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いやはや、色々とありましたが、皆さん気になる航空会社なんでしょうねー。

熱心なエアラインファンだけでなく、激安のビジネスクラス運賃のキャンペーンをみて「この料金なら、ビジネスクラスに乗ってみてもいいかもー」というプレミアムキャビン新規ユーザーも掘り起こしているのかもしれません。

マレーシア航空はハード・ソフトともに一定水準以上のレベルにあります。クルーも、言葉が少々通じなくともニコニコ拾ってくれる、懐の広いホンワカ系が多いように思います。そういった意味では、お試しビジネスクラス搭乗にはもってこいなのかな、と。

レガシー航空会社には、LCCとは異なった形での、旅の楽しみが満載です。マレーシア航空がビジネスクラスを投げ売りしているのは、必ずしもポジティブな利用からではないでしょうが、結果として高付加価値な航空旅行を楽しむ人の裾野が広がるといいですね。一度座ってしまうと、あれこれ試したくなってしまうのが人間の性ですし。

さて、少々前置きが長くなってしまいましたが、ソウル発券マレーシア航空の4区間目、クアラルンプール→ソウル仁川線の搭乗記です。最後の1セクターは夜行便。果たしてどんなフライトになったのでしょう。

 

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Le Meridien Kuala Lumpur から
クアラルンプール国際空港へ

2泊ノンビリさせてもらったル・メリディアン クアラルンプールを16時にチェックアウト。このホテル、別途宿泊記を書きますが、相変わらず良いホテルでして。BRGかけてくるしょうもない客にも、色々と厚遇してくれます。スミマセン、サーベイに最高得点つけて戻すので、お許し下さいませ!

チェックアウトの担当者は、チェックインのときと同じく、感じの良いインド系女性。

「深夜便利用であるならばラウンジでゆっくりして、カクテルタイムも楽しんでいって下さい!途中外出されても全然OKですよ♪トイレにシャワー室も併設してますから、よかったら使って下さいね。」

とのことなので、有り難くお言葉に甘えてしまいました。

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一旦タイ古式マッサージを受けるため外出した後、ラウンジに戻るともうカクテルタイム。この日のブッフェはイタリアン特集でした。毎日変わるカクテルタイムのホットブッフェ、非常に手が込んでいます。マレーシア風のカレーミーもいただいたら、もうお腹いっぱい。ラウンジスタッフによく御礼を言い、Le Meridien Kuala Lumpurを後にします。

 

クアラルンプール国際空港への移動は、往路と同じくUberXで。RM75均一+高速料金の明朗会計です。

今回やってきたのはマレーシアの国産車メーカーProduaの小型車を転がす大学生。メディアデザイン専攻で、現在就職先を探しているところで、週4くらいでUberの運転手をやっているんだとか。流暢な英語を話す、教養のありそうな若者で、色々と話が弾みます。

「ボクはGrab Carにも登録してるんだけど、面白いことに、Uberとは登録してる運転手も、お客さんの雰囲気も全然違うんですよ。Uberの方がずーっとトガっててかっこいいですね。お客さんもいい人多いし、話してて楽しいし。今日はエビちゃんをKLIAでドロップしたら店じまいです。KLIAは競争激しいから、帰りのお客さんはなかなか掴めないんですよ〜」

なるほどなるほどー。こんな感じで四方山話に興じていたら、クアラルンプール国際空港までの50分はあっという間でした。いいですねー、KLのUber。

 

クアラルンプール国際空港でのチェックイン→搭乗

面白いUber運転手に別れを告げ、マレーシア航空のビジネスクラスチェックインカウンターへ。長距離便の出発ラッシュ時間帯のはずなのですが、閑散としています。職員もみんな眠そうです。笑

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今回の旅行は、ソウル発券のMHジャカルタ往復航空券と、日本=韓国往復のANA特典航空券を組み合わせています。最終セクターのソウル→名古屋はアシアナ航空便の利用。預け手荷物をスルーでチェックインできるか訊いてみると、なにやら怪しい雲行き

スーパーバイザーを呼んであれこれ相談していましたが、結論としてはNG。マレーシア航空では、ワンワールド加盟各社以外の航空会社以外の予約記録を参照することができず、結果として手荷物スルーチェックインができないのだとか。予約記録が一つになっていれば、この限りではないとのことですが、今回は残念ながら別切り…。ソウルで荷物を一旦ピックアップ→アシアナカウンターで再度チェックインという段取りが必要になってしまいました。8時間の乗り継ぎで、市内に出る心づもりだったので、面倒くさいな〜と少々アンニュイに。

