先日投稿した夏のPointBreaksで予約した、Crowne Plaza Bandung(クラウンプラザ・バンドン)ホテルに宿泊してきました。実はこのホテル、開業直後に一度宿泊したことがあります。このときは色々とやらかしてくれたのですが、果たして今回はどんな滞在になったのでしょう。レビューします。
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総評(★★★★☆)
前回と比較すると良い方向に変化しており、安心して宿泊できるホテルになっていました。東南アジアのクラウンプラザホテルとしては、ソフト・ハードともに平均よりもかなり高い水準にあると思います。今回はポイントで宿泊しましたが、有償宿泊でもUSD70〜というお財布に優しい料金帯ですので、十分にバリューだと思います。
唯一の減点ポイントは部屋の防音が甘いこと。相変わらず上下左右の物音はよく聞こえてきますし、屋外からの騒音の遮断度も今ひとつです。これは建物の構造上の問題なので、小手先の改善ではどうにもならないところであり、今後も変わることはないでしょう。従って、シーンとした環境で落ち着いた滞在をしたい!という人にはちょっとお勧めしかねます。。
客室(1 King Bed Premier Club Room 46㎡)(★★★★☆)
IHGの場合、当日になってからスマホアプリで予約記録を確認すると、アサインされる客室のカテゴリが事前に分かることがあります。ジャカルタからの移動中に「カンニング」すると、嬉しいサプライズが。元々予約していたDeluxeから2階級特進して、クラブレベルのプレミアルームにアップグレードされていました。
私が保有しているIHG Rewards ClubのステイタスはただのGold Ambassador。アンバサダー会員プログラムのベネフィットは、インターコンチネンタルブランドのホテルに宿泊した場合にのみ有効です。Crowne PlazaやHoliday Innに泊まった場合は、ただのGold会員扱いになるので、特段の恩恵もない事が殆どです。それだけに今回のアップグレードは嬉しい誤算!以外のなにものでもありません。
チェックイン時に訊いてみると、クラブラウンジへのアクセスも勿論付きますよ!とのこと。ありがたく恩恵にあずかることにいたします。
いそいそとチェックインを済ませ、シンドラー製のエレベーターで9階へ。アサインされたプレミア・クラブルームは1フロアーに1室しかないビューバスの角部屋でした。
モダンなテイストでまとめられた寝室部分は、必要にして十分な広さ。インドネシアの新規開業ホテルにありがちな安っぽさもなく、一般的なクラウンプラザのクオリティを上回っています。マットレス、リネンの品質も悪くなく、快適な睡眠を得ることができました。
ちょっと不思議だったのはライティングデスクの位置。小ぶりなデスクとビジネスチェアが客室入り口ドアのすぐ前にセットされています。ちょっと落ち着かないので、どうせならばテレビの左側に設置した方が良いように思います。
アメニティはミネラルウォーター各種に、紅茶とエスプレッソマシン用のカプセル。一般客室にはエスプレッソマシンはなかったように記憶しています。
ラゲージスペースも十分な広さ。右手のクローゼットの中にはアイロン、アイロン台、金庫とバスローブが格納されています。バスローブの質感はなかなかナイスだったのですが、長く使われていないせいか生乾きの臭いがしてクサかったのがちょっと残念!
また、総評の所でも少し触れましたが、防音に関しては相変わらずでした。上の階でハウスキーピングがカーテンを引く音が聞こえてくるレベルです笑
インドネシアの金持ち家族連れ客は、朝から晩までピーピーキャーキャー常軌を逸した騒々しさです。従って、そんなのが隣にアサインされた日には、くつろぎの滞在は三万光年くらい彼方までぶっ飛んで行ってしまうことでしょう。ノイズ・センシティブな方は、事前にメールをして「くれぐれも静かな部屋を頼むよ!!」とリクエストを入れておくべきだと思います。スタッフのレベルはなかなか高いので、それなりの対応をしてくれることでしょう。
また、ホテル裏には鉄道の線路があり、バンドン空港に着陸する旅客機も頻繁に通過します。外からの音も結構聞こえてきますので、気になる方は注意が必要です。
浴室(★★★★★)
この客室の目玉は何といっても広々としたビューバスでしょう。中で悠々寝そべることのできるバスタブが、浴室中央にドドンと設えられています。安心のTOTO製、カランからの湯量も十分です。前回宿泊したときは、深夜チェックイン後に入浴しようとするとお湯が全く出てこず…「なんじゃこりゃー!」と発狂しそうになったのですが、今回はボイラーも快調、全く問題なしでした。
バスタブと独立したシャワーブースも完備。こちらも、レインシャワー・ハンドシャワーそれぞれを備えた、近年開業したホテルの標準的な仕様です。作りもしっかりしており、シャワーを終えたらブース外の床がベチャベチャということもありません。バスと比べると若干水圧が足りない気がしましたが、十分に及第点といえるレベルです。
バスアメニティにも嬉しいサプライズが。クラウンプラザ標準仕様のアメニティではなく、AROMATHERAPY ASSOCIATESのものがセットされていました。このアメニティ、Conrad Hotelsで採用されているのと全く同じもので、Hilton Hotelsユーザーの方にはお馴染みですね!
