インドネシアにおけるトホホ航空会社の筆頭格がLion Airならば、タイの横綱はオリエントタイ航空。元JALの中古ジャンボ機で東京タワーに御礼参りしたり、プーケットで墜落したりと話題に事欠かない航空会社ですが、今度は香港で大炎上中のようです。
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機材故障で運休→乗れなくなった乗客への払戻をバックレ中
7月11日付のSouth China Morning Post紙記事をざっくりまとめると:
・オリエントタイ航空は今年の三月以来、機材の故障を理由に香港=バンコク間のフライトを運休中
・このフライトには定員約400人のB747型機がアサインされていた
・これに伴い、少なくとも10,000人の乗客が旅行の中止や他社への振替を余儀なくされた
・オリエントタイ航空は45日以内に航空券の払い戻しを行うと約束していたが、現時点で履行されておらず、以後状況に関するアップデートもない
・旅行代理店100社以上も、香港の旅行業協会に対してこの事態に関する陳情を行っている
・旅行業協会がタイの本社にコンタクトを試みたところ、連絡はついたものの、その後のアクションに関してははぐらかされている
いやはや、なかなか香ばしい状況ですね。記事中には「イースター休暇のために17人分のチケットを予約したものの、未だ払戻をうけられないよー」と困っているMs.Leungのコメントが載っていますが、家族旅行でしょうか。一族郎党全員をこの航空会社の便に載せるのは、色々な意味でリスキーかと思います…
バンコク市内にあるオリエントタイ航空の墓場
オリエントタイ航空といえば、JALで活躍していたクラシックジャンボをコレクションしていた事で、いっとき有名でした。いい加減なメンテが災いし続々運用離脱、現在は稼働している機体は存在しないようですが、バンコク市内にはそんなジャンボが絶賛放置プレイされている場所があります。
市街地の空き地に、輪切りになった飛行機がゴロゴロ転がる光景。なんとも不思議な光景ですが、以前一緒に同所を訪問したAraichu氏が素敵な写真を投稿しているので、詳細はこちらをぜひご覧下さいませ。
ちなみに、転がっているジャンボは世界で2機しか製造されなかったB747-146B/SUD。恐らくJA8176のようです。この機体を生で見られるのは最早ここだけというのはいうまでもありません笑
ご興味のある方は、ラムカーヘン通り沿いをGoogle Mapの航空写真モードでつぶさに探してみましょう。割と簡単に見つかると思います。
まとめ
いやー、やはりオリエントタイ航空はオタク視点で「見て愉しむ」航空会社ですな。搭乗するにあたっては、それなりの覚悟と折れない心、そして根性が必要とされそうです。あ、でも見て愉しめるだけ、ライオンよりもいいかな?
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