日本ではあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパやアジア、アフリカを旅行する際に重宝するのがAccor(アコー)ホテルズグループのホテルです。
ラグジュアリークラスのSofitelから、シティホテル相当のPullman/Novotel/Mercure、エコノミーホテルのIbisまで、幅広くカバーされており、旅行のスタイルに合ったホテルを選択できるのが魅力です。
フランスを中心としたヨーロッパや東南アジアの一部の国においては、抜群の加盟ホテル数を有するほか、昨年末にはFairmont, Raffles, Swissotel の買収も発表されました。
今回は、Accorグループのロイヤルティプログラム Le Clubのゴールド会員資格を一発で取得する方法について、情報をご提供します。
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Accor Le Club ゴールド会員資格とは?
Accor Hotels Le Clubにおいては、合計4段階の会員ランクが存在します。今回取り上げるゴールド会員は上から2番目。最上位のプラチナ会員との違いはエグゼクティブラウンジへのアクセスの有無のみです。通常時であれば年間10,000ポイントの獲得か30泊の宿泊が必要になります。
主な特典は下記の通り:
・プライオリティチェックイン
・AccorWEBサイトにおけるプライベートセールへの優先的な案内
・ウェルカムドリンクの提供
・レイトチェックアウト*
・アーリーチェックイン*
・空室保証(到着の3日前まで)
・VIPトリートメント
・一つ上のカテゴリの客室へのアップグレード*
*空室状況によって提供されない場合有り
私のゴールド会員時代を振り返ってみると、かなりの確率でアップグレードされていました。直上のカテゴリが満室だったためか、スイートへのアップグレードをくれたホテルもあり、字面で見る以上に待遇が充実していた印象です。
各ホテルのロイヤルティプログラムにおける中位ステイタス間で比較すると、ヒルトン・ゴールド会員資格の次に優遇度が高いと感じています。
Accor Le Club ゴールド会員資格を一発取得する方法
Accor ibis Business Cardに加入すると、特典としてLe Club ゴールド会員資格も付帯してきます。
年会費:EUR90(日本円換算10,600円程度)
ibis Business Cardの特典 :
・ibisホテルズにおける宿泊料金がプロモーション料金から5%OFF*
・ibisホテルズにおける宿泊料金がBest Frexible Rateから10%OFF*
・ibisホテルズにおける朝食料金、レストラン利用料金が10%OFF*
・ibisホテルズにおける到着48時間前までの空室保証*
・Accor Le Club Gold Status
*中国国内のibisホテルズは適用対象外
なお、Accor Le Club では2017年1月1日からのプログラム規約改編に先立ち、2016年内に獲得したステイタスの有効期間を2017年12月31日迄延長しています
現時点でibis Business Cardに加入すれば、都合1年半分のゴールド資格を享受できる格好になります。実質年会費が2/3になるわけですから、一層バリュー感が高まるといえましょう。
Accor Le Club ゴールド会員のポイント還元率
Accor Le Clubにおいては、貯めたポイントをAccorホテルズで利用できるEバウチャーに引き換えるのが、殆どの場合最も効率のよい利用法です。貯めたポイント2,000ポイントにつき、40EUR分のEバウチャーに交換することができます。
上の表は、宿泊利用時に獲得できるポイントの早見表です。多くのホテルにおいて、ゴールド会員は利用金額10EURあたり37ポイントを獲得できることがわかります。これだけだと還元率がよく分かりませんので、計算してみましょう。
本日(2016年6月17日)のレートでは、1EUR=117.5JPYとなっています。2,000pts=40EURですから、1ポイント当たりの価値は2.35円です。
これを前提条件として、日本人に撮って利用機会が多いと考えられるホテルブランドでの還元率を計算すると、下記のようになります。
★Sofitel/Pullman/Mercure/Novotel等
通常時:37pts=87円のリターン(還元率7.4%)
ダブルポイント時:62pts=146円のリターン(還元率12.4%)
トリプルポイント時:87pts=204円のリターン(還元率17.4%)
★ibis/ibis Styles
通常時:10EUR=18.5pts=43円のリターン(還元率3.7%)
ダブルポイント時:31pts=73円のリターン(還元率6.2%)
トリプルポイント時:43pts=101円のリターン(還元率8.6%)
なお、Accorホテルズでは地域・期間限定のポイントアップキャンペーンを頻繁に行っています。このようなキャンペーンの実施時はベースポイントの部分のみが2倍・3倍…となっていくので、上記のような計算になる次第です。
ラグジュアリー・シティホテルブランド群のホテルにおいては、最低でも7.4%の還元率があります。これはSPG(1USDあたり2 or 3ポイント)よりも高く、非常に良い還元率であると考えられます。
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まとめ
Accor Le Club ゴールド会員資格は、各ホテルのロイヤルティプログラム中位会員資格の中では特典が充実しているにもかかわらず、ibis Business Cardの年会費90EURで獲得することが可能です。
ラグジュアリーブランドからエコノミークラスのホテルまで、バランスの取れたポートフォリオを持つホテルグループですので、欧州や東南アジアに旅行機会の多い方は、加入してみると活用余地が大きいかと思います。