前回宿泊したときはクラウンプラザアメニティだったので、恐らくクラブレベルだけ異なったアメニティを用意しているのだと思います。地方都市のクラウンプラザと侮るなかれ、細かい所にこだわっています。
IHG Rewards Club ゴールド特典(★★★★★)
- Premier Club Roomへのアップグレード
- クラブラウンジアクセス
- インターネット(2Mbps)アクセス無料
- ウェルカムギフト(クッキー)
が提供されました。上の二つに関しては、ラッキーパンチの可能性大です。
当日予約検索をしてみたところ、スタンダードルームは満室のようでした。
- ローカル客が多いため上級会員が少ないこと、
- 1泊のみの利用である事
といった好条件が重なったため、大盤振る舞いのアップグレードにつながったのだと思います。
クラブラウンジ(★★★★☆)
クラブラウンジは16階にあります。予想以上に広々としており、300平米はあろうかという感じです。
フードサービスが展開されるのは、朝食と、17時〜19時のカクテルアワー。残念ながらカクテルアワーには時間の関係で行かれませんでしたが、朝食はここでいただきました。
どちらかというとインドネシア料理中心のラインナップです。洋食はあまり種類がありませんが、卵料理は別途テーブルにてオーダー可能となっています。
そんな空気を読んで、私も朝食は純インドネシア風にて。平打ち麺のミーゴレンとサンバル各種、ブブールアヤム(鶏のお粥)というゴテゴテな感じです。
余談ですが、インドネシア料理ではスンダ料理が一番美味しいと思います。特にトマトとエビのすり身を使ったサンバルは絶品。どこかイタリアンなテイストもあったりで、個人的にはとてもお気に入りです。
一方、最大勢力のジャワ料理は、どうも味覚の方向が理解しがたいというか…私にはちょっと合いません。一口食べて絶句…というものも結構あります。
フィットネスセンター(★★★★☆)
ロードランナー複数台と、バイク、トレーニングマシンが完備されています。水、レモン水、タオルも置いてあるので、部屋から手ぶらで行くのでOKです。ガラス張りの広々とした空間なので、午前中にランニングすると気持ち良いですよ!
スタッフ(★★★★★)
インドネシアのホテルとしては、かなり高いレベルにあると思われます。
対応は総じてプロアクティブですし、クラブラウンジのスタッフは、一度顔を合わせて以来、名前で呼んでサーブしてくれます。
滞在中はインドネシア語、英語両方でコミュニケーションしましたが、英語のレベルに関しても、よっぽど込み入ったことを頼まない限り、問題ない水準だと言えましょう。
「お前脳みそついてんのかー!!!」と卒倒させられそうになることもしばしばなインドネシアのホテルですが、ここのスタッフは安定していました。前回宿泊時に多発したチョンボも、潰せる所は全て潰している感じなので、きっとマネジメントがしっかりしているのでしょう。
アクセス(★★★☆☆)
バンドン市街地の南側、バンドン駅からは車で10分程度の距離です。移動には基本的にUberかタクシーの利用が必須になります。
これはホテルの問題ではないのですが、周辺は一方通行の道路ばかりで、ちっとも行きたい方向にダイレクトに向かえません。この為、想定以上に移動に時間がかかってしまうこともしばしばです。特に市中心部は週末を中心に渋滞が激しいので、余裕を持ったスケジュールの設定が必要といえましょう。
アウトレットでガシガシ買い物したい、オシャレなレストランでグルメを楽しみたい!という向きには、街の北側にあるSheraton BandungやIntercontinental Bandungの方が便利だと思います。
周辺環境(★★★☆)
裏手には線路、空港へのアプローチコース直下、表側は大通りに面しているということで、割と騒々しいロケーションです。絶好の環境!というわけではないですが、治安上問題があるというわけでもありません。まずまず、といったところでしょう。