ジャカルタからのショートトリップ先の定番といえば、西ジャワ州の高原都市バンドン。標高700m以上のバンドンは、赤道に近いジャワ島としては冷涼な気候で、オランダ統治時代からの人気の避暑地です。

高低差に富み、のんびりとした風景が広がるバンドン
高低差に富み、のんびりとした風景が広がるバンドン

のちにアジアアフリカ会議の開催地となるなど、歴史的な名称旧跡も数多いバンドンですが、ジャカルタ市民の一番のお目当てはショッピング。特に週末は、市街地に点在するファクトリーアウトレットをホッピングするジャカルタナンバーの自家用車であふれかえります。

バンドン市内のファクトリーアウトレットの様子。一押しはRumah Mode
バンドン市内のファクトリーアウトレットの様子。一押しはRumah Mode

今回は、そんなバンドンへのジャカルタからの移動手段に関してまとめてみました。

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ジャカルタ=バンドン間の移動交通手段

バンドンはジャカルタから西に約150km。ちょうど東京から那須塩原くらいの距離感覚です。ジャカルタから移動するにあたり、一般的に考えられる交通手段は下記の4つでしょう。

①チャーター車
②トラベル(ミニバン)
③列車
④高速バス

私のお勧めは、③の列車です。週末に乗車する場合は少なくとも一週間前には予約を入れないと厳しい感じですが、外国人が乗るにあたっては諸般のリスクが最も小さく、それなりの快適性と定時性が担保されていると思います。

①チャーター車

新興国では定番のイノーバ
新興国では定番のイノーバ

潤沢に予算があるのであれば、一番手っ取り早いのは運転手付きのレンタカーを旅行代理店でチャーターする方法でしょう。

所要時間:2時間30分〜3時間程度(渋滞なしの場合)
料金:片道USD250程度〜?(日系の旅行代理店で手配した場合)

◎Pros
・なんといっても速い。
・フレキシブルに経路設定できる
・一台の車を個人で占有できるので、好き勝手できる

×Cons
・なかなか高額な料金設定。往復USD500とか、ちょっとした航空券代相当です
・日帰りでない場合、往復についてそれぞれ上記の料金がかかってくる
・宿泊を含む日程の場合、チャーター料金と別に運転手の宿泊費・食費等も当然追加になる
・大体車種がToyota InnovaやAvanzaなので、長時間乗車していると腰が痛くなってくる。

②トラベル(乗り合いバン)

Day_trans

比較的お財布に余裕のあるインドネシア人が愛用する、トラベルという交通手段。日本では耳慣れない乗り物ですが、端的に言えばトヨタ・ハイエースやいすゞ・エルフに9〜12席のリクライニングシートを取り付けた乗り合いバンです。

-Cititrans
-Baraya Travel
-XTrans といった会社が大手の運行業者になるのでしょうか。
各社の営業所や、ショッピングモール内に併設された乗り場から、バンドン市街地との間を高フリークエンシーで運行しています。WEB予約も一部業者では可能です。

所要時間:3時間程度(渋滞なしの場合)
料金:Rp.100,000前後

◎Pros
・割安な料金設定
・途中停留所なく、高速道路を直行するので速い
・便数が多いためスケジュールに融通が利く
・ジャカルタ市内の出発地が多様。便利な場所を選べる
・リクライニングシートなので快適

×Cons
・過激な運転をするドライバーが多く、よく事故る
・乗り場の場所がわかりにくい
・予約時、乗車時いずれについても英語があまり通じない。
・所詮ハイエースやエルフなので、乗り心地はあまり良くない
・小さな密室なので、近隣にワキガの人が来たりすると悲劇。気持ち悪くなる

乗りこなせると大変便利なのでしょうが、私は、連休に乗車してエラい目に遭いました。

その日は盛大にオーバーブックしたのか、集合場所に現れたのはハイエースでなく、ボロボロの韓国製中型バス。エアアジアも裸足で逃げ出すシートピッチ26inch(推定)という座席に押し込まれた挙げ句、ジャカルタ市街地で大渋滞に巻き込まれ…結局5時間ちょっとかかりました。

