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Railroad Domestic

もはや産業遺産級? 阪和線103系電車に乗ってきた!

2016/09/06

今日は色々あって疲れてしまったので、ライトなネタで更新です。

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先日、所用で大阪に行くことがあったので、空き時間で阪和線の103系電車にのってきました。実は私、鉄オタあがりの飛行機ずき。21世紀に入ってからの無機質極まりない新型電車には全く興味がないのですが、103系を始めとするオールドタイマーには未だ心動かされるものがあります。




103系電車とは?

馴染みのない方の為に簡単に解説を。103系電車は、1963年から投入された国鉄謹製の標準型通勤電車です。初の新性能電車として1959年にデビューした101系電車を、駅間距離の短い路線での効率的運用を主眼とし、ブラッシュアップすることで登場した103系。1984年まで20年以上の長きに渡り、合計3400両以上が製造された、国鉄大都市圏輸送を代表する車両でした。

1987年の国鉄民営化後も、大量の車両が新生JRに承継されました。山手線や京浜東北線といった当初の投入線区から引退した後も、常磐線、武蔵野線、京葉線では2000年代半ばまで活躍。元々の設計時には考慮されていなかった(と思われる)時速100kmでの高速運用に投入され、方々で爆音と振動をまき散らしながら疾走する様をご記憶の方も多いのではないでしょうか。

JR東日本からは完全に姿を消して久しい103系も、JR西日本管内の大阪都市圏輸送ではまだまだ現役。90年代〜2000年代初頭に徹底的なリニューアル工事を施されたこともあり、あと10年くらいは優に走るでしょう…と思っていたら、急に雲行きが怪しくなってきました。

現在、大阪環状線、阪和線、奈良線等で運用されるJR西日本の103系ですが、その中でも運用本数が多く存在感の強い阪和線と、非関西圏住民にとって最もなじみ深い大阪環状線への新車投入計画が持ち上がったのです。JR西日本によると2018年までに新型車両を大量投入し、103系を始めとする旧型電車を一気に置き換えるとのこと。

なんとも寂しい話ですが、何事も時勢には逆らえないものです。まとまった数の車両が運用に就いている内に、乗りに行こうと考えた次第です。

103系のメッカ 阪和線天王寺駅へ

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今回の根城はクラウンプラザ大阪。最寄りの地下鉄御堂筋線淀屋橋駅まで歩き、天王寺に向かいます。

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大阪市営地下鉄の駅は造形美が素晴らしいです。御堂筋線の初期開業区間は、いちいちデザインに凝っており、高い天井とぶら下がるシャンデリアはさながら平壌かモスクワのようです。実用一点張りの東京メトロや都営地下鉄とは一風変わった通勤風景、大阪の方にはありふれた日常の一シーンなのでしょうが、よそ者にとってはいちいち新鮮です。職場へと急ぐ通勤客の流れと逆行しながら、JR天王寺駅の阪和線ホームへ。

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阪和線ホームも鉄骨剥き出しながら、どこか趣のある雰囲気。首都圏の駅よりスペースの使い方に余裕があるのも一因かもしれません。満員の通勤客を吐きだした快速電車は、JR西日本ご自慢の新型車両。今回のお目当ては、これではありません。

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しばしホームで待っていると、やって来ました103系!いやー、これですよ!!
この重厚感ある雰囲気、たまりませんなー。写真の車両は後期型の高運転台車で、ばっちりリニューアル工事が施工されています。だいぶん現代的な外観になっていますが、オリジナル車のイメージもしっかり残されています。

これに乗ってもいいのですが、この日のお目当ては各駅停車ではなく、区間快速電車。快速電車は新型車両で運行されているのですが、ラッシュ時の区間快速は毎日数往復だけ、この103系 or 205系の従来型車両で運用されるダイヤがあるのだそうです。せっかくなのでこれを狙ってみることにします。

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阪和線の従来型車両(103系&205系)は共通運用が組まれており、どちらが来るかは電車が姿を見せるまで分からない次第。運用本数を調べると、6割くらいの確率で103系が来るようですが、待つ間ちょっとドキドキです。205系はジャカルタでイヤというほど乗れますからね。

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待つこと数分。折返し区間快速熊取行となる電車が天王寺駅に姿を見せました。やってきたのは、期待通りの103系。しかも、初期型の低運転台タイプの車両です。

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いやー、嬉しい。日頃の行いが良いのでしょうか。感無量です!

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JR西日本 阪和線 103系のインテリア

小躍りしながら、早速乗車してみます。

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車内はこんな感じ。昭和40年代の製造とは思えないほど、綺麗にリニューアルされています。手すり、網棚は完全交換されていますし、窓周りもモダンな外観に刷新。天井の蛍光灯も関西らしいグローブ付きのものが奢られています。ぶんぶん回っていた国鉄謹製扇風機も、ラインデリアに置き換えられ、なんともなんとも。

更新後40年使用しよう!という当時のJR西日本の意気込みが感じられる内装です。同じ時期にJR東日本は「寿命半分、コスト半分!」を提唱していたわけで、東西のフィロソフィの違いに驚かされます。

区間快速熊取行き発車!

定刻の8:46、区間快速熊取行きは天王寺駅を発車しました。
発車後しばらくはポイント通過のため、ユルユルと走っていましたが、2-3駅通過した所で本領発揮。103系らしい爆音と振動をまき散らしながら、高架線を時速80km程で走ります。常磐線や京葉線ほどのスピード感はありませんが、今日となっては103系で駅を通過すること自体が結構貴重な体験。元鉄ちゃんとして最大限のリスペクトを払いながら、乗車エクスピアレンスを楽しみます。

今回は時間の都合上、途中の鳳駅までの乗車で、所要時間は約30分。その先は通常の各駅停車と変わらなくなるので、このくらいの乗車で丁度良かったかなという感じでした。

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降車し、最後に方向幕の写真を撮影して「ごきげんよう、さようなら」
JR西日本は方向幕のデザインにも凝っていますねー。降車後は一旦改札を抜けて乗車券を買い直し、普通電車で天王寺に戻ったのでした。

まとめ

今日の記事は、鉄道に興味のない方にはなんじゃらほい、という内容だったかもしれません。

しかしながら、103系はいわば高度経済成長の立役者。質実剛健な車体デザインは現在でも十分に通用する(…というか、最近の訳分からんデザインの車両よりよっぽど整ったルックスであるような)ものですし、産業遺産的な側面も多いにあると思います。

日本第二の都市の幹線通勤路線で、これまで走り続けてきたのが一種奇跡とも言える103系。大阪で空き時間のできることがあれば、お別れにちょこっと乗ってくるのも良いかもしれません。阪和線は関空からのアクセスも良好なので、乗り継ぎ時間のアクティビティとしても、Goodですよ!




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