【潮目の変化を象徴?】キャセイパシフィック航空 fanfares にビジネスクラス/プレミアムエコノミークラスが登場!

cx-fanfares_banner-1

今日のネタはキャセイパシフィック航空が香港で展開する”fanfares”。今週分から新しくプレミアムキャビンもセールの対象になっていたので、取り上げます。

(ちょっと立て込んでしまい、ジャンボ・ラストフライトの搭乗記が全然書けていません!最早鮮度もへったくれもなくなってしまったので、さくっと書ける通常記事を先出ししていきます。)

Sponsored Link



広告

キャセイパシフィック航空の”fanfares”とは?

“fanfares”とは、キャセイパシフィック航空が同社の本拠地である香港発の旅程に関し、毎週実施している席数限定フラッシュセールの名称です。

全ての目的地がセールの対象になるわけでなく、割引対象となる目的地が10箇所程度、週替わりで提示されます。

これまでセール料金の設定はエコノミークラスのみ、かつブッキングクラスがQクラスと低いため、搭乗してもゼロ or 雀の涙程度のマイルしか貯まりませんでした。このため、キャセイパシフィック航空のマルコポーロクラブやワンワールド他社のステイタス獲得を目論んでいるユーザーにとっては魅力が薄いものでした。

 

10/4更新分よりプレミアムエコノミー/ビジネスクラスもfanfaresの対象に

cx_fanfares_dm

キャセイパシフィック航空から送られてきたダイレクトメールによると、今週実施分からプレミアムエコノミークラスとビジネスクラスに関しても、あたらしくfanfaresの対象となっているようです。早速チェックしてみました。

(Cirrusと初代プレミアムエコノミーのシートがバナー画像として使われていますが、よく見ると枕カバーにfanfaresのレインボーカラーが差されています。なかなか芸が細かいですね)

このメールによると、ビジネスクラスのfanfaresが設定されているのは、ロサンゼルス、ソウル、プーケット行、プレミアムエコノミークラスで設定があるのはバンクーバーとミラノ行ということになっています。

 

 

プレミアムキャビンのfanfaresは通常料金と比較してどれくらい安い?

fanfaresのメールに記載されている料金は燃油サーチャージや諸税を含まない金額ですから、同条件で通常料金を調べてみましょう。

香港=ミラノ往復(プレミアムエコノミークラス)
通常料金: HKD14,090 fanfares: HKD9,900 →29.8%OFF

hkgmxp_w
香港=ロサンゼルス往復(ビジネスクラス)
通常料金: HKD44,060 fanfares: HKD29,900 →33.1%OFF

hkglax_j
通常料金の最安値(ビジネスクラスならIクラス、プレミアムエコノミーならEクラス)と比較したときに、大体3割程度の割引となるような料金設定になっているようです。

 

プレミアムキャビンのfanfares発売開始が意味するところ

キャセイパシフィック航空の香港発料金は元々の設定が割高ですので「このfanfaresは激安だ!買いだ!!」とはなりません。しかし、本拠地でこのようなセールが始まること自体、香港発のビジネス需要が非常に弱含んでいることを象徴しています。

売れ行きの方も今ひとつのようです。

cx_fanfares

対象となる目的地に、稼ぎ頭と目されるバンクーバーやロサンゼルスが含まれているものの、エコノミークラスは完売が目立つ中、ビジネスクラスは本日時点でたっぷり在庫が残っています。

割引率は結構高いはずなのですが、fanfares運賃は専用のランディングページから検索しないと表示されません。この為、プレミアムキャビンの航空券を購入する顧客層にうまく訴求できていないのかもしれません。

この辺りに関しては、国泰城の中の人も回を重ねていく中で方策を練っていくことでしょう。

Sponsored Link



まとめ

CX-banner - 1

強気の料金設定を貫いていた香港発運賃でこのような施策が導入されるとは、少々驚きです。

ただ、航空会社の経営不振は、顧客にとって朗報となる部分もあります。出発地を問わず、料金水準を下げることによって搭乗率やイールドの確保を図るようになりますから、他社と比較してコンペティティブな料金やセールが今後日本発でも出てくると推測されます。

廃止になった日本発北米Iクラス運賃も、目的地限定で復活しないかな?と淡い期待を抱いてしまう今日この頃です。

Sponsored Link



広告