バンコクでは、しばらくの間Airbnbで手配したコンドミニアム暮らしなのですが、この日の到着時間だとオーナーとチェックイン時間に折り合いをつけられず…結果として、一泊目だけはホテル宿泊と相成りました。
そろそろ巻きを入れないとプラチナ維持が危なくなってくるので、一泊分の宿泊はSPG加盟ホテルから選択することに。あれこれ悩んだ結果、久しぶりにチャオプラヤ川沿いの老舗ホテルに滞在することにしたのでした。
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ロイヤルオーキッドシェラトンホテル&タワーズ 到着・チェックイン
空港からのタクシーは近年稀に見る当たりタクシー。何も言わずともメーターを倒し、遠回りすることなく最短経路で走行。例によっては英語は殆ど通じませんが、人の良い好々爺という感じの運転手でした。こういう運転手が多ければ、バンコクのタクシーももっと安心して利用できるのですが…渋滞も殆どなく、スワンナプーム空港からは約40分で、スムーズに到着です。
車が着くや否やベルボーイが駆け寄ってくる!ということはありません。見事な放置プレイ…重たいスーツケースを運転手と二人がかりで降ろしにかかると、ようやっとノンビリとしたポーターがやってきました。ラグジュアリークラスのホテルではないですから、過大な期待は禁物でしょう。
ポーターに荷物を託してから、フロントへ。予約名を告げると「最上階のクラブラウンジでチェックインを」と促されます。夜遅い時間なのでもうラウンジは閉まっているかと思いきや、訊いてみると24時間オープンのようです。
ラウンジで待ち構えていたのはまさかの日本人スタッフ。先客がいたので、まずはパスポートとクレジットカードのみを預け、ラウンジ内へ。ドリンクを注文し、窓側の席でまったりします。
眺望は非常に良好。目の前に見えるのはミレニアム・ヒルトンホテルです。このヒルトンもコストパフォーマンスの良いホテルで、個人的にはお気に入り。交通の便がいまいちなのが難点ですが、引きこもるにはとてもGoodなホテルだと思います。
ヒルトンの左手の工事現場は、大絶賛建設中のマンダリンオリエンタル・レジデンス。タイ版ウォーターフロント億ションってやつですね。どう頑張っても買えんわ!とか思っていると、先ほどの日本人スタッフがやってきました。
「SPGプラチナ特典で8Fのエグゼクティブスイートにアップグレードしましたー!」とのこと。このホテルは今の所百発百中でジュニアスイート以上をもらえています。いつもありがとうございます!
ロイヤルオーキッドシェラトンホテル&タワーズ エグゼクティブスイート
このホテルは真上から見るとT字型になっているのですが、この突端部分が2室分のスイートになっています。今回アサインされたのはサパーンタクシン橋川の眺望が臨める方の部屋。突端部分を二分割している関係で、部屋の形状は少々ユニークです。
入室すると、目の前にはワーキングデスクとリビングルームが。右手奥に寝室とバスルームが配されています。華美な装飾や特筆すべき点は存在しないものの、老舗ホテルらしく落ち着いたトーンでまとめられています。
ベッドはシェラトン謹製 “Sheraton Sweet Sleeper Bed”。枕が水平二段重ねになっているのもシェラトンスタンダードです。
バスルームは重厚な大理石張り。シンク周りには若干の古くささを感じますが、メンテナンスのクオリティは良好です。バスタブも湯量・湯温ともに十分でした。
一般客室の場合はシャワーと湯船が一体型になっているようですが、スイートに関しては独立型のシャワーブースも完備。お風呂環境は非常に良好です。
惜しむらくはバスアメニティ。こちらもシェラトン標準仕様品なのですが、これがなんとも安っぽくいまいち…。見た目は勿論のこと、使い心地もウェスティンやメリディアンの標準品より明らかに落ちるので、リニューアルを期待したいところ。
お手洗いは玄関脇とバスルームそれぞれからアクセスできるという誰得仕様。扉が両側にあるというのは、一人宿泊でもどうも落ち着きません笑
ウォシュレットはついていませんが、東南アジアではお馴染みのホースが付いていますので、抵抗のない方はこれで代用可能です。
なお、ロイヤルオーキッドシェラトンホテルには高層用・低層用二種類のエレベータがあります。低層階からエグゼクティブラウンジと行き来するには、17階でエレベーターの乗換が必須になるため、まとまった日数の滞在の場合は、これが結構煩わしくなってきそう。出てきた客室が16階以下だった場合は、17階以上に振り替えてもらえないか、お願いしてみると良いでしょう。
