ヴァージンアメリカ VX751便 シアトル→サンフランシスコ ファーストクラス搭乗記

ようやっとアムトラック乗車記が終わったので、日本に向けての復路を書いていきます。復路はシアトル→サンフランシスコ→成田と乗り継ぐのですが、米国内線区間は Virgin America で手配しました。エティハドの特典航空券は、スターアライアンス他社の便をミックスして切り込むことができないので、別途手配が必要になったのです。

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ステイタスマッチも完了したので、いよいよVirgin Americaのフライト予約を入れてみました。ノリノリなブランドイ…

復路はエコノミーとの差額がUSD90くらいだったので、ファーストクラスを取ってみました。ヴァージンアメリカのファーストクラス、果たしてどんなサービスが展開されたのでしょうか。

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ヴァージンアメリカ VX751便 シアトル・タコマ空港到着→チェックイン

早朝7:05発のフライトだったので、朝5時前にはダウンタウンのホテルを出発することに。

日の出前ですが、Uberは難なく捉まりました。ホテル前で長いこと待っていたらしいタクシーの運転手には白い目で見られましたが、明らかにUberの方が安くて、運転手の態度も良いですからね。空港までの客を取られるのは仕方がないでしょう。

やってきたのはToyota Camry。イエメンからの移民のおっさんが運転手でした。朝から割とテンション高めで、色々とおしゃべり。Uberで稼いで、イエメンに中古車輸出する商社やるんだ!と息巻いていました。

成功する確率は低いのでしょうが、アメリカという国のダイナミズムは、アグレッシブなニューカマーによるところも大きいのかと。果たして、髪の毛の怪しい大統領が選ばれたら、どのように変質してしまうのか。心配なところであります。

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ダウンタウンのクラウンプラザから、シアトルタコマ空港まで約20分。料金はコミコミUSD27.38でした。

タクシーのボディには「空港〜ダウンタウン定額USD40」と貼ってあったように記憶していますが、チップも加味するとUberの約2倍です。

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シアトル・タコマ空港はLAXやSFOと比較すると、圧倒的にこぢんまりとした空港。ターミナルの構造もシンプルです。

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ヴァージンアメリカのチェックインカウンターは、こんな感じ。割と古めの建屋なので、構造上の成約は受けていますが、十分に「らしさ」は出せているのではないでしょうか。赤絨毯の上で待つこと2-3分で順番が回ってきました。

担当のチェックイン係は若い女性。一見して不慣れな感じで、前の客の搭乗券を発券するのにも、結構な時間がかかっていました。「こりゃあかん奴かなー」と思って身構えていたら、案の定…

「お預けの手荷物は2点ですね。有料ですので、えーとUSD25×2で50ドルのお支払いになります〜」

とおっしゃる。ファーストクラスは23kg2個まで無料だし、Elevate Goldステータスを持っていれば、Main Cabin利用時でも3個まで無料なんだけど…

かくかくしかじかなので、しっかりDouble check してみて。と打ち返すと、隣のマネージャー(アップルストアーのジーニアスバーにいそうなお兄ちゃん)に泣きついています。

このお兄さんは非常に感じの良い人で、「ご指摘の通り2つとも無料でお送りできます〜。ご心配をおかけしてスミマセンでした。。」と引き継いでくれました。

結果オーライですが、プライオリティチェックインの担当には、最低限の知識とスキルを持った係員を配置してほしい気も。

 

ヴァージンアメリカ VX751便 搭乗

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ド早朝ですが、セキュリティチェックは約30分待ちとの表示。そそくさと手荷物検査場に向かうことにします。入口は共通ですが、列の途中に「Premium」という看板があり、ABBAが門番として鎮座しています。

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懇切丁寧な説明書きがあるわけでないので、果たしてLCCのファーストクラスに搭乗する自分は対象なのか?!と思いABBAに訊いてみると、通って良し!とのこと。ありがたく特権を享受させてもらいました。

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このため、約10分で通過できてしまい、ゲート前で時間を持て余すことに。ヴァージンアメリカでは、LAXを除いてラウンジ設備を用意していないのです。

とはいうものの、ゲート回りの空間は十分にゆったりしており、待機している乗客は概ね問題なく着席できている感じです。

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出発40分以上前であるにもかかわらず、ゲート係員は既にスタンバイしており、なにやら忙しそうに仕事をしています。どうやらこの便はド満席のようで、直前までシートコントロールをしなければならないのでしょう。ちなみにサンフランシスコ経由サンディエゴ行きです。経由便、いいですねー。

「当便はド満席なので、上の棚に荷物が入りきらない可能性があります。定時出発のために、預け手荷物に切り替えて下さる方を20名様募集しています。このオファーは無料です!!」

というアナウンスも開始。「そんなんチェックイン時にオファーしてくれよ…」という話ですが、案の定ボランティアはなかなか集まりません。往路のLAXでのグダグダっぷりを考えると、手荷物を預けるのは急ぎの旅客にとってリスク以外の何物でもありません。これは航空会社にとって虫の良すぎるオファーだといえましょう。

