マレーシア航空 MH725便 ビジネスクラス(クアラルンプール→ジャカルタ)搭乗記

往路はクアラルンプールで途中降機することなく、そのままジャカルタ行きに乗り継ぎます。マレーシア航空屈指の高密度リージョナル路線では、どんなサービスが展開されるのでしょうか。

前便の搭乗記はこちらから:
MH067便 ソウル仁川→クアラルンプール A330-300 ビジネスクラス搭乗記

まだ新しいマレーシア航空B737-800。国内線から台北、コロンボ、インド線まで飛び回る、働き者です
まだ新しいマレーシア航空B737-800。国内線から台北、コロンボ、インド線まで飛び回る、働き者です




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★総括

前区間とはうって変わって、テキパキ系のクルーがそつのないサービスを提供する1時間40分のフライトでした。機内食も、ショートフライトとしては申し分のない内容。クアラルンプールのケータリングはなかなかのレベルです。

マレーシア航空の東南アジア内リージョナル路線は、エアアジアへの対抗上、エコノミークラスが破格の料金で販売されています。MHUpgradeはロングの路線よりも、リージョナル路線でバリューを発揮しそうです。

 

乗り継ぎ・ラウンジ

今回の旅程では、クアラルンプール国際空港での乗り継ぎ時間は1時間半と短め。しかも韓国路線と東南アジア域内路線は発着するサテライトが異なり、ピープルムーバーで移動する必要があるので、時間的な余裕はあまりありません。

サテライト側のラウンジは、リージョナルより広々快適。15分で立ち去るのはなんとも名残惜しい!
サテライト側のラウンジは、リージョナルより広々快適。15分で立ち去るのはなんとも名残惜しい!

マレーシア航空ご自慢のゴールデンラウンジ(サテライト側)に立ち寄るも、少しメールチェックをしていたら、もう搭乗開始時刻の15分前。リージョナル便と国内線の発着するメインターミナルに、ピープルムーバーでいそいそと向かいます。

 

搭乗

ゲートに到着すると、セキュリティチェック前に長蛇の列が!この便、こんなに埋まっていたっけ?と訝しがっていると、何のことはありません。同じゲートからジャカルタ行きの直後に出発する、ダッカ行きの乗客達が既にスタンバイしているだけでした。

ゲート入口の表示はジャカルタ行き・ダッカ行きそれぞれが “Gate Open”表示になっていますが、待合室内で混じるのはマズい!ということでしょうか。セキュリティチェックの係員が搭乗券をチェックし、ジャカルタ行きの乗客だけを選り分け、先にセキュリティを通していました。

このオペレーションを見る限り、ジャカルタ便のドアクローズまで、ダッカ行きの乗客は待ちぼうけの公算大。誤乗リスクを考えると致し方ないのかもしれませんが、周囲を見渡す限り発着ゲートのキャパシティが逼迫しているわけでもなく、どうしてわざわざ同一ゲート発着にしているのか、不思議です。ほどよくグダグダな、マレーシアクオリティを感じさせられます。

長蛇の列のダッカ行きを尻目に、ジャカルタ行きはガラガラ…
長蛇の列のダッカ行きを尻目に、ジャカルタ行きはガラガラ…

さて、そんなセキュリティを抜けると、ちょうど搭乗が開始されるところ。優先搭乗の案内は徹底されていない感じですが、乗客数自体が全然多くないのでスムーズに機内に乗り込めます。

ウェルカムドリンクには、クアラルンプール発ということでグァバジュースを。MHのグァバジュースはピンクと緑の二種類がありますが、今回はピンクバージョンでした。インドネシアではピンクのグァバしか見かけないので、初めて緑を出されたときは少しびっくりしました。

ウェルカムドリンクのグァバジュース。日本に居ると、急に飲みたくなることがあります。
ウェルカムドリンクのグァバジュース。日本に居ると、急に飲みたくなることがあります。

シート

マレーシア航空B737-800のビジネスクラス座席は、2-2の横4人掛け仕様。これが4列あるので、合計16席がビジネスクラスとなっている次第。

シートモケットの素材違いや個人用エンターテインメントの有無など、何パターンか存在するようですが、シートピッチやリクライニング角といった基本スペックは共通です。今回搭乗することができたのは、その中でも最新仕様だと推測される、レザー張りの座席でした。

レザー張りの少々無骨な座席。今回のフライトでは全くリクライニングせずに過ごしてしまいました…
レザー張りの少々無骨な座席。今回のフライトでは全くリクライニングせずに過ごしてしまいました…

座り心地はまずまず。クアラルンプール〜ジャカルタ間のようなショートフライトには十分な仕様です。以前まったく同じシートで、台北→クアラルンプール線に搭乗したことがありましたが、こちらはしんどかった…B737の足の遅さも相俟って、いつまで経ってもKLが近づかない、恐ろしいフライトでした。羽田〜コタキナバルにも入っているようですが、ちょっと遠慮したい感じです。

機内食・サービス

ブロックタイムが短いので、水平飛行に入るや否や手早くサービスが始まります。ビジネスクラスのサービス担当は、中華系マレー若手女子。離陸前に予め取っておいたオーダーに沿って、素早く、しかしエレガントさを忘れずに配膳してくれます。

メインコースは、離陸前に訊かれます。能率の良い仕事の進め方です。
メインコースは、離陸前に訊かれます。能率の良い仕事の進め方です。

キャセイも手早いサービスが持ち味の会社ですが、ややもすると粗雑になりがちな側面が。一方、マレーシア航空は忙しいときでもどこか優雅さが漂っているように感じられます。香港とマレーシアのカルチャーの差でしょうか。

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チキンカレー。やっぱりインド料理の機内食って美味いっす。

さて、メインコースは南インド風のチキンカレーをセレクト。これ、美味しいです。
クアラルンプール搭載のインド料理はハズレがないので、チョイスの中に入っていたら、迷わずインド料理をどうぞ!やはり一定数のインド系住民がいる国は違いますね〜。

あやしいケーキ。見た目通りのお味。
あやしいケーキ。見た目通りのお味。

一方、デザートは相変わらず残念な感じ。東南アジアってケーキ不毛の地ですな。もう、変に洋風なもの出すのはやめて、ココナッツ使った団子みたいなものを出してほしいです。

私はどちらかというと早食いの方なので、食べきったらすぐに片付けてもらいました。残り1時間近くあったので、のんびり読書。飛行機に乗るにあたっての至福の一時です。

 

着陸〜到着

読書にふけっていると、あれよあれよという間にジャカルタに着陸。

この便、割といつもそうなのですが、到着後のイミグレが空いています。前後に中東系航空会社の到着がない為でしょう。ビジネスクラス利用ならばいの一番に入国カウンターに乗り込めるので、巧くやれば30秒で通過です。時間帯によっては1時間以上待つことを考えると、これだけスムーズに突破できるとは何と幸せなことか!

荷物も割合いスムーズに流れてきて、ゲート到着後30分以内にタクシーに乗り込めました。
格安ながら、それなりのクオリティとそつなさを兼ね備えるマレーシア航空のビジネスクラス。日本〜インドネシア間の移動には極めてお勧めです!




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