JCBキャンペーンを利用して仁川空港鉄道直通列車に無料乗車!

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前回の搭乗記では、クアラルンプール発のマレーシア航空深夜便にて、ソウル・仁川空港に到着しました。到着後、アシアナ航空OZ124便名古屋行への乗り継ぎ時間は約8時間。折角入国したので、ソウルの街中まで足を伸ばし、散策することにしました。

仁川空港からソウル市中心部への公共交通アクセスは、大きく分けて

①空港リムジンバス
②仁川空港鉄道A’REX直通列車
③金浦空港までリムジンバスかA’REX各駅停車、以遠を地下鉄に乗り継ぎ

の三パターンがあります。

今回はJCBがお得なキャンペーンを展開しているのを発見したので、②のA’REXで都心に向かってみました。

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A’REX 仁川空港→ソウル駅 直通列車に無料で
乗車できるJCBカードのキャンペーン

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JCBカード「仁川空港〜ソウル」間空港鉄道無料!キャンペーン

本人名義のJCBカードと当日の仁川空港到着便搭乗半券を提示すると、空港鉄道A’REX無料乗車券(2016.05時点の片道運賃KRW8,000)が1枚もらえる!というなんとも太っ腹なキャンペーンです。

キャンペーン内容&適用条件のキモの部分を抜粋すると下記の通り:

・キャンペーン期間は2016年9月30日まで
・本人名義のJCBカードと搭乗半券を「AREX Travel Center 仁川空港店」で提示する
・複数枚JCBカードを所持する場合は、1名義人当たり1日2枚まで発行可能

注意事項としては

・もらえるのは「直通列車」の乗車券なので、各駅停車の列車には乗車できない
窓口はAREX Travel Centerのみ。他の窓口では引き換え不可
韓国発行のJCBカードは本キャンペーンの対象外

といったところでしょうか。

A’REXの各駅停車と直通列車は同じ線路を走りますが、仁川空港駅・ソウル駅での発着ホームと改札は全くの別構造になっています。この為、直通列車の乗車券を持っていても、各駅停車には乗車できない模様です。

直通列車はラッシュ時を除き、おおむね40分間隔での運転です。一方、直通列車と各駅停車の所要時間差は約10分です。従って、先発の各駅停車に乗車した方がソウル駅に先着する場合が多くなります。急いでいるときは、直通列車にこだわると却って時間がかかる結果になるので注意が必要です。

なお、帰国時のソウル駅→仁川空港区間に関しても、JCBカードの利用控えKRW10万分以上+帰国便Eチケットの提示で同様に無料乗車券をゲットできるようです。こちらについては実際に試していないので、公式キャンペーンサイトにゆずることといたします。

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AREX Travel Center 仁川空港店 での無料券への引き換え
時間には余裕を持って利用しましょう!

無料券への引替えを行うことのできる、AREX Travel Center 仁川空港店は、AREX仁川空港駅の改札少し手前に位置しています。到着ロビーからエスカレーターないしはエレベーターで地下1階に降り、空港駅の方向に進んでいくと、程なく下記の画像のような、インフォメーションカウンター風のブースが見えてくると思います。このブースが「AREX Travel Center 仁川空港店」です。

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このブースで、係員に当日到着便の搭乗券とJCBカードを提示すると、直通列車の乗車券・座席指定券が手渡されます。このとき、利用したい列車の時刻を訊かれますので、伝える必要があります。基本的には「次に出る一番早い列車を!」ということでOKでしょう。

今回、私が利用したのは平日の午前7:45頃でしたが、到着したときには行列ができていました。なんだかんだで20分近く並んでいましたので、時間に余裕がないとキリキリしてしまうかもしれません。お急ぎの時は日本円換算800円ぽっちをケチらず、素直に空港リムジンバスに乗るか、頻発している各駅停車の乗車券を自腹購入するのが、精神衛生上健全だと言えましょう。

このカウンターでは、AREXの乗車券発売だけでなく、韓国内の鉄道が乗り放題になる「KORAIL Pass」の引き換えも行っています。係員の様子を見ていると、このKORAIL Passの発券操作が少々複雑なうえ、KTXやセマウル号などの指定券発行を同時に依頼する顧客も居るようです…対応にあたるスタッフは一人だけでしたので、結果として発券処理に長い時間を要し、行列の形成につながっていました。

 

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AREX直通列車でソウル駅へ

さて、無事ソウル駅行き直通列車の無料乗車券を手に入れましたので、実際に乗車してみましょう。壮大な吹き抜け空間をトコトコ歩いて、改札口に向かいます。ガラス張りの吹き抜けが気持ちよいですね〜。

余談ですが、韓国の現代的な建築物って総じて作りが華奢で、どこか儚い気がします。地震がない(ことになっている)国なので、これでも問題ないのでしょうが、最近はちょくちょく地震も観測されているらしく。また、過去には聖水大橋だとか三豊百貨店だとか、洒落にならない崩壊事故も発生しています。こころもち足早になっている自分に気づきますが、暴走路線バスに乗って事故るとか、歩道を爆走するピザ宅配のバイクに撥ねられるとか、交通事故リスクの方がよっぽど高いので、憂慮しない方が良いでしょう。