ロイヤルオーキッドシェラトンホテル&タワーズ クラブラウンジでの朝食
混み合っていたのであまり写真がありません…
内容としてはコールドカット各種に、スクランブルエッグ、ソーセージ、ベーコン、点心がちょろっとという感じ。アジアにおけるクラブラウンジ朝食としては標準的な品揃えでしょう。
一つ一つの品物のクオリティは悪くありません。特にスモークサーモンはアトランティックの品質の良いものを使っていました。
一方、デッドボール級だったのは朝食シフトのラウンジスタッフ。人数不足もあるのでしょうが、明らかにサービスが行き届いていません。
ビュッフェ台付近の席が埋まっていたので、バーカウンターに近い方に席を取ると、暫く経ってから仏頂面のスタッフが襲来。「ここは朝食用の席ではないから、ビュッフェ台に近い方に移動しろ」と叱られました。
入室時にそのような案内はありませんでしたし、ラウンジの区画を分ける旨の案内表示も無し。さらには皿を移動させる手伝いもしようとしないとは、かなりいただけない対応です。
その場で少し強めにクレームしましたが、ぶんむくれた態度は変わらず。(英語レベルも微妙な感じなので、理解できていたか若干怪しいところですが…)やれやれといった感じでした。
このホテルのラウンジ朝食では、以前にも別件でやらかされ、後日怒りのメールを入れたことがあります。朝食担当以外のラウンジスタッフは、バンコクの同クラスホテルの標準レベルに達しているのですが、朝食だけどうしてこうなってしまうのか、理解に苦しむところです。
なお、この後にレストランの朝食会場も偵察にいったところ、こちらはまた別種のカオスが展開されていました。団体客が溢れて収拾が付かなくなっており、チャオプラヤー川を眺めながらの落ち着いたホテル・ブレックファストは夢もまた夢、という感じ…。
交通アクセス
公共交通機関でのアクセスは路線バスに限られます。一般的な方にとってはタクシー or Uberの利用が必須になるでしょう。
ホテル近辺で待機しているタクシーはあからさまに観光客狙いで、質が良くない感じ。ホテルから出発する際はUberを呼んだ方が賢明です。
以前宿泊した際に、馴染みのタクシーと癒着しているのか「Uberはイリーガルだから止めた方がいい」と余計なことを言うベルボーイが居ました(他のホテルでも遭遇したことがありますが…)
「海外旅行ならば保険に入っているのが普通だし、前方に掲示されている写真と運転手の顔が違うこともしばしばのタクシーと、運転手の身元が割れてるUberのどっちが安全だと思う?個人タクシーが事故を起こしたら、どうせ運転手は賠償責任から逃げるだろ?」
と問うた所絶句していましたが、発言の裏にある意図がミエミエです。こういう「アドバイス」はホテルの格を下げるだけですから、止めた方がいいでしょう。
ロイヤルオーキッドシェラトンホテル&タワーズ 総評
アップグレードされたスイートルームは居心地良好。SPGプラチナになってから百発百中でスイートをもらえていますので、アップグレード待遇に関しては非常によいホテルだといえましょう。また共用空間の作りも、古き良き大型ホテルという感じで、これはこれでありかなと。
一方、スタッフの一部の対応は非常に残念な感じ。複数回泊まってみましたが、各回を通じて変わらない印象です。国籍問わず団体客の利用が多く、疲弊しているのかもしれません。元々は川沿いのフラッグシップ的な位置付けのホテルだったのでしょうが、「格」に関する悪循環は止まる気配がありません。
バンコクのSPGホテルでいうと、
・ロイヤルオーキッドシェラトン
・メリディアン
・プラザアテネ
・ウェスティンスクンヴィット
が概ね同じくらい(税抜きTHB4,000前後)の料金帯。ハードに関してはそれぞれの良さがあり甲乙付けにくい所ですが、スタッフの平均的な水準に関しては他の三ホテルが明確に優れています。
どうしてもリバービューを楽しみたい!ということでなければ、敢えてロイヤルオーキッドシェラトンを選ぶ理由は無さそうです。
なお、このホテルはBest Rate Guaranteeに関しても締まりがゆるいようで、比較サイトで検索してみると、代理店経由の予約の方が安いこともしばしばあります。
このような場合にBRGをゲットしつつ、一泊だけするというのが賢い付き合い方かもしれません。
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