元フィリピン在住かつクリスマスにはちょっとうるさいNemoP曰く、クリスマス映画といえば「ホームアローン」シリーズなんだとか。 突然「ホームアローンの飛行機のシーンについて一言ください」とコメントを求められ、適当に答えたところ、彼のブログで晒されてしまいました。そこだけみるとコミュ障の人みたいな感じなので、補足の記事を書くことにしましょう。
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適当なコメントしたらNemoPに晒された
平穏な土曜日の朝。Facebookメッセンジャーが東南アジアの狂犬からのメッセージを受信しました。
Nemo 「ホームアローンの飛行機のシーンについて一言ください」
Ebi「けびーーーーん!」
(あれは一番最初のホームアローンだったでしょうか。パリに向かう機中、ケビンを家に置いてきた事に気づいたお母ちゃんが「けびーーーーーん!」と絶叫するシーンを差したつもりだったのですが、あいにく正しく伝わらなかったようです。)
Nemo「飛行機w あの昔の飛行機w」
(昔の飛行機って…あの、AAのことかね、やっぱ。行間を読む力が試されます)
Ebi「はい、真面目に考えます」
Nemo「いや、テキトーでいいですw吹き出しにぶっこむだけw」
(じゃ、さっきの「けびーん!」でいいじゃん。。と思ったのはここだけの話)
Ebi「機首に767 Luxury Linerって入ってるのがサイコー。革張りの無駄にデカいファーストクラスシートもナイス。そして、毎度の事ながらゲートエージェントはちゃんと仕事しろ!」
と返したら、一部だけ抜粋してアイコン付きで晒されました。
毎度の事ながら、ひどい!笑 ここだけ見ると、質問と答えがかみ合ってなくてヤバい人みたいです。
せっかくなので、コメントしたポイントについて一つずつ解説していきましょう!
アメリカン航空フリートの機首には “機種名+Luxury XXXXX” というロゴが入っていた
アメリカン航空の先代カラースキームは、かなり息の長い塗装でした。いかにもアメリカらしいカラースキームで個人的には大好きなのですが、2000年代前半までは直近のものと少し仕様が異なっており、これまた乙。下の画像のように、機首にワンポイントロゴが入っていたのです。
(画像出典:Airliners.net)
(画像出典:Airliners.net)
(画像出典:Airliners.net)
(画像出典:Airliners.net)
ワイドボディ機(DC-10を除く):機種名+LuxuryLiner
マクドネルダグラスDC-10:American Airlines LuxuryLiner
ナロウボディ機(B757のみ):757 LuxuryJet
ワイドボディ機は例外なくLuxuryLinerロゴがついていたものの、DC-10のみは機種名の明記がありません。これは同社のDC-10が1979年に起こした米国航空史上最悪の航空事故、AA191便墜落事故の影響によるものだと推測されます。
当時のDC-10はアメリカン航空のフラッグシップ機でしたが、事故後しばらくの間は広告等におけるDC-10の露出を自粛していたのだとか。同時期にワンポイントロゴの変更を行ったのが、そのまま90年代まで尾を引いていたのだと考えられます。
ナロウボディ機の中でB757だけが特別扱いなのは、この機体が当時の最新鋭機だったため。パワフルなエンジンをぶん回す、スポーツカーのような飛び方をするB757。古参機となりつつある今日この頃ですが、久しぶりに乗りたくなってきました。
これらのワンポイントロゴは2000年代前半に消滅し、現在は見ることができません。同時多発テロ後のコスト削減の一環なのか、世界基準に照らすと全然ラグジャリーではなくなったためなのかは不明です笑
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無駄にデカい革張りのファーストクラスシート
これはご存知の方も多いでしょう。一昔前の米国内線ファーストクラスといえば、巨大なレザー張りシート。お世辞にも快適だとは言いがたい感じですが、趣はありますよね。
(画像出典:ivandelrio.org)
ホームアローンでは、いつも大人はファーストクラス、子供はコーチといった具合に分かれて座っています。
見た感じかなりリッチな一家ですが、子供のうちから贅沢させるのは宜しくないというポリシーなのか、プレミアムキャビンで子供がやかましくするのはいかん!と考えているのか、ここに関しては徹底しているように見えます。
結果として、末っ子を忘れてきたことの発覚が遅れるわけですが…笑
ゲートエージェントはちゃんと仕事しろー!
我が国では某5★航空会社が「定員超過」状態で出発し、新聞沙汰になりましたが、劇中で登場するAAのゲート係員はこれに輪をかけて大らかな仕事ぶりです。
初回作の「ホームアローン」では、搭乗券の枚数>乗客数(=ケビンがいない!)のに、スルーして一家を機内に案内していましたが、「ホームアローン2」では一層程度が著しくなっています。
ダッシュしてきたケビンと、搭乗口を閉めようとしていた係員が衝突し、搭乗券が床に散乱。結果としてチェックがおざなりになり、ケビンを別便に搭乗させてしまうのです。
さすがに搭乗券なしで乗せるのはまずいと思ったのか、機内までケビンを連れて行った係員。
係員 “Do you see your family?”
ケビン “There is my dad over there!!”
係員 ”OK, go find an empty seat. Have merry X’mas!!”
ケビン “You too”
結局適当な確認のみで、ドアクローズしてしまうのでした。劇中のお話しとはいえ、ちょっとスゴい笑
「ホームアローン」の舞台はシカゴ。となると、パートナーエアラインはユナイテッドが順当だと考えられます。まずはユナイテッドに話を持ちかけたものの「これは航空会社的にちょっとどうなのよ」という理由で断られてしまったのかもしれませんね。
映画「ホームアローン」にみるアメリカン航空のまとめ
まだまだ余裕のある、90年代アメリカの雰囲気が色濃く感じられます。ちょうど同時期にシカゴで子供時代を過ごしたので、改めて観てみると色々な発見があって楽しかったり。懐かしいなー。
皆さまにおかれましても、楽しいクリスマスイブをお過ごし下さい!
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