あまりこういうことを書きすぎると、どこかのブログのように韓国内から閲覧できなくなってしまうので、ほどほどにして、次に行きます。

気持ちの良い吹き抜け空間を進んでいくと、左手が各駅停車、右手が直通列車の改札になっています。今回は直通列車に乗車しますので、右手の方に進んでいきます。

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現代的な(読みは「げんだいてき」ですよ。「ヒュンダイ的」と読んではいけません)デザインの駅舎にはそぐわない、無骨なベンチレーターとクラシカルな時計を眺めながら、エスカレーターを降ります。

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直通列車のホームも採光の良い吹き抜け構造。KTXの天安牙山駅も同じようなデザインだったように記憶しているので、KORAIL的にはヒット作なんでしょう。

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エスカレーターを降りきった所では、直通列車に乗務するアテンダントがお出迎え。非常に感じのよい女性で「直通列車はこちらですむニダー」とにこやかに案内してくれます。要領の悪いインバウンド客の対応に忙殺され、発狂寸前と見受けられたTravel Centerの女性係員とはえらい違いです笑

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今回指定された車両である2号車に向かっていると、引き揚げ線から当駅始発の直通列車が入線してきました。2つドアの専用編成です。

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意味不明なのは、途中でホームが封鎖されており「1〜3号車にご乗車の方はここから車内を移動して下さい」と掲示が出ていること。どうしてこういう運用になるのか謎です…

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車内に乗り込むと、ドア周りに手荷物スペースがある以外は、集団離反式固定リクライニングシートが整然と並んでいます。KORAILは欧州式のシート配列を導入することに妙なこだわりがあるようで…KTXの初期型も同じような固定リクライニングシートを採用しています。ただ、この直通列車はいつ乗っても空いています。進行方向と逆向きの席にアサインされることはまずありません。

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シートそのものの座り心地はまずまず。ヘッドレスト部分の張り出しがほぼ皆無なので、頭がどうも落ち着きませんが。リクライニングは背もたれが倒れるのでなく、座面がずりずりっと前にせり出す方式。どうも、昔走っていた新幹線0系や200系を思い出してしまいます。まぁ、乗車時間は長くて50分といった所なので、あまり細かいことに拘る必要もないレベルではあります。

このAREXの直通列車には、誰でも利用できる無料Wi-Fiが設置されています。国家情報院に有害サイト認定されていなければ、自由にWEBサイトを閲覧することができます

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なお、このWi-Fi(韓国語だとワイップァイです。かわいいですねー)ですが、こともあろうにガイダンスが韓国語でしか表示されません。AREX Free Wi-Fiというアクセスポイントに接続し、画面下部に表示される赤色のボタンを都度タップしましょう。途中、謎のハングル広告が強制表示されますが、めげずに赤色タップを繰り返すと、目出度くインターネット接続が可能になります。

日本語で解説文を書けとはいいませんが、せめて英語は掲載しても罰が当たらないように思います。色々と頑張ってはみるのものの、重要なところのツメが甘いあたり、なんとも韓国っぽいサービスで少しホッコリしてしまう私は、間違いなく変人です。

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そんな怪しい(?)ワイップァイに接続し、メールチェックをしていると、直通列車はいつぞやソウル駅に向かって発車していました。空港エリアの地下線から地上に出ると、永宗島の牧歌的な風景が広がる中を走行します。

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途中、瀬戸大橋風の道路・軌道併設橋を通過すると、空港高速道路と並行して走行。巡航速度は大体時速100kmくらいでしょうか。だいぶ大人しくなったとはいえ、暴走傾向にあるリムジンバスには余裕でぶっこ抜かれるレベルです。あちらは時速120kmくらいで疾走していますので。

各駅停車しか停車しない地上駅を数駅通過し、金浦空港駅手前からは地下線に。終点のソウル駅まではそのままひたすら地下区間が続きます。この空港鉄道、実際の所は空港まで通しで利用する乗客よりも、ソウル市内の通勤利用で利用する乗客の方が多い印象です。このため、各駅停車は金浦空港駅を出てから混雑することもありますが、仁川空港→ソウル駅直行の直通列車はそんなことどこ吹く風。

通勤客で混雑する通過駅をスイスイ通過し、仁川空港から43分、核シェルターばりの地下深くに位置する空港鉄道ソウル駅に、定刻通り到着しました。

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延々エスカレーターを乗り継ぎ、地上に出ると、そこはソウル駅の裏側にあたるソウル駅西口。地元民にはソブヨック(西部駅)と呼ばれる出入り口ですが、モダンな駅の雰囲気と雑然とした下町の風景が如何にもミスマッチで、私的には心くすぐられるものがあります。

ソウル駅の表側に行かれる方は、KORAILソウル駅の自由通路経由で。地下鉄1・4号線に乗り継ぐ場合は、改札を出た所に専用の地下通路への案内表示があります。いずれも徒歩10分程度で駅の反対側に出ることができますので、心配は無用です。

 

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まとめ

今回はJCBカードの太っ腹キャンペーンを利用し、AREX直通列車を利用してみました。このキャンペーン、とても魅力的なのですが、時間に余裕のある方向けという感じがしました。

直通列車がそもそもさほど速くなく、運転本数が少ないこと、無料券への引き換えに思いの外時間がかかることが、その理由です。

時は金なりと考える方は、迷わず空港リムジンバスかタクシーを利用しましょう。頻発する各駅停車でソウル駅方面に向かい、目的地に応じて金浦空港、弘大入口等で地下鉄に乗り換えるのもよい方法です。

旅の目的とスケジュールに合わせ、活用されることをオススメします!




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