タイ航空は妙に高い、バンコクエアウェイズとエアアジアは時間帯が良くない…ということで、ラオスのナショナルフラッグキャリアである、ラオス航空に搭乗することに。短距離フライトですが、初搭乗の航空会社となると気分が上がります!
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激混みのエアポートリンクでスワンナプーム空港へ
今回のラオス行きは一週間にわたるジャカルタ出張の直後。スケジュールが予定よりも押してしまい、当日14:35着のSQ便でスワンナプームに着いた後、自宅へ急行。2−3時間のターンアラウンドで荷造りをし直し、再び空港に向かうという慌ただしい一日に…。
今回搭乗するラオス航空446便は、スワンナプーム空港20:25発。チェックインは1時間前締めきりとのことなので、19時過ぎには空港に到着しておきたいところ。ちょうど夕方の通勤ラッシュにかち合う時間帯なので、タクシーではなくエアポートリンク(空港鉄道)でスワンナプームに向かうことに。
最寄り駅から地下鉄でペッブリーまで出て、高架通路経由でエアポートリンクのマッカサン駅へ。コンコースはさほど人気がなかったのですが、ホームに上がると写真のような大混雑状態!ドア1つあたり30人弱が既に列を作っています。
この乗客たちが全て空港まで向かうかというと、全くそんなことはなく…8割方が手前の駅で下車する通勤客です。見事にコケたEXPRESSが廃止になって以来、この路線の運行種別は各駅停車ONLY。利用客の遠近分離ができていないなか、沿線で活発に住宅開発が行われたため、通勤時間帯はこのような混雑が常態化しています。
エアポートリンクのWEBサイトは結構親切で、駅毎の時刻表もしっかり公開してくれています。しかし、これを過信してギリギリのスケジュールを組むのはかなり危険です。ラッシュ時はダイヤが乱れていますし、3−4本見送らなければ乗車できないこともザラ。始発のパヤータイから乗るのでなければ、タクシー利用と同等の時間的な余裕を見ておくべきでしょう。
かくいう私も3本目で何とか乗車に成功。不案内な旅行客も多いと想定される路線ですから、しっかり遠近分離をして、空港行きの旅客がドキドキせずに済むダイヤに組み直してもらいたいものです。(3本に1本を途中追い越し無しの快速運転にするとか…)
ラオス航空の搭乗手続きはRカウンターの片隅にて
混雑を見越して早めに出発したので、スワンナプーム空港には余裕を持って到着に成功。ラオス航空のチェックインカウンターに向かいます。
ラオス航空のチェックインカウンターは、Rカウンターの端っこ三列。俺たちの日本航空と同じシマです。JALカウンターは日本行きの旅客(ほとんどタイ人)で押すな押すなの大盛況ですが、我らがラオス航空のカウンターは対照的な閑古鳥状態。乗る前からラオスを感じられる(?)長閑な光景が広がっています。
チェックイン担当は、恐らくラオス航空直営です。英語での対応は若干たどたどしいのですが、手続きそのものは素早く完了しました。
「ささっと降りられる席がいいなー」とリクエストすると、発行された搭乗券の席番は最後列のもの。前方に荷物室が有るため、後ろから乗客を乗せるATRならではですな。
ラオス航空446便 ヴィエンチャン行き 搭乗
ラウンジアクセスなんという豪奢なものは付きませんから、いそいそとゲートに向かうことに。指定されたゲートはD8A。ターボプロップ機のATRでの運航ですから、当然のごとくバスゲートがアサインされています。
免税店の立ち並ぶ賑やかな中央コンコースからワンフロア下に降りると、薄暗い空間が広がっているスワンナプーム空港。この空港はデザインが秀逸な一方で、細部の作り込みがイマイチ。開業当時に大不評だったトイレの少なさは、追加設置工事によって改善されましたが、全体的な光量不足は変わる気配がありません。昼間時間帯の出発ならば特に問題無いのですが、夜になると途端に薄ら寒い印象を受けてしまうのは私だけでしょうか。
ゲートD8Aは手狭な空間ですが、定員70名ちょっとのATR72-600に搭乗する乗客を収容するには十分すぎるスペース。長椅子にポチポチと人が座り始めると、程なく搭乗案内が始まります。
お約束のCOBUSに揺られ、広大なスワンナプーム空港の敷地内を走ること5分弱。ランプで待っていたのは、可愛らしい手書き風ロゴが尾翼に描かれたターボプロップ機です。尾翼のランプもしっかり点灯しているのが憎いですねー。
ランプバスを降りた乗客が続々と搭乗していく中、オープンスポットではお約束の写真撮影。今回の搭乗機はRDPL-34225号(てか、登録記号長っ!)。2014年導入の機材で、同社のATRフリートの中でも、直近に導入されたグループです。(ラオス航空のATR72-600は2013年に墜落事故を起こしているので、喪失した機材の数合わせ的な側面もあるのかも)
豪華なワイドボディジェット機もいいですが、こういうノホホンとした機材にノタノタ乗り込むのもまた乙なものです。