渋滞を抜けてようやく快調に走り出したと思ったら、山間部に入るとエンジンの出力不足で坂を上れない。過積載のトラックにも抜かされる始末で、いつエンストして乗客一同後ろから押す羽目になるのか、非常にドキドキしました。運行母体が小さいだけに、インドネシアクオリティの炸裂する交通手段だと言えましょう。

 

③列車

ジャカルタ・ガンビル駅で出発を待つ列車。機関車で客車を引っ張る方式
ジャカルタ・ガンビル駅で出発を待つ列車。機関車で客車を引っ張る方式

ジャカルタ中心部のGambir(ガンビル)駅からバンドン駅まで毎日9往復が運行されています。運行するのはPT.KAI社。元々国鉄だったのが上下分離方式で民営化され、東南アジア各国の中では相対的にハイレベルなサービスを提供しています。

所要時間:3時間半
料金:Rp.120,000(エグゼクティブクラスの場合)

◎Pros
・大幅な遅延が少ない(バンドン行きの場合、遅れても15-20分程度)
・快適。広々としたリクライニングシートで熟睡できる
・(エグゼクティブクラスの場合)客層がまとも
・車掌・乗務員が親切で感じ良い
・乗り場が分かりやすく、英語も比較的通じやすい

×Cons
・予約が取りにくい(週末は1週間前までに予約マスト)
・オンライン予約のクレジットカード決済機能が不安定
・便数が少ないので、乗車する列車に合わせてスケジュールを組む必要がある
・ダフ屋対策のため、予約時にパスポート番号登録必須。乗車時に身分証を忘れると乗れない

タイやインドのようにオンライン予約ができない国と比べればかなりマシですが、クレジットカード決済がなかなか通らないのは本当に困ったものです。クレジットカードで払えないとなると、コンビニかATMでの支払いになります。手続き自体は簡単なのですが、インドネシア到着前に手続きをするのであれば、インドネシア在住の知人の協力が必須。これはちょっとハードル高いですよね。

とはいうものの、切符さえ買えてしまえば、快適な乗り物です。

④高速バス

野生のインドネシアを堪能したい方にはもってこいの高速バス
野生のインドネシアを堪能したい方にはもってこいの高速バス

各社が様々な等級のバスを運行しています。最大手はPrimajasa社でしょうか。

等級はエコノミーAC,AC,エグゼクティブの三クラス。さすがにエアコン無し便はもう存在しないようですが、エコノミーACの場合は恐怖の横5人掛け(通路を挟んで2-3配列)です。

所要時間:4時間程度(渋滞なしの場合)
料金:Rp.75,000前後

◎Pros
・本数と定員が多いので、満席になりにくい
・予約無しでもウォークインで乗れるケースが多い
・運賃が安い

×Cons
・ある程度人数が揃わないと発車しないので、時間が読めない
・座席が狭い、汚い、乗客のマナーがひどい(特にAC以下のクラス)
・物売りやギター弾きが乗ってきたりする
・トラベルよりマシだけれど事故る
・ジャカルタ/バンドンともにターミナルが都心から離れている

まとめ

私の一押しはやはり鉄道です。泣き所は便数の少なさと、それに起因した予約の取りづらさなので、ぜひとも増発・増結をしていただきたい!

なお、日本でも時折報道されていますが、ジャカルタ=バンドン間では高速鉄道の建設プロジェクトが中国の援助のもと進行中です。元々日本が進めていた案件を中国が横からかっさらっていった格好ですが、これ、結果オーライだったのでは、と個人的には考えています。

ジャカルタ=バンドンの二都市間輸送だけでは、そもそも高速鉄道の建設に見合うだけの需要があるとは思えませんし、料金が現状よりも高額になれば「乗れる人」は一層限られてきます。

インドネシアは、タイやフィリピンとは異なり、既存の鉄道インフラは割としっかりしています。輸送密度を考えると、現状の在来線の輸送力強化をすれば十分だったはずなのですが…

大型プロジェクトの裏には、利権有り。各国政府の思惑が働いているのでしょうね。無理栗開通させるも、早々にトマソン化しないことを切に願うばかりです…




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