また、隣席が空いているかを確認すると「埋まってますSir!!」とのこと。数日前にExpertflyerでシートマップを確認したときには、4席しか埋まっていなかったのですが、MH Upgradeでアップセルする乗客が一定数いたようです。後方であれば2席並びで空席のところがあるということなので、そこに変更してもらいたいとお願いすると、快く対応してくれました。

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気を取り直して、出国審査へ。MHカウンターの閑散ぶりとはうってかわって、出国審査場にはそれなりの数の乗客が並んでいます。審査ブースの上には、マレーシア航空の新ビジネスクラスシートをPRする大型広告が。半年かからずにA330-300の全機を換装するわけですから、気合い十分です。

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今回もオレンジ色のファストトラックパスをもらっていたので、レッドカーペットの敷かれている優先レーンへ。こちらは待ち時間ゼロで至極快適快適でした。バンコクのように、マレーシア航空以外の各社も同じようなサービスを提供しているかどうかは不明です。

搭乗するMH66便の出発ゲートはH4。何故かリージョナル路線の発着するメインターミナルからの出発です。ということで、ターミナル間移動のシャトルには乗車せず、そのままリージョナルのゴールデンラウンジへ。

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あまり出発まで時間もないので、ソフトドリンクを一杯だけもらい、しばしのんびりします。ふと窓の外を眺めると、話題のレトロカラーB747-400が!再塗装されたばかりということもあり、夜のランプでひときわ目立っています。これ、格好いい&乗ってみたい!

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思わぬラッキーにほくほくしていると、感じの良いラウンジ係員に「お客さん、ソウル行きですな!そろそろゲートに向かって下さい〜!」と促されたので、ゲートへ。

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確かに最早人影もまばら。ファイナルコールが始まった所でした。

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さてさて、今日のお宿はこちらですなー、と足早に通路を進んでいくと…入口に立っているはずの客室乗務員もどこかにいってしまっています笑

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シートはこちらのレカロ製ライフラットシート。もうお馴染みですね。順次新プロダクトに置き換わっていくはずなので、今回が最後の搭乗かもしれません。

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ドアクローズ直前に数名が駆け込んできて、ビジネスクラスは7割強の搭乗率。夜行便ということで、MH Upgradeの志願者が多かったのでしょうね。果たして、幾らくらいのBidでアップグレードをゲット出来るのか、気になる所です。(ソウル発券の場合、そもそもエコノミーとビジネス最安予約クラスの差額が小さいので、端からビジネスを買った方が精神衛生上良いような気もしますが)

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当初確保していた1Aのお隣、1Cには巨漢の白人が座っています。搭乗時に横目でみたところ、座席からはみ出ていたので、後方の空席に移住して大正解でした。なおおしぼり配布後には、頭頂部の研磨に余念がありません。おしぼりは使い捨てではありません。節度有る使い方をしてもらいたいものです(以前、脇の下や歯茎を拭いているJJIを見たこともあります…)

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この機材、導入から4年しか経っていない新型ですが、インテリアはあちらこちら痛んでいました。カーペットが要所要所剥げていたり、トイレ内、ゴミバケツが格納されている蓋が離陸の衝撃で開いたまま戻らなくなっていたり…。シートの換装と同時に、このあたりもしっかり修繕されることを期待します!

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セイフティデモの直後には、安全運航のためのお祈り文も表示されます。これ、B737にはなかったような気がします。表示されているマレー語と、インドネシア語の語法の違いを楽しんでいると、いつの間にやらプッシュバック。深夜ということで、離陸待ちもなく、スムーズにエアボーンしました。

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MH066便 ビジネスクラスの機内サービス

飛行時間6時間の夜行便ですので、離陸後すぐに就寝体勢にはいることにします。ベルトサインが消灯されるや否や、トイレで歯磨き&コンタクトレンズ外しを済ませ、自分でベッドメイキング。

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フルリクライニングさせた状態で、毛布とともにプリセットされている薄手のマットレスを敷いてやります。ちょうどやってきた客室乗務員にボトルの水を持ってきてもらえるようお願いすれば、今夜の寝床が完成です。

