ジャカルタには一丁前に2箇所のリッツカールトンが存在します。
一つはPaficic Placeショッピングモールの高層階に立地するRitz Carlton Jakarta Pacific Place。ド都心の最高級モールに併設されているうえ開業年も新しいため、ジャカルタの高級ホテルの中でもトップクラスの宿泊料金です。
一方、今回宿泊したRitz Carlton Jakarta Mega Kuninganはちょっと古め。立地自体は新都心であるメガ・クニガン地区にあるので悪くないのですが、Pacific Placeのプロパティに比べると若干見劣りする感じです。
とはいうものの、宿泊レートはUSD130程度からと格安。リッツカールトンとしての最低限度のクオリティは担保されているので、悪くないオプションだと思います。
今回は、そんなリッツカールトン ジャカルタ・メガクニガンの宿泊記をお送りします。
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リッツカールトン ジャカルタ・メガクニガンの予約
今回はリッツカールトンのWEBサイトから直接予約を入れました。参考までに、直近の平日の日程で検索してみると、レートはこんな感じ。
本日2016/6/16現在での為替レートは1USD=13,333IDRですから、
・グランドルーム 63平米(低層階):USD135++
・Spaテラスルーム 110平米(クラブアクセスあり):USD180++
・グランドクラブルーム 63平米:USD180++
・ジュニアスイート 110平米:USD195++
という料金設定になります。スタンダードルームとクラブルームの差額が小さいことがわかります。朝食の料金を考慮すると、2名での宿泊ならばクラブレベルの客室を予約した方が、割安になることが多いでしょう。
なお、ジャカルタの高級ホテルに共通して言えることとして、週末の稼働率が平日と比較して著しく低いことが挙げられます。結果として宿泊料金も割安です。週末の「マットレス・ラン」には非常にオススメの都市です。他にやることがないのが玉に瑕ですが!!
また、客室面積はスタンダードルームであっても63平米と非常に広々。ジャカルタでも、この料金でこの広さの客室の客室を提供しているのは、このリッツカールトン・ジャカルタ・メガクニガンだけだと思われます。
リッツカールトン・ジャカルタ・メガクニガン
グランドルーム(★★★★☆)
全体に落ち着いたトーンでまとめられています。少し古くさい感じもしますが、メンテナンスのクオリティは(インドネシアであることを考慮すると)高いレベルにあると思われます。また、先述の通り客室面積は63平米もあり、天井が高い事もあり閉塞感は全くありません。
ライティングデスクも広々。書類を大量に広げながら作業しても生産性が下がることはないでしょう。
テレビはSAMSUNGの新型を設置。42インチかな?
防音は関しても全く問題ないレベルです。近隣にモスクも存在しないようなので、朝4:30からたたき起こされるリスクもありません。先進国クオリティの安寧な睡眠が期待できます。
ただ、隣にシャウト系の大家族がアサインされたときは、結構キーキー声が聞こえてきました。気になる方は、週末ステイの際には家族連れが隣にいないか確認することをオススメします。
バスルームもゆったりとした贅沢な空間。シンクもダブルです。
フルサイズの大理石張りのバスタブが設えられています。スタンダードルームであってもビューバス仕様です。気になる湯量、湯温も十分。数分の間に、日本人も満足のお風呂環境が実現されます。
シャワールームもガラス張りの別構造になっています。シャワー二種類は切替OK。こちらも水圧十分で快適です。ブースのつくりもしっかりしているので、外側に水がしみ出るような事もありません。
バスアメニティはリッツカールトン標準の英国ブランド、AspreyのPurple Waterシリーズです。これは非常に高品質で、ついつい泊まる度に持って帰ってしまうバスアメニティです。
歯ブラシなどはリッツカールトン謹製アメニティ。箱が若干凹んでいるものの取り替えられていないのは…という感じですが、ジャカルタなのでまぁこんなものでしょう。
