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Airlines Malaysia Airlines (MH)

マレーシア航空 MH710便 ジャカルタ→クアラルンプール ビジネスクラス搭乗記

2016/11/26

MH710 - 1 (1)

目出度く出稼ぎも終わったので帰りますよー!ということで、最後の2泊だけ宿泊したLe Meridien Jakartaをチェックアウト。東南アジア屈指のカオス空港、スカルノハッタ国際空港に向かいます。

前便の搭乗記:
MH66 ソウル→クアラルンプール A330-300 ビジネスクラス搭乗記
MH725 クアラルンプール→ジャカルタ B737-800 ビジネスクラス搭乗記




裏メニューのリムジンで、スカルノハッタ国際空港へ

荷物が多かったので、車寄せにトランクを降ろすためにベルを呼ぶと、たまたま顔なじみのベル・オッサン(以下BJJI)がやってきました。このBJJI、気が利いて服務態度良好なののですが、割とあからさまにチップを欲しそうにするのが玉に瑕です。モジモジしてて、言いたいことが言えないインドネシア人には、珍しいタイプです。

荷物を引き渡しつつ、BJJIに「空港に向かうからシルバーバード1台抑えておいてね」とお願いすると

「Mr. Ebichanは私にとってベスト・カスタマーだ。だからエクスクルーシブなオファーがある。私に任せてくれれば、ホテルが使っているリムジンで空港までコミコミ300,000ルピアだ。シルバーバードよりも少し安い。だから、リムジンで良いか?」

猛烈なセールストークが繰り出されます。

変なハイエース白タクが出現したら、ブチキレて予定通りシルバーバード乗ればいいや、ということでOKし、手配を任せます。

さくさくっとチェックアウトして、車寄せに向かうと、BJJIがニコニコしながら待っています。すると、傍らにあるブルーバードの配車カウンターを指さし、「この係員に、直接300,000ルピア払ってくれ」と言います。

???と思いながら現金で支払いを済ませると、間髪入れずに豪華仕様のアルファードがやってきました。なんと、運転手付きハイヤーサービスのGolden Birdの車です。

当然のことながら、BJJIドヤ顔の図。いやー、正直かなり胡散臭い…というか疑いまくっていました。スミマセン。丁寧に御礼を言い、チップを多めに握らせ、車中の人となったのでした。

せっかくだからメルセデスEクラスも乗りたかったよなー、とか少々思いつつも、重厚なリクライニングシートに身を預け、快適なクルージング。やっぱりViosとは全然違いますよ。路面の整備状態がトホホなインドネシア故に、高級車のありがたみはひとしおです。

MH710 - 1

スカルノハッタ国際空港にはホテル出発から約40分で到着。朝ラッシュとは逆向きのルートということもあり、至極順調に走ることが出来ました。高速料金20,000ルピアくらいも、料金に含まれています。実質280,000ルピアでこの乗車エクスピアレンスはとてもバリュー。ちなみに、BJJI曰く

「チェックアウトのときにフロントで頼んじゃダメですぞ、Mr.Ebichan。私を通すから、通常料金の70%OFFですSir!!」

とのこと。クレジットカード決済ができないあたり、BJJI・配車係・運転手が結託して、都心→空港への回送車にこっそり客を乗せているんじゃないか、と勘ぐりたくなってしまいますが、お値打ちなのでまぁ良いでしょう!

なお、多分BJJI通さなくても、配車係に直接ネゴすれば同じオファーが出てくると思います。

 

マレーシア航空MH710便 チェックイン

さて、ここまではなかなかにスーペリアな感じで推移してきましたが、車寄せに着いたが最後、即カオスな空間にぶち込まれるのがスカルノハッタ国際空港です。この空港のカオスっぷりについては、これだけで一本記事が書けるので、今回は割愛いたします。

チェックインカウンターに向かうと、エコノミーには行列が出来ていますが、ビジネスに関しては数名の待ち。上級会員のあまり多くないフライトのようです。平日真っ昼間のフライトなので、こんなものなのでしょう。

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チェックインを担当するのは、スカルノハッタ国際空港標準仕様の委託係員。隣席が埋まっていないことを確認し、サクサクっとチェックインします。

「このフライトは30分ディレイSir」

とのこと。栄えあるインドネシア共和国での滞在時間が30分延びました。とてもうれしいです。

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さて、思いの外空いているイミグレを数分で突破し、しょうもないラウンジで水を一杯。搭乗口に向かいます。

マレーシア航空MH710便 搭乗〜離陸

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30分ディレイなので11:40発のはずなのですが、搭乗ゲート入口の表示は11:10のまま。そして、1時間10分後に出発するMH716便も同じゲートを利用することになっています。定時で運航できればオペレーション上効率的なのでしょうが、ディレイしてしまうと大変なパターンですね、これ。

