ここ最近、日本国内でも新ホテルを続々とオープンさせているスターウッド。今度は函館に Fourpoints by Sheraton(フォーポイント)が開業するようです。国内におけるフォーポイントブランドのホテルは、私が知る限り初めて。
地元の既存ホテルがオーナー変更のうえ、リブランドする形での開業のようですが、このようなグローバルチェーンのホテルが地方都市でも増えていくことは、個人的に大歓迎です!
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フォーポイント・バイ・シェラトン函館は2016年9月1日開業
ホテルのあらましに関しては、こちらの北海道新聞オンライン記事がわかりやすいかと。一部引用します。
国内外で宿泊施設を展開するケン・コーポレーショングループ(東京)は3日、函館市若松町のJR函館駅前に所有する「ロワジールホテル函館」を、9月1日から「フォーポイントバイシェラトン函館」に改称し、改装すると明らかにした。「シェラトン」の姉妹ブランド「フォーポイント」は日本初進出。国際的な著名ブランドのホテルは函館では初めて。
(中略)
11月中旬から5億5千万円を投じて改装工事に着手し、最近改装した一部を除く客室やロビー、レストランを来年4月までに一新する。客室数は現在より3室少ない194室とし、改装中も営業する。
ケン・コーポレーションは昨年11月、日本生命(大阪)からロワジールホテル函館の土地と建物を取得した。現在の運営委託先の企業との契約は31日で終了し、「フォーポイント」への改称と併せ、ホテルの運営もグループ会社のPHG函館マネジメント(函館)に切り替える。従業員150人のうち希望者全員をPHGが採用する。
なるほど。とりあえずは完全居抜きでオープンして、その後段階的に客室を改装していくという段取りを考えているようですね。客室数は大きく変わらないので、スタンダードで18平米〜といったところでしょうか。
アジア地域での出店を加速させているスターウッド、この函館のように、既に営業している地場系ホテルをリブランドするというパターンも最近増えているようで。ぱっと思いつく限りで:
Fourpoints By Sheraton Singapore River View
Sheraton Seoul Palace Gangnam Hotel
あたりも同じ類いのようです。まったくのゼロから新規に建設するよりも手早く加盟ホテル数を増やせますから、お利口さんなやり方だと思います。
一方で、多くの場合、従業員もそのまま引き継がれますので、スターウッドのスタンダードに適合するまでには時間がかかります。お客の方は、そんなことをお構いなしに期待値をセットしてやってきますから、最初は色々と混乱してしまいがちです。(現に、上記のSheraton Seoul Palace Gangnamはいきなりゲストレビューの評価が2点台に墜落しています…)
フォーポイント・バイ・シェラトン函館の客室と料金は?
現時点ではSPG.com上では予約受付が開始されていないどころか、影も形もなく…公式な情報が取れない状況ですが、上の記事によると、少なくとも今年度中はロワジールホテル函館そのままの状態で運営されるはず。
写真を見る限り、ごく普通のビジネスホテル+αという感じですね。一番下の「スタンダードツイン」はリニューアル済みにつき今後手を加えないようなので、恐らくは全ての客室を、この水準に揃えていくという考え方なのではないでしょうか。
アジアのForpoints by Sheratonは、こちらのソウル・南山のようにサービス限定型のシティホテル的な位置付けになっていることが多いように思います。
今回のソウルでのお宿は、お手頃価格かつ空港へのアクセス良好な外資系ホテルということで Fourpoints By She…
これは米国に比べると若干アッパースケールよりなポジショニングですが、果たして函館の新規開業ホテルは、ハード・ソフトともにここに寄せていくことができるのでしょうか。
試しにYahooトラベルで調べてみたところ、9月1日以降もそのまま予約を受け付けています。料金は最安値で税込10,000円程度。改装が完了したら、もう少し引き上がると推測されます。
SPG.comでは公式サイトで Best Rate Guarantee を提供しています。この手の新規開業ホテルは、総じて「脇が甘い」傾向にありますので、Yahooや楽天などサードパーティ予約サイトでの料金を精査し、BRGゲットを狙ってみるのも良いでしょう。
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まとめ
地方都市においては、宿泊先を探してもグローバルチェーンのホテルが存在せず、よく分からないビジネスホテルに泊まらなければならないこともしばしばです。
リッチモンドとか、ダイワロイネットとか、底堅いクオリティのビジネスホテルチェーンもありますが、ポイント&エリート資格獲得・維持目線でいくと、やはりグローバルチェーンのホテルに宿泊しておきたいもの。
フォーポイントや、ヒルトンのダブルツリー、IHGのホリデーインエクスプレスといったブランドが、今後日本国内で増えていくことを期待します!