今年は7月にアメリカに行く予定があります。
とある方法で値打ちに発券できた、ANA 成田〜サンフランシスコ往復5泊7日の旅なのですが、ずーっとサンフランシスコに居るのでは芸がありません。
ショッピングや名所旧跡の観光、グルメという点で、欧州各国に比べるとどうしても見劣りするアメリカですが、他を圧倒するのは広大な大地と自然の雄大さ。ひたすら地べたを走るアムトラック(Amtrak 全米鉄道旅客公社)は、この雄大さを堪能するのにもってこいの方法です。レンタカーを借りてRoute66を運転するというのもナイスですが、今回は短日程なので、ぼーっと座っていればOKなアムトラックを利用することにしました。
予約した列車(Coast Starlight号)について
今回はロサンゼルス発サンノゼ・エメリーヴィル(サンフランシスコ)経由シアトル行きのコースト・スターライト(Coast Starlight)号に乗車することにしました。
ちょうどよい所要時間(34時間)かつ、ロサンゼルス〜サンフランシスコ間は沿岸部を、サンフランシスコ以北は山がちな景色を楽しめるというダブルディップな車窓が決め手です。
Amtrak.comから乗車したい日程で検索してみると、一番安い寝台車で362ドルという料金設定。残室1なので、すかさずこれを購入することにします。
さすがに34時間の道のりを座席車で行くのは辛いですし、寝台車は食堂車での食事5回(1日目昼夜・2日目3回)とドリンクが無料で付いてきます。西海岸でそれなりにまともなホテルに泊まると150〜200ドルは軽く飛んでいくので、それにプラス160ドルで5食+LAX-SEAの移動+車窓が付いてくるということであれば非常にバリューですね!
Amtrakのwebサイトはなかなか親切で、列車別の時刻表や沿線の見所マップ、食堂車のメニューがPDFファイルで公開されています。所要時間・料金では航空輸送に太刀打ちできないので、多少割高でも列車の旅というエクスピアレンスを楽しみたい!という顧客にフォーカスしているのがよく分かりますね。
なお、食堂車で供される食事は、米国人のレビューを見る限り美味しい!ようです。とはいうものの、アメリカクオリティである事は間違いないので、あまり期待値は高くセットしない方がよいかも。このあたりは実際に乗車して、レビューしたいと思います。
★Amtrak.comでのオンライン予約
現行サイトでの予約方法を解説しているサイトがなさそうだったので、備忘録がわりに記載まで…
Amtrak.comにアクセスすると、航空会社風のトップページが表示されます。希望の区間、日程を入力し、”FIND TRAIN”をクリックすればOKです。軽快に次の画面に遷移します。
同区間を運行する列車の一覧と、運賃種別・クラス別の料金が表示されます。
SAVER/VALUE/FLEXIBLEはいずれも座席車(Coach)のみに適用になる料金ですので、寝台車希望の場合は右端のPREMIUMから選ぶ必要があります。今回は最安値のSuperliner RoometteでGO! コンパクトな個室ですが、1名利用なので何も問題ないでしょう。
つぎの画面に進むためには、希望する料金のラジオボタンを選択したあと、画面中程にある”ADD TO CART”をクリックする必要があります。ここが航空会社のWEBとは違った感じで、少しわかりにくいですね。
改めて予約列車の詳細が表示されます。運賃もブレイクダウンされており、CoachのVALUE運賃に寝台料金が加えられて合計USD362となっていることが分かりました。
なお、各種条件のうち、キャンセルに関するTerms & Conditionはこんな感じ。
寝台車の場合
・出発15日前まで:支払い額の10%を差し引いて払戻可能
・出発14日前〜発車時間まで:払戻は不可だが、1年間有効のeVoucherがクレジットされる
・発車時間以後:払戻不可。
という条件のようです。航空会社に比べると大分ゆるーい条件ですね。
最後に、旅程を再度確認の上、クレジットカード情報を入力して発券です。
しばらくすると、メールでEチケットが送られてきます。すでに乗車する車両や個室の番号も決められています
★まとめ
以上、アムトラックの予約に関する情報でした。何かの参考になりましたら幸いです。
ところで私、アムトラックに乗車するのは初めてではありません。もう20年以上前、父親の駐在で米国に住んでいた頃、シカゴ〜メンフィス間で”City of New Orleans”号に乗る機会がありました。
日本の鉄道車両とは桁違いの大きな車体やトイレ付きの個室に「ぬおー!」と驚かされた訳ですが、ドヤ顔で定時出発したと思ったら、そのまま乗客もろとも車両基地に引っ込んで、水回りの修理を開始。結局2時間遅れで走っていました。幼いながらも、アメリカの大らかさを感じさせられた経験です。
今回乗車予定の列車は、ネット上の情報を見る限りあまりディレイすることはなく、どちらかというと早着傾向のようです。もう少し諸々予習して、楽しんでこようと思います!