フィリピン航空搭乗時、ANAマイレージ上級会員/SFC会員はラウンジに入れる?

フィリピン航空関連のキーワードで拙ブログにお越し下さる方がチラホラいらっしゃるのですが、その中でも多いのがANAマイレージクラブ上級会員と見られる方のアクセス。フィリピン航空搭乗時に、手持ちのSFC(ANAスーパーフライヤーズカード)やプラチナ/ダイヤモンドのステイタスでラウンジにアクセスできるのか否か、情報を探しているようです。

私自身はSFCを取得していないのですが、SFCホルダーの知人に「PR乗るときってラウンジとか優先搭乗とかってどうなんてるの?」と訊かれた事が複数回あります。(その時は残念ながら明確な回答ができませんでした)

ANAとフィリピン航空は2014年10月から提携を始めていますが、ANAマイレージバンクのWEBサイトに掲載された情報がなんともわかりにくい。痒い所が全然搔けていないため、流浪の民のごとく当ブログに流れてくる方がおられるのでしょう。

この点に関して、先日のパーティの中で名刺交換をさせていただいたフィリピン航空日本支社の方に、せっかくなので訊いてみました。念のためフィリピンの本社に確認して下さった上での情報なので、ANAマイレージバンク上級会員がフィリピン航空に搭乗する際の各種ベネフィットは、これでFAということでOKだと思います!

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ANAプラチナ/ダイヤモンド会員 SFC会員が
フィリピン航空に搭乗する際の上級会員特典

NH-PR1

NH-PR2

(上図はANA WEBサイト “スターアライアンスに加盟していない提携航空会社運航便にご搭乗の際の空港サービス”より)

これによると、ANAマイレージクラブのダイヤモンド会員、プラチナ会員、スーパーフライヤーズカード会員は下記のベネフィットを受けられる事が分かります。

・搭乗時のラウンジ利用
・優先チェックインカウンターの利用
・手荷物へのプライオリティタグ
・預け手荷物許容量の追加
・優先搭乗

 

これらの特典の対象となる条件は?

ここが公式サイトだとわかりにくい所です。先述のページでは、各種ベネフィットを受けられる条件として「ANAとのコードシェア便にご搭乗の場合」とざっくり書かれており、細かい定義がありません。

非常に厳しく解釈すると、PRとANAの共同運航便をNH4桁便名で発券し搭乗する場合しか、ベネフィットを受けられないことになります。この点に関して、フィリピン航空での実運用はどうなっているのか、中の人に確認しました。

2016年06月時点での運用

①PRとNHの共同運航便にNH便名で搭乗した場合
→上級会員特典の提供有り。マイル加算も可能。

②PRとNHの共同運航便にPR便名で搭乗した場合
→上級会員特典の提供有り。マイル加算も可能。

③NHと共同運航していないPR便にPR便名で搭乗した場合
→マイル加算のみ可能。上級会員特典は提供されない

ANA公式サイトによると、同社がフィリピン航空と共同運航を行っているのは

・ 日本-フィリピン
成田、羽田、関空、中部、福岡-マニラ
成田、関空*、中部*-セブ
・ フィリピン国内線
マニラ-ラオアグ、カリボ、タクロバン、セブ、タグビララン、ダバオ、バコロド、プエルトプリンセサ、カティクラン、ドゥマグテ

とのこと。これらの区間を運航する共同運航便であれば、NH便名・PR便名いずれであっても上級会員としてのベネフィットを享受できるということです。(*は最近追加になったようです。コメントをくださった2star様、情報ありがとうございました!)

なお、上記区間を運航する便であっても、全ての便が共同運航を行っているわけではありません。ご自身の搭乗する便が共同運航便かどうかを事前に確認しておく必要があります。

例えば、今回新設された関空=台北桃園=マニラ線は全区間に渡ってANAと共同運航を行っていません。同じマニラ行きであっても午前発の直行便に搭乗するときは上級会員特典有り、午後発の台北経由便の場合は提供無しとなるので注意が必要です。

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特典を得るためにはステイタスカード・ラウンジカードの提示が必須

Lounge_card

フィリピン航空の端末では、ANAマイレージクラブの会員情報は確認できないのだそうで、上級会員特典を得るためにはチェックイン時・ラウンジ入場時ともにプラチナ・ダイヤモンドのステイタスカードないしはSFC会員向け「ラウンジカード」の原本を提示する必要があります。(SFCのクレジットカードを提示するだけではNGとのこと)

※これらの情報はすべて2016年6月現在の運用です。事前の予告なく変更となる場合もありますので、ご注意下さい

 

 

まとめ

ANAマイレージクラブの上級会員であれば、フィリピン航空とANAの共同運航便において広くベネフィットを享受できることがわかりました。

適用対象便が限られていること、カードそのものの提示が必要と、若干適用条件がややこしいですが…長蛇の列の一般カウンターに並ぶことを考えると、やはり上級会員特典は嬉しいものです。

フィリピンにびったり駐在する方を除いては、フィリピン航空のマブハイマイルズで上級会員を獲得するのは困難ですので、ANAのステイタスを活用するのが便利でしょう。

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