リッツカールトン・ジャカルタ・メガクニガン
Spaテラスルーム(★★★★★)
一方、こちらはSpaテラスルーム。グランドルームとあまり料金差がないのが不思議です。
リッツカールトン・ジャカルタ・メガクニガンでは5階がSPA/プール/フィットネスフロアになっています。その一角を区切り、リゾートヴィラ風の空間に仕立て挙げたのがこのSpaテラスルームです。
ベッド回りはグランドルームと全く同じ作りになっています。
テレビも同様です。
一方、113平米のうちかなりを占めているのがこちらのスパ・テラス。もはや小型のプールという感じのバスタブに40℃前後のお湯がなみなみと張られています。
ジャグジー機能も付いており、スイッチを押すと結構な勢いでボコボコと泡が。なかなか凝っています。
バスタブの回りにはキャンドルが設置されており、ターンダウンの時間になるとハウスキーピングのお兄さんが火を付けに来てくれます。写真を撮るのを忘れてしまったのがなんとも悔やまれる所ですが、なかなか幻想的で良い雰囲気です。東南アジア屈指のカオスシティにいることを、忘れさせてくれる空間であります。
ちなみに、5Fはフィットネス&プールフロアでもあるので、部屋の外側にはジョギング用の周回コースが設定されています。フルサイズの壁があるので目隠しは完璧ですが、音は筒抜けです。利用の方法には節度が求められます笑
リッツカールトン・ジャカルタ・メガクニガン
共用スペース(★★★★☆)
写真のような重厚な空間が広がっています。フラワーアレンジメントも豪華版ですし、アロマもしっかり焚かれている、いかにも高級ホテル然とした佇まいです。
モダンなデザインが好みの方にはちょっと合わないかな?と思う節もありますが、総合的にみて十分なレベルにあるといえるでしょう。
なお、このホテルで客待ちをしているタクシーはシルバーバードのみです。ブルーバードは電話で配車を依頼することになるので、若干時間がかかります。また、「リッツカールトンに泊まってるのにブルーバードかよ」という無言の圧力を感じなくもないので、素直にシルバーバードに乗るか、Uberを依頼するのが良いでしょう笑
リッツカールトン・ジャカルタ・メガクニガン
スタッフのサービス(★★★★☆)
リッツカールトンらしく細やかな心遣いが感じられますが、いちいちお決まりの自己紹介フレーズ「リッツカールトンへようこそ!私は○○と申します。How may I help you?」を連呼するのはちょっと違和感がありました。言わされ感が強いというか、なんかこう腹落ちしきっていない様子が見受けられます。
それぞれのスタッフが、もうすこし自分なりのスタイルでコミュニケーションをするべきでしょう。その方が、パーソナライズされたサービスを受けているという実感をゲストに与えられるのではないかなと思います。
とはいうものの、英語の通用度も非常に高いですので、総じて不便をする事はありません。
リッツカールトン・ジャカルタ・メガクニガン
ルームサービス朝食(★★★☆☆)
上の写真はSPA BREAKFAST (Rp.160,000++)です。日本円にして1,500円+諸税ですので、非常に良心的な料金設定だと思われます。
一方、お味の方はあまり口に合いませんでした…。別件でメインダイニングにて食事をしたときも、あまり感心する味ではなかったですし、ウィークエンドビュッフェに出向いた知人も同じような意見でした。
クラブアクセスが付帯している場合を除いては、食事は外で済ませた方が、満足度高そうです。
総合評価・まとめ(★★★★☆)
ジャカルタの二番手リッツカールトン、飲食はちょっと残念な感じですが、それ以外は総じて一定水準に達しています。安心して宿泊できるホテルだと言えましょう。
宿泊料金もハード・ソフトに対して割安です。朝夕の渋滞には注意が必要ですが、出張での宿泊にも非常にGoodだと思われます。
特にSpaテラスルームは非常によく出来ているので、空いていればこの客室カテゴリを押さえることを推奨します!神経すり減るジャカルタ出張に多少の癒やしのエッセンスが加わること請け合いです。