、キムチ汁をまともに浴びる結果になってしまいました。韓国系航空会社が出している、プラスティックパック入りの無臭キムチの方が安全ですね…

微妙なケーキ…まんま韓国の洋菓子って感じです。
微妙なケーキ…まんま韓国の洋菓子って感じです。

メインをやっつけた後は、デザート。これは見た目通り、微妙ですね。一口食べてスルー。

到着前のリフレッシュメント。ハーゲンダッツはバニラのみの用意。
到着前のリフレッシュメント。ハーゲンダッツはバニラのみの用意。

ランチサービスが終了した後は、照明を落としてお昼寝タイム。その後クアラルンプール到着前に、リフレッシュメントとしてお菓子の盛り合わせとハーゲンダッツがサーブされました。こちらに関してはまずまずなお味です。

シート

今回は幸運にも2席横並びを占領できた、レカロ製ライフラットシート
今回は幸運にも2席横並びを占領できた、レカロ製ライフラットシート

このシートに座るのは初めての経験でした。調べてみると、レカロ製の座席のようで。固めながらホールド感の良い、レカロならではのシートです。離着陸、リラックス、ライフラットのいずれのポジションでも快適に過ごすことが出来ました。シートそのものは少々古びた印象ですが、例えばANA等で採用されているスタッガードシートよりも、快適性が高く、フラットポジションでもよく眠れたというのが個人的な感想です。ただ、隣に人がくるとまた違った印象になるかもしれません。

 

到着

マレーシアホスピタリティを感じつつ、あっという間に過ぎた6時間。気づけば眼下にはパーム椰子のプランテーションが。規則正しく並んだ椰子の木がグングン近づいてくるのを眺めていると、A330はひらりとクアラルンプールに舞い降りたのでした。クアラルンプールには定刻より少し早い到着です。余裕を持って、ジャカルタ行きに乗り継ぎますが、これについては次の記事に譲ることにいたします。

次便の搭乗記はこちらから:
マレーシア航空MH725便 クアラルンプール→ジャカルタ B737-800 ビジネスクラス搭乗記




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