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待合室の入口で搭乗券をもがれ、プラスチック製のBoarding Card(2種類有る)を渡されます。この空港の待合室は内部が二手に分かれているのですが、マレーシア航空の場合、この分かれ道の所に怖そうなインドネシア人BBA(IBBA)を一名鎮座させています。

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このIBBAの仕事は、やってくる乗客のBoarding Cardに目を光らせ、間違った方向に進もうとするや否や注意する係。写真が撮りたかったので、反対側にいこうとしたら、私も叱られました(笑)

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隣のゲートにはTGのA330が。後ろをSQのA350がタキシングしていきます。

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しかし、このIBBAの奮闘の甲斐あり、ボーディングの開始はこの空港としては極めてスムーズ。ボーディングゲート脇の係員も搭乗券とBoarding Cardをしっかりチェックしており、対象外の乗客を弾き出していました。運用の方法としてはシンガポール航空に近いですね。これは素晴らしいと思います。私も折角なので、優先搭乗させてもらいました。

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三番手ぐらいで通路を進んでいくと、ドア手前でなぜか渋滞が。マレー系のノンビリとしたパーサーが、L1ドアのロッカーで私物を整理しています。肩で風を切りながらボーディングブリッジを歩いていた、中華系中年女性エンリッチ上級会員(推定)が、

「あんた何モタモタしてんのよー、早くWELCOMEしなさいよー!!」

といった感じで鼻息荒くプレッシャーをかけているのに、どこ吹く風です。

「おー、ソーリーソーリーやー」

とか言いながら、ようやく機内へとご案内。なんともMHらしいユルーい空気が漂っていました。細かいことが気になってしまう人には、キリキリきちゃってダメでしょうねー。マレーシア航空。

荒ぶる中華系中年女性エンリッチ上級会員(推定)がエコノミークラスのバルクヘッド席に収まるのを眺めながら、お馴染みのレザーシートに着席します。

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今回も最新仕様のシートを搭載した機材がやってきました。後から調べてみると、導入から2年も経っていない機材。マレーシア航空のB737-800フリートは若いですね。国内国際の別なく、昼夜を問わず飛び回っているので傷むのは早そうですが…

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そうそう。チェックインカウンターでオレンジ色のイミグレーションファストトラックカードをもらっていました。クアラルンプールが最終目的地の乗客に限って手渡しているようでしたので、乗り継ぎの際に入国したい場合は、自分から申告が必要だと思われます。しかし、スワンナプーム空港以上にシンプルなカードなので、やろうと思えば簡単に偽造できちゃいますね、これ。

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シートポケットにマレー半島のローカル英字紙が挿されているのもマレーシア航空の特徴。2席並びの場合は、The Straits TimesとThe Starsがそれぞれのポケットに1部ずつ挿されています。これは他のアジア系航空会社ではあまり見ない方法です。大らかな会社なので、前の便の乗客に持ち帰られてしまうと、補充はしないようです。よく、片方だけしかなかったりします。

余談ですが、以前、MH370便失踪事件の直後にジャカルタ発早朝便のビジネスクラスに搭乗したことがあります。この時は朝4時台の出発にも関わらず雷雨と強風がスカルノハッタ国際空港を襲っており、激しく上下左右に揺さぶられるラフな離陸でした。そんな中、ふと前席に目を向けると「Flight MH370 is Still Missing!!」という三段ぶち抜き見出しと、扇情的なイラストが。

「いやいやいやいや、これはさすがにデリカシーに欠けるから、暫くの間新聞挿さないでくれー!! 」

と絶叫したくなったことが、懐かしく思い出されました。

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この日も、空港到着時には晴れていたのに、知らぬ間にスコールがやってきました。そんな中でも、スポットアウトからタキシングはスムーズ

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タキシングしていると、遠くの方に同じマレーシア航空のB737-800が駐機しているのが見えます。この便が遅延したため、予定したゲートに入れなかったのでしょう。スコールに見舞われている中、沖止めで乗降するのは悲劇です。一度ガルーダの国内線で体験して、阿鼻叫喚の世界でした。そういう時に限って、ランプバスの後続がこなかったりするんですよ、この空港は…

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お馴染みのセイフティデモと建設中の第三ターミナル(国際線)を眺めながら、滑走路の端までコロコロと転がっていき、軽々とエアボーン。さようならジャカルタ。特別な用事がなければ、半年くらい来ることはないでしょう。

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マレーシア航空MH710便 機内サービス

スコールの直後なので揺れるかなと思っていたら、拍子抜けするほど安定した飛行。すぐにベルトサインが消灯され、機内サービスが始まります。

先ほどのノンビリ男性パーサーがギャレー担当。30代前半くらいのマレー人お姉様が表に出てきてサービスにあたるというフォーメーションでした。ビジネスクラスの乗客は合計3名だけだったので、余裕綽々な感じ。

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離陸前に配布されたメニューによると、メインコース三種から選べる昼食がサーブされるとのこと。時間も時間なので、食事が楽しみです。