そういえば、入口脇に立つ客室乗務員の挨拶は「サバイディー!」でした。タイ語では How are you? に相当するフレーズですが、ラオ語では Hello! なのだとか。ちょっとした違いですが、異国のエアラインに乗ってる感が高まってきていいですなー。
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ラオス航空 ATR72-600 エコノミークラス 機内の様子&出発
ラオス航空ATR72の機内は、標準的なコミューター機。シートピッチはまずまずの広さです。当初アサインされていた座席は隣人有り(しかもラージサイズのヨーロッパ人!)だったのですが、通路を挟んで反対側の二人掛けが空いていたので、ドアクローズと共に移動しました。これで、ヴィエンチャンまでまずまず快適に飛べそうです。
最後列から見渡す限り、搭乗率は8割以上。この便に関していえば、適正サイズの機材で運航されていると言えましょう。
エアステアが閉まるや否や、エンジンスタートし、自走開始。このあたりのクイックなオペレーションはターボプロップ機ならでは。誘導路をクイクイ進んで、あっという間に滑走路まで到達しました。
直前に離陸したのがB747だったため、離陸間隔を十分にとってテイクオフロール開始。滑走路の1/3も使わずにふわりと浮き上がる感覚は、ジェット機とはまた違った感じで楽しいですね。「おー、飛んでる飛んでる!」みたいな笑
ラオス航空446便 ヴィエンチャン行き 機内サービス
水平飛行に入ると、LSG Sky Chefs謹製のボックスミールが配布されました。ケータリング会社のロゴがばばーんと入った機内食って、初めて遭遇したかも。
中身はこんな感じ。オレンジジュース+サンドイッチ&ケーキという布陣。特に食欲をそそられる内容でもなかったので、写真を撮っただけで蓋を閉じ、ごめんなさい。
ボックスミール配布の後は特に機内サービスもなく、漆黒の闇の中を1時間ほど飛び続けます。出発以来ずっとタイ上空を飛んでいるわけですが、眼下には殆ど灯りが見えません。タイは東南アジアでは他に類を見ない、首都一極集中国家。第二の都市であるチェンマイであっても、人口は60万人に過ぎませんから、この便のエンルート下にあるイーサーン地域はとんでもない田舎なのでしょう。このあたりの様子をチェックするためにも、次回は昼間陸路で移動してみたいものです。
そんなことを考えている内に、ラオス航空446便は降下を開始。乾期ということもあり、殆ど揺れることもなく、ヴィエンチャン・ワットタイ国際空港に着陸したのでした。
ラオス航空446便 ヴィエンチャン行き 降機→到着
ターボプロップ機なので、またまたお約束のオープンスポット。この牧歌的な空港にはランプバスも存在しないようなので、ターミナルまで徒歩でトコトコ移動することになります。当日は好天だったので全く問題無かったのですが、スコールにかち合ったりしたら悲劇ですね笑
いの一番に降機することに成功し、足早にターミナルビルに向かうと、ビル脇のドアから内部に案内され、階段をあがるともうそこは入国審査場!という素晴らしくスムーズな到着エクスピアレンスです。
入国審査場もほぼ待ちなし。直前に到着したt’way航空の乗客が若干残っているだけだったため、降機後ものの数分で、ラオスの地に足を踏み入れることができたのでした。
t’wayな人々を眺めつつ、待つことしばし。荷物をピックして、ようよう市内に向かいましょう!
アライバルエリアにでて驚いたのは、既に空港内の両替所が全て閉まっていたこと笑 2便も国際線が到着するこの時間帯は稼ぎ時じゃないんかい!と思ってしまいますが、この商売っ気のなさがラオスクオリティなのだと、後々思い知らされることに。
幸いにも、国際キャッシュカード対応のATMが稼働していたので、ここで現地通貨のキップを調達。タクシーで宿泊先のメルキュールホテルに向かうことにします。
ヴィエンチャン空港のタクシーはチケット制。専用デスクで行先を告げて、運転手を斡旋してもらうスタイルです。(なお、この空港タクシーはタイバーツでの支払いもOK。当座の現金が調達できなかったとしても、慌てる必要はありませんでした。)
運転手に手招きされホテホテついていくと、待っていた車はKIAのセダン。某ブロガーならば発狂しそうな展開ですが、私は大好物なので美味しくいただきました。結構新しい年式に見えたので、中古車か新車導入かは一見して不明。ラオス航空もソウル・釜山にそれぞれ便を飛ばすくらいですから、経済的な結びつきが強いのでしょう。
メルキュールまでは所要15分くらい。夜間ということもあって、道路は非常に空いていたのですが、時速50kmくらいで流します。この運転手が特に安全運転だというわけではなく、周囲の車も同じようなペースでノンビリと走っていました。
つい先ほど後にしてきた隣国の人たちはハンドルを握ると人格が変わり暴走するきらいがありますが、ラオスの人々は終始テンションが変わらないようです。(もしかしたら、ガソリンが高価でエコドライブに努めているのかも?)
そんなこんなで到着したメルキュールホテルの宿泊記は、また次回に。
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