キャセイドラゴン航空香港羽田線が、2017年春夏スケジュール末で運航休止に

2015年3月末より、エアバスA320型機で運航されてきたキャセイドラゴン航空の香港羽田線。羽田発が夜行便ということもあり、私自身は搭乗する機会がなかった便なのですが、今年の春夏スケジュール終了を以て運航休止となるようです。
(画像出所:Airliners.net)

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香港発10/28、羽田発10/29便がラストフライトに

Routesonline.comによると、キャセイドラゴン航空香港羽田線(KA396/397)は秋冬スケジュールの始まる10/29以降、データがファイルされていないとのこと。

KA396 HKG1735 – 2255HND 320 D
KA397 HND0155 – 0535HKG 320 D

同便は上記のようなタイムテーブルで運航されているので、香港発は10/28、羽田発は10/29がラストフライトになるようです。

首都圏&香港それぞれの乗客にとり、週末東京 or 香港の滞在時間を最大化できる、便利なスケジュールがウリだったこの便。セールスが不調だったのか、はたまた機材&乗員を他の路線に回す必要がでてきたのかは不明ですが、A320という機材マターでマルコポーラー界隈からは非常に評判が悪かったのもまた事実。

(画像出所:Airliners.net)

ヘッドレストなし、極小枕カバー、謎の中華模様のこのシートは、レガシーキャリアの夜行便としてはちょっとちょっと…という感が否めません。(てっぺこりんもぶちキレてたね、そういえば…)順次シートの換装も行われていましたが、これはこれで違った意味で凶悪だったとか…

スケジュール面でいうと、競合の香港エクスプレスがほぼ同じ時間に便を当ててきているので、夜行便を絡めることで現地滞在時間をマキシマイズしたい観光客がこちらに流れたとも推測されます(特にCX/KAの運賃が割高な香港発)。というか、このハードではラウンジが使える点以外、香港エクスプレスの方が魅力的ですよね。

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羽田キャセイパシフィック航空ラウンジの営業時間はどうなる?

現状、羽田空港国際線ターミナルにおけるキャセイパシフィック航空ラウンジの営業時間は、下記のような二部制になっています。

東京国際空港(羽田)にある「キャセイパシフィック・ラウンジ」は、ご搭乗前のお客様に洗練された快適な空間をご提供いたします。

アルコール類の提供は、20 歳以上のお客様に限らせていただきます。
場所: 国際線ターミナル、6階(エアサイド)
営業時間:7:30~17:00、22:00~1:45、毎日

01:55発のKA397便利用者のために、二部制営業が採用されている事は明白。普通に考えれば、同便の運休に伴ってラウンジ営業時間も短縮となる可能性が高いでしょう。

羽田発JALバンコク行きに搭乗する際は、押すな押すなの大盛況であるサクララウンジを避け、こちらのラウンジによくお邪魔していました。昼間と変わらない落ち着いた雰囲気は、夜の羽田におけるサンクチュアリ的な存在だったわけですが、今後はサクラしか選択肢がなくなるのかー、と思うと少々アンニュイな気分にならざるを得ません。

営業時間短縮の有無については、現時点では確固とした情報が出ていませんので、キャセイ日本支社の中の人にTwitterでメンションを飛ばし、聞いてみました。もし回答をもらうことができたら、内容を追記しようと思います。

キャセイドラゴン航空香港羽田線 運航休止についてのまとめ

(画像出所:Airliners.net)

どうも中途半端感が否めなかったドラゴンの羽田線。私自身はドラゴン大好きなので「機材がA330-300になったら乗ろ〜〜〜」とのんびり構えていたら、便自体がなくなってしまいました。

シャチョーもクビになりましたし、クアラルンプール線のようなリージョナル幹線を一手に引き受けるようになるなど、キャセイドラゴン自体の位置付けが、ドラゴン航空時代とは変化しているように見受けられます。このような大きな流れの中で、運休という判断に到ったのかもしれません。

ラウンジに関しても、結構影響が大きいのではないかなと思ったり。夜間の羽田サクララウンジはかなり混雑ししている印象ですが、CXラウンジを利用していた層がサクラに環流すると、混雑に拍車がかかりそうです。

仮に、ワンワールド他社からのラウンジ利用料収入だけでコストがペイできるのであれば、今まで通り営業してくれないかしら…と身勝手な希望を抱いてしまう私なのでした。

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