そういえば、2016年初よりマレーシア航空のリージョナル路線では、アルコール飲料のサービスが中止された事を思い出しました。確かにメニューにも記載がありません。私は機内で全く飲まない人なので特に問題ないのですが、お酒を楽しみにしている人にとっては残念ですよね。表向き、国内人口の多数を占めるイスラム教徒への配慮ということですが、いやいや、体の良いコストカットでしょきっとと勘ぐってしまいたくなるのは私だけでしょうか。

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まずはドリンクとピーナッツから始まった、ランチサービス。せっかくなのでTeh Tarikをいただきました。マレーシア風の甘いミルクティです。これもキャセイパシフィック航空の香港風ミルクティと同じで、ギャレーで粉末を溶かしてつくります。少々水面のあたりでダマになっていますが、微笑ましいレベルです。このほろ苦いミルクティ、カロリーとんでもないんだろうな〜と思いつつも、美味しいから頼んでしまうんですよねー。

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ピーナッツをポリポリつまんでいると、メインコースがサラダと一緒に、ドドーンと出てきます。今回選択したのはPEPES IKAN。魚のマレー風煮込み…というか、要するにカレーです。

これ、淡水魚(種類不明)を使っているのだと推測されますが、非常に美味。臭み無く、淡泊な味わいの白身と、スパイシーなソースがよくマッチしています。2時間くらいのフライトで供される食事としては、極めて上等なものだと思います。

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一方、左上にあるツナサラダはデッドボール。載っかっているツナが、生臭くてアウトでした。これは要改善ですね。

そうそう、カレーに何故かトマト、オリーブ、1/8サイズの固ゆで卵が載っており、???と思っていたのですが…今考えてみると、本来はサラダ用のトッピングが何故かカレーの方に載っていたようです。ボケてたのか、敢えて気を利かせた結果なのかは不明ですが、マレー料理にオリーブは全然合いません笑

美味しいPepes Ikanとフルーツを完食し、食後の飲み物は中国茶にスイッチ。せっかくの窓側席なので外の眺めを楽しみながら、のんびりします。

スマトラ→マラッカ海峡→マレー半島と移ろう景色は、見ていて退屈しません。特に、マレー半島に入ると農地がきっちり区画整理されているのが興味深いですね。一方、スマトラ半島内はグダグダです笑

マレーシア航空MH710便 クアラルンプール国際空港到着

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ぼんやりしているうちにMH710便は降下を始め、クアラルンプール国際空港に定刻より30分少々の遅れを引きずってタッチダウン。マレーシア航空のハブだけあって、リージョナルサテライトにはこれでもか!とB737が並んでいます

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コロコロとタキシングしている間だけで、新塗装(Oneworldロゴ)、新塗装(通常ロゴ)、旧塗装と三種類コンプリートしてしまいました。一方、離れた沖止めランプにはストアされたB777-200ERが寂しそうに佇んでいます。果たして、買い手はつくのだろうか…とか思っていると、もうゲートに到着です。

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クアラルンプール国際空港からはUberに乗車しようと思っていたので、入国審査前にあるブースで、携帯SIMを購入。4G LTE 1週間有効1.5GB通信パッケージ付きで、RM30くらいでした。安い&お手軽!今回はMAGICという紫色のSIMにしてみましたが、ストレス無く利用できる通信速度でした。以前購入した、3GのHotlinkはちょっと遅いな〜という感じだったので、満足満足。

入国審査の通常レーンはかなり混雑していましたが、チェックイン時にもらったファストトラックの効果は絶大。待ち時間ゼロで通過できました。大きな看板など、分かりやすい表示は出ていませんが、赤絨毯の敷いてあるレーンがファストトラック専用レーンになっています。

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カルーセルに向かうと、ちょうど荷物の受け渡しが始まった所。ゲートから全行程を早足で歩いてきた中、このタイミングでもう出てくるのはなかなか優秀です。混雑具合にもよるのでしょうが、KLIAで荷物を長いこと待たされたという記憶はないので、総じてスムーズなオペレーションが展開されているのだと推察されます。

トローリーにスーツケースを積み込み、送迎ゾーンまで足を進めた所でUberを起動。すぐに空車が見つかりました。この後、宿泊先のLe Meridienまで向かったわけですが、そちらについてはこちらの体験記をご参照下さい。

マレーシア航空MH710便 ジャカルタ→クアラルンプール まとめ

随所にユルさの感じられる便でしたが、これも味わいと考えれば至極快適な便でした。リージョナル路線としては必要十分なサービス水準が保たれていると思います。ただ、いつ乗っても空いているので、こんなに高頻度運航してて大丈夫なのか?と少々心配になってきてしまったり。もっとも、経営危機に陥ってからもちょいちょい増便されているので、杞憂なのかもしれませんが…

あ、繰り返しになりますが、アルコールの提供はありませんので、飲んべえの方はご注意を!(この区間単体で搭乗される方は少ないと思いますけどね〜)




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