とはいうものの、懐の広いアメリカ人(?)間欠的に流されるアナウンスに応える人もパラパラと。所定の目標を達成できたのか、搭乗案内が始まりました。

 

ヴァージンアメリカ VX751便 A320-200 ファーストクラス 機内の様子

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搭乗案内が始まった所で機内に入ると、相変わらずムーディな世界が広がっています。最前列から2列のファーストクラス区画のみ、窓のシェードが下ろされているのは、担当客室乗務員のこだわりでしょうか。

薄暗くて写真が撮りにくいのですが、ヴァージンアメリカのファーストクラスシートはこんな感じ。

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シートそのものはリージョナルビジネスクラスの標準仕様といった出で立ちですが、アイボリー色の柔らかなレザーが張られています。

ブランケットは厚手のものを各座席に装備。中には羽毛が入っていたように記憶しています。この機材で大陸横断便も飛ぶわけですから、納得の重装備です。

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ムーディなライティングの正体はこちら。蛍光灯カバーそのものに色がついているように見受けられます。このあたりは非常に好みの分かれるところだと思います。頻繁に乗っていると鼻についてきそう。

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シートのリクライニングは電動タイプ。姿勢を細かく調整ができるコントローラーがついています。バックライトは青色LED!こんなところまでチャラい!

 

ヴァージンアメリカ VX751便 ドアクローズ→離陸

溢れそうな荷物を事前に貨物室送りにしたのが奏功したのか、搭乗自体は非常にスムーズ。満席便ですが、定刻前には全てのお客と荷物が収まるべき所に収まり、ドアクローズ。

この日のパーサーは、これまでのヒコーキ人生の中でもっともインパクトのある客室乗務員でした。

・アフリカ系アメリカ人女性(推定20代後半)
・色々な意味でダイナマイトなボデー(身長180cmくらい?)
・自前持ち込みのハイヒールに履き替えてサービス
・白髪に染毛
・超ショートなパンチパーマ

という強烈な出で立ち。顔立ちは整っていなくもないですが、かなり強面です。

どすどす歩きながら、乗客のベルトが緩んでいないかにらみを利かせる様は、どこからどうみても女子プロの悪役です。これを組長として送り込んでくる、ヴァージンアメリカ、恐るべし。

プッシュバックもスムーズで、万事において定刻通りだったのは、乗り継ぎ便のある乗客にとって、非常にありがたいところ。

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米国でもどんどん数を減らしているMDシリーズを眺め、DHLの貨物機と競争をしていると、もう離陸です。豪快にシアトル・タコマ空港からエアボーンします。

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ヴァージンアメリカ VX751便 ファーストクラスのサービス

エアボーンするや否や、先ほどのチームリーダー的な意味での「組長」がやってきました。

「朝食なんにするよ?ん?飲み物はオレンジでえーな!」ということなので、二つあるチョイスのうちヘルシーブレックファーストプレートを選んでみました。

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しばらくして運ばれてきたのはこちら。ミューズリー、ヨーグルト、卵とチーズ、フルーツ各種の盛り合わせです。アメリカお得意の生ニンジンも含め、小さなお皿に、こぼれんばかりに豪快に盛り付けられています。

お味の方は、まぁこんなもんだよな。という感じ。微妙なデリのテイクアウト相当と考えていただければ相違ないでしょう。ブラックベリーは瑞々しくて美味しかったかな。半分程度食べた所で、組長にお願いしプレートを下げてもらいました。

あとはもうサービスらしいサービスもないので、シートを倒して二度寝モードに。時差調整のため前日は徹夜だったので、良いリフレッシュになりました。

 

ヴァージンアメリカ VX751便 サンフランシスコ国際空港到着

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うとうとしていると、もう着陸間近。アナウンスとともに、座席の背もたれを戻し、着陸態勢に入ります。

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組長、写真の通りのスゴいヒールを履いてゴツゴツ徘徊しているわけですが、離着陸時は会社支給と思われるパンプスに履き替えていました。ジャンプシートの前に放置されるごついハイヒール…ココ以外では見られ無さそうなユニークな光景です。

元々長身であるのにわざわざこんなヒールを持ち込む必要があるのか!という感じですが、彼女のこだわりポイントなのでしょう。

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組長によるセイフティチェックが完了すると、程なく着陸。朝ラッシュ時であるにも関わらず、定刻通りの到着なのでした。

今回は荷物もスムーズに受け取れ、モノレール的な乗り物で国際線ターミナルへ。

途中、エアチャイナで北京に帰るという中華BBAが座礁して途方に暮れていたので、保護。CAカウンターまで送り届けたりしながら、ANAのチェックインカウンターまでやってきました。ここから先は、また次回…

 

ヴァージンアメリカ VX751便 ファーストクラス搭乗記のまとめ

いやー、ヴァージンアメリカは強烈な航空会社ですね。既存の米系大手とも、LCCとも異なった、第三の道を邁進しているように見受けられます。

サービスの姿勢は超さっぱり!なので、ポップな感じが好きで、機内では放っておいてほしい!という方にとっては悪くないエアラインかと。

果たしてアラスカ航空に買収されて、どんなテイストに変化していくのか。3-4年後にまた一度乗ってみたいと思います。

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