British Airways Executive Clubには、特典航空券発券時必要Avios数の50%程度を目処に、割安な単価でAviosを追加購入できる仕組みがあります。先の日程の特典航空券を検索していたところ、この単価が突如大きく値上がりしていることに気づきました。
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追加購入時のAvios単価が最大2倍以上に!BA/CX利用時の購入単価例
今回は適当な事例として、British Airways の看板路線であるロンドンヒースロー=ニューヨークJFK線とキャセイパシフィック航空の香港台北線をセレクトし、特典航空券発券時のAvios追加購入単価を調べてみました。
結果をまとめると、下表のようになります。
★British Airways利用時のAvios単価
エコノミークラス・プレミアムエコノミークラス利用時の単価は変化がないようにみえます。一方、プレミアムキャビン利用時の追加購入単価が大きく引き上げられています。
特にビジネスクラス(Club World)利用時のAvios追加購入単価はエコノミークラス(World Traveler)の実に2.4倍です。うむむ…。
★キャセイパシフィック航空利用時のAvios単価
アジアベース会員としてはこちらの方が気になる所です。
BAほどドラスティックな変化はありませんが、それでも全体的に単価が引き上がっているように見受けられます。
不思議に思えるのは、追加購入単価が最も高いのがエコノミークラスであるという点。プレミアムキャビンは2円台後半と、大分値上がってしまいましたがなんとか良心的な水準に留まっていると言えなくもありません。
プレミアムエコノミーは元々の単価とほぼ変化がないですが、これはきっと中の人がぼんやりしていて、変更するのを忘れているのではないかと推測しています笑
ちなみに、我らが日本航空の特典航空券を発券する場合は、国内線・国際線ともにこれまでどおりAviosの追加購入ができません。従って、JAL特典としてAviosを吐き出している方にとっては、痛くも痒くもありませんね。
まとめ
British Airways Executive Club会員としては残念な変化ですが、致し方ないと思う部分も少なくありません。
同社は今年に入って何回もAviosの購入キャンペーンを展開してきました。しかし、どのキャンペーンにおいても上記の発券時Avios追加購入システムを使った方が割安な購入単価となり、結果としてキャンペーンの実績が伸び悩んでしまったのではないでしょうか。このような事情を背景としたうえで、Aviosの実質的な価値を加味した購入単価修正が入ったのではないかと推測しています。
BAらしいなと思ったのは、自社のエコノミークラス/プレミアムエコノミー特典の追加購入単価は全くいじっていない(むしろ少し引き下げた?)ところ。必要マイル数を大幅に割り引くOFF-PEAK制度もそうですが、自国の庶民…というかライトユーザーがそこそこにマイルを吐き出す方策を、ちゃんとキープしておくあたり、英国的なしたたかさを感じる次第です。
真綿で首を絞めるかのごとく、マイルの使い道は少しずつ狭まり、価値も伴って下落していく傾向にあります。この流れはまだまだ続いていくでしょうから、私たちも「ポイントプログラムとしてのFFP」にはあまり深入りしていかないほうが良いかもしれませんね。
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