北京からソウル経由香港までの移動には、大韓航空(コリアンエアー)を選択。スカイチーム加盟航空会社なのでティアポイント獲得の観点からは何の足しにもならないのですが、便利なダイヤと手頃な料金を決め手として選択しました。
また、就航している機材もなかなか魅力的。北京ソウル金浦間は引退間近と思われるB747-400、ソウル仁川香港間は最新のB747-8と、乗り比べに持ってこいです!
今回掲載するのは、第一区間である北京→ソウル金浦間の搭乗記です。
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ウェスティン北京金融街→北京首都空港に舞い戻る
約4時間半の仮眠の後は、再び北京首都空港へと出発です。
空港への足も、料金設定・サービスともに良心的と言えるタクシーを利用。相変わらず運転手はほぼ全く英語を解しませんが、ご機嫌な感じ。秋の気配がどことなく感じられる青空も広がり、さい先の良いスタートです。
途中若干渋滞したものの、北京首都空港には約50分で到着。ターミナル3の適当な所で降ろしてもらったものの、出発表示に大韓航空のフライトが見当たりません。
ここで初めてターミナル間違いに気づきました。大韓航空を始めとするスカイチーム加盟航空会社はターミナル2の発着なのです。ちゃんとホテルを出発する前にEチケットを確認しなければならなかったのですが、なんとなく往路のマレーシア航空と同じターミナル3発だと思い込んでいた次第。いやー、寝不足でぼんやりしていたのを差し引いても完全な注意不足です。恥ずかしい限り。
幸いにも、出発2時間近く前に空港に到着していたので、時間的には十分余裕あり。到着階にあるターミナル間循環バス乗り場までいき、シャトルバスに乗り込みます。
一昔前の中国製バスは、音ばっかりで全然走らないガラクタレベルでしたが、最近のバスは結構良くできています。インテリアがどことなくチープな感は否めませんが、走りの方は日本車と遜色ありません。AT車であるものの変速ショックも少なく、非常にスムーズに走ります。
北京首都空港は、前回のMH360便搭乗時にも目の当たりにした通り、超巨大空港。ターミナル3→ターミナル2への移動にも結構な時間がかかります。
それなりに旅慣れているつもりでも、ひょんな所に魔物は潜んでいます。全くのアウェイな土地はよりも、「中途半端に知ってるつもり」の場所でこういうインシデントが起こるような気がします。知り尽くしたホーム空港でなければ、やはり空港には早め早めに到着するべきだなーと痛感させられました。
結局15分ちょっとで正しい出発ターミナルであるターミナル2に到着です。壮大なターミナル3と比較して、こちらは少し古ぼけた小さなターミナル。あまり混雑していない点は好感が持てます。
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大韓航空 コリアンエアー KE2852便 北京→金浦 チェックイン
大韓航空のチェックインカウンターはBの島。アリタリア航空のFRECCIA ALATAステイタスのおかげで、今回もSKY PRIORITYの優先カウンターを利用する事ができます。
大韓航空は全てのワイドボディ機にファーストクラスを設定する希有な会社で(プロダクトとしては他社のビジネスと大差ない感じがしますが…)、北京空港でもファーストクラスカウンターがしっかりと用意されています。とはいうものの、この路線でファーストクラスを利用する乗客が多いわけもなく、実質的にSKY PRIORITY専用カウンターと化していました。
チェックインを担当するのは同じスカイチーマーの中国南方航空の職員。愛想はないものの手の動きが異様に速い中年女性のスタッフが、てきぱきと搭乗手続きを進めてくれます。
「どっかバルクでいい席ないっすかねー?」と訊くと
「んー。。一番前の列空いてるけど、そこにしとく?多分隣空いてるし」とのこと。是非に!ということでエコノミークラスの最前列通路側、28Cをゲットしました。
隣が空席ということは、恐らくは大韓航空の上級会員「モーニング・カーム会員」様が窓側席を押さえているということでしょう。あまり遭遇する機会もありませんから、この機に是非ご一緒させてもらうことにしましょう。
搭乗券をもらい、一路制限エリアへ。狭いターミナルにスカイチーム系航空会社が集約されているので、色々なところに「チーマー」がたむろしています。写真に映り込んでいるのは、柴犬大好きな強面大統領のお国のフラッグキャリアのクルー達。エールフランス、アリタリアと並んで、近々ロングで乗ってみたい航空会社です。
出国審査・セキュリティチェックは大混雑のターミナル3とは比較にならないほどスムーズ。あちらのターミナルは激しく混雑しているうえ、国際線利用時はピープルムーバーで移動しなくてはならなかったりと、搭乗する前に既にグッタリ…という感じですが、こちらは至って快適です。
北京首都空港ターミナル2 大韓航空利用時のラウンジ
ターミナル2からの出発時に利用できるラウンジはこちら。なぜかエアチャイナが運営している「FIRST & BUSINESS CLASS LOUNGE」です。
利用航空会社の顔ぶれはなかなか強烈。かのジョージWブッシュに「悪の枢軸」と名指しで断罪された国のうち現存する二カ国のフラッグキャリアが含まれていますし、そこにPIAまで乗っかる始末。
他にも韓国、ロシアといった自己主張強めな国々が並んでいます。この人達を一緒くたにして狭苦しい空間に押し込めたら、きっと何かが起きそうです(笑)
ボーディングパスにスカイチームエリートプラスの印が出力されておらず、入場時に若干揉めましたが、入ってみるとこんな感じ。うーん、何もないですね。
朝食抜きだったので、多少何かお腹に入れようと取ってきたのがこちら。怪しげな点心と、カボチャのポタージュ。うーん、うーん、という感じの見た目ですね。お味の方も、見た目通りでした。はい。
大韓航空 コリアンエアー KE2852便 北京→金浦 搭乗
このラウンジに長居していても仕方がないので、早めに搭乗ゲートへと向かうことに。
この日の搭乗ゲートはこちら。…本日二度目のうっかりです。近くて遠い隣国に向かう便の出発ゲートにきてしまったようです。
窓の外にはこんな紅い機体が。高麗航空ご自慢の新型機、ツポレフTu-204です。ぱっと見A320シリーズのようにしか見えませんね。ロシア機もスマートになりました。
出発まで1時間を切っていますが、搭乗口付近は閑散としています。顔ぶれは、北朝鮮ツアーに参加する欧米人がメイン。「共和国」人民であろう乗客の姿はあまり見当たりません。
しかし別の区画には、真剣な面持ちでノートに何かを書き込んでいる、首領様バッヂをつけた中年男性がいました。外交官か諜報員でしょうか。それだけで、見慣れた搭乗待合室が異質な空間に見えてくるわけですから、不思議なものです。
さらにうっかり誤乗して、平壌まで行ってしまっては大変ですのでお暇し、大韓航空のゲートへと向かいます。
こちらは高麗航空ゲートとは打って変わって、ワイワイガヤガヤ。活気ある自由世界が広がっていました。
さて、本日の搭乗機。1996年導入のB747-400。大韓航空一筋20年の、HL7461号機です。快晴の北京の空に、スカイブルーの塗装がよく映えます。
ほどなく、まもなく搭乗開始とのアナウンスがあったため、ゲート付近へ。韓国語アナウンスをできる係員がいないらしく、こんな無骨なスピーカーを使ってボーディングコールを行っていました。
搭乗予定時間から寸分も遅れずに、ボーディング開始となりましたが、少し長くなってしまったので、ここで一旦切りましょう。次回に続きます!
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