ANA アジア内中距離路線仕様のB787-9を投入へ

ANA-B787

B787大好きなANAが、東南アジア路線にも専用コンフィグのB787-9を投入するのだとか。

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「全日空、B787-9の新仕様を公開、東南ア路線などに投入」

全日空(NH)はこのほど、7月以降に受領するボーイングB787-9型機に搭載する新しい機内仕様を公開した。東南アジア路線を中心とする中距離路線に重点的に投入するもので、8月上旬に羽田/シンガポール線に、同月下旬に羽田/香港線に導入。以降は羽田/バンコク線などに投入する。

座席数はビジネスクラス40席、プレミアム・エコノミークラス14席、エコノミークラス192席の計246席で、ビジネスクラスにはフルフラットシートの「ANAビジネス・スタッガード」を導入する。座席のシートモニターではテレビ番組がリアルタイムに視聴できるサービス「ANA SKY LIVE TV」を提供。有料のWiFiサービスも用意した。(Travelvision.jpより)

ほほーって感じですね。競合するJALがSKY SUITEシリーズ(SS6/7/8/9)で東南アジア路線のプロダクトを改善していく一方で、ANAはジャカルタ、シンガポール等一部の路線に長距離用の機材を投入してお茶を濁していた感じでしたが…今まで手つかずだった定員重視・ドル箱幹線のバンコク線にJALがSS2を投入開始したタイミングで、ANAも動いてきましたねー。

シート的には既存のものから変わりなく、目新しい所はありません。しかし、東南アジア線は夜行便も多い故、ビジネスクラスの座席がフルフラットになるのは純粋に歓迎ですね!

ちなみに、ANAのB787-9長距離仕様はエコノミークラスのシートピッチもしれっとワイドでした。JALのSKY WIDERと同じ34インチピッチになっています。

comparison_nh_789

新しい中距離用246席仕様はどうなっているんだ?と気になったので、公式サイトにアップされていたシートマップで調べてみました。

同じB787-9なのに全く別の機体であるかのごとく、見取り図上の機体形状が異なっています。215席仕様は、どうもB787-8の枠を流用しているようにみえます。特設サイトでドヤ顔解説してるのに、ちょっとツメが甘いですね笑

ANA-788

Cコンに並ぶエコノミークラスの列数から推測するに、このB787-9中距離仕様も、長距離仕様と同様に34インチピッチを採用しているようです。やはりSKY WIDERを意識していますなー。

私のお尻&腰には残念ながらSKY WIDERはフィットせず…ジャカルタ→成田間ですら非常に辛い思いをしたので、このワイドピッチの機材であればANAもありだなーと考えています。ANAの現行エコノミークラス座席はキャセイの新長距離Yと同じタイプで、座面と背ずりが連動してリクライニングします(シートの横幅に関してはSKY WIDER圧勝ですが)。

 

 

まとめ

この機材の投入は個人的に歓迎できます!と同時に、これをみると、JAL再生はやはり正しい選択だったのではないかと感じさせられます。

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民主党政権時代に行われたJAL再生プロジェクトは、政治的な立ち位置によっても評価が分かれる所です。しかし、少なくともANA一社独占体制になっていたら、このような急ピッチでのプロダクト&サービス改善は行われなかったのでは?と考える次第です。公的資金は湯水のように注入されましたが、中長期的な消費者メリットは計り知れないと言えましょう。

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