全体的にコストカット傾向にあるなか、自社ラウンジの整備には積極投資を続けるキャセイパシフィック航空。ブランド戦略の要となっているようにも見受けられる新コンセプトラウンジですが、これまでに展開済みのバンコク、羽田、マニラ、台北、バンクーバーに加え、ロンドン・ヒースロー空港も仲間入りすることになりました。
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リニューアルオープンする キャセイパシフィック航空 ロンドンヒースロー空港 T3ラウンジ
キャセイパシフィック航空のプレスリリース によると、来たる2016年12月7日にソフトオープンする新ラウンジは、床面積1,200平方メートル。これまでのラウンジよりも30%ほど広くなり、“Life Well Travelled”のコンセプトに合わせたアジアンかつコンテンポラリーなデザインに仕上がっているとのこと。
デザインを担当したのは、ロンドンベースの建築デザインスタジオ “STUDIOLISE” 。イスの造型にそこはかとなくブリティッシュな雰囲気が感じられますが、基本的には既存のニュータイプ・キャセイラウンジの流れを汲むものであるように思えます。
供食設備の目玉となるのは、ファーストクラスエリアに設置される”The Dining Room”。香港のそれと同様、シェフの手により一皿一皿準備される食事が楽しめるとのこと。
ビジネスクラスエリアにはお得意の “Noodle Bar” も設置。ロンドンスタイルの雲呑麺や担々麺がどんな仕上がりになるのか、バンコクや台北のようにご当地メニューは採用されるのか等々、興味は尽きません。
なお、改装前のキャセイパシフィック航空 ロンドン・ヒースロー空港 第3ターミナルラウンジはこんな感じ。
ビジネスクラス区画は、成田のラウンジによく似通っていますね。二代前のキャセイ標準ラウンジ、という感じでしょうか。サンフランシスコ、バンクーバー等と並ぶ稼ぎ頭デスティネーションであるロンドンだけに、同社の新スタンダードに沿ったラウンジがオープンすることは、誰にとっても歓迎できることでしょう!
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キャセイパシフィック航空 ロンドンヒースロー空港 T3ラウンジ 営業時間と利用可能航空会社
プレスリリースによると、同ラウンジの営業時間は
月曜〜土曜日:5:30~22:30
日曜日:7:30~22:30
ロンドンヒースロー空港は深夜早朝の離発着がない空港ですから、実質的に殆どの出発便をカバーする営業時間であると言えるでしょう。
ターミナル3はワンワールド加盟航空会社が多く発着するターミナルでもあります。手元の資料によると、
・アメリカン航空
・ブリティッシュエアウェイズ(一部便)
・フィンランド航空
・日本航空
・カンタス
・ロイヤルヨルダン航空
・スリランカ航空
・LATAMブラジル
がターミナル3からの出発。これらの航空会社を利用する、ワンワールドサファイア・エメラルドステイタスホルダーも、新オープンのキャセイパシフィック航空ラウンジを利用する事が可能になります。
ちなみに、リニューアル前はフィンエアーの指定ラウンジになっていたようです。このため、ワンワールド非上級会員のフィンエアービジネスクラス搭乗客もキャセイラウンジに入場OKでしたが、今後どのような運用になるのかは未確認です。
キャセイパシフィック航空 ロンドンヒースロー空港 T3ラウンジ リニューアルオープン のまとめ
ぱっと見た感じ、同ターミナルでは抜群にナイスなラウンジとなりそうなキャセイパシフィック航空ラウンジ。ワンワールド他社利用上級会員の利用も殺到するでしょうから、ラウンジ使用料収入もチャリンチャリンできそうで良いですね。上級会員の頭数&発着便数から考えるとAAからの収入が一番大きくなるのかな…?
機内でのケータリングをコストカットしつつも、上級顧客には地上でガッツリ食べて満足してもらおうというコンセプト、個人的にはアリだと思います。機内で再加熱する以上、機内食の味わいには必ず制約がありますし、地上で都度調理する方式を採れば廃棄ロスも発生しません。顧客と会社それぞれにとってWIN-WINな仕組みかと。(乗り継ぎがタイトな場合と、非上級会員の場合はどうするんじゃい!というのはありますが)
「出先」でもグイグイ改善するキャセイパシフィック航空のラウンジ。今度はどこのラウンジが改装対象となるのでしょうか。楽しみですねー!
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