ちなみにこの便、夜行の中距離便ですがアメニティキットの配布はありません。従って、搭乗の際アイマスクはご自身で持参されることをオススメします。

離陸後20分強で就寝モードに移行完了。朝食サービスは到着2時間前くらいに始めますとのことなので「朝食は食べるから、寝てても起こしてね!」と依頼し、お休みなさーい。

一方、スグ脇の通路ではサテーがガンガン配膳されていました。「食べさせることがMalaysian Hosipitality!!」と考えている節のあるマレーシア航空。深夜便でも全力サーブです。熱い思いに応えられないヘタレな乗客ですみません、と思いながら、眠りに落ちます。

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途中、結構激しく揺れていたせいか、航空機の中で見る夢としては激しく不謹慎な夢を見ながらうとうとと4時間弱。このシート、熟睡するのはちょっと厳しいかもです。ギャレーからの物音で目覚めると、ムードライトが灯され、窓の外の空も白み始めています。

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ほどなく、朝食のサーブが始まります。担当の客室乗務員が、いの一番にメインのチョイスを聞きに来ました。今回はBAEC Blueの会員情報を登録していますので、ワンワールドのステイタスは平。どうやら、元々ビジネスクラス運賃を購入した乗客から、優先してオーダーを取っているようでした。全ての便で同じような運用が為されているかは、不明です。この便は、搭乗した4便の中で最もそつなく仕事をこなすチームだったので、男性パーサーが割と細かい人だったのかも知れません。

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温かい飲み物、フルーツの後にサーブされるメインコースは、パンケーキ、オムレツ、ナシ・レマッの中からの選択。ナシ・レマッ好きなので、これにしてみました。

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海老と小魚のサンバルに、揚げ魚、ピーナッツ、固ゆで卵がセットされた標準的なナシ・レマッ。お味の方もまずまずでしたが、エアアジアの有料ミールにあるナシ・レマッの方が美味しい事に気づいてしまいました笑 プレゼンテーションに関しては、マレーシア航空が圧勝なのですが、エアアジアの方が味わい深いような気がします。(ナシ・レマッに限らず、エアアジアのミールってバカにできないと思っています。エコノミーの機内食としては、かなり良い線行ってるかと)

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朝食を終え、まったりしているともう到着間近。古くさい韓国税関の啓蒙ビデオ(画面の日付から判断するに2006年制作らしい)を興味深く観賞し、仁川国際空港にスムーズに着陸しました。

 

MH066便 仁川空港到着→アシアナカウンターへ

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仁川国際空港では、外航お約束のサテライトターミナルに到着。周囲を見渡すと、中国国際航空、ベトナム航空、セブパシフィック航空など、ヤバそうな航空会社が先着しています。足早に入国審査へと向かうことに。

案の定、入国審査場は激混みです。これは1時間コースだなトホホと思っていると、途中で「お前らこっちの韓国人用レーンに来るニダ!」とイミグレ係員によるショートカットオファーが。

伊東四朗に激似の係員でしたが、後光が差しているように見えました。揃いのキャップを被ったベトナム人団体客の後にヒョコヒョコ付いていき、まんまと韓国人レーンに。といっても元々殆どが外国人です。IT先進国なので、出入国する国民は皆自動化ゲートを利用する、ということなのでしょう。あの人達せっかちですし。

うまいことショートカットできたとはいえ、列の進みは思いの外遅く、通過まで所要30分。仁川ってひと昔前はガラガラだった印象しかないのですが、最近はこの国もインバウンド多いんですね。外国人で非常に混雑しています。

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手荷物受取カルーセルへと向かうと、もうベルトコンベアも止まってしまっています。もはやプライオリティもヘチマもあったもんじゃない混沌ぶりなので、自分でコンベアの周囲をグルグル回り、荷物をピック。出発階のアシアナ航空カウンターへ。

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アシアナ航空のカウンターはターミナルの反対側なので、延々5分くらい歩いて向かうと、ここも結構な行列。ワイワイがやがやです。プライオリティのカウンターは

①ビジネスクラス
②アシアナクラブダイヤモンド会員以上&スタアラゴールド
③アシアナクラブゴールド会員

の3コースに分かれており、優先カウンターとはいえ、結構並んでいます。私は②に並んだのですが、結果として③のほうが対象となる乗客が少ないせいか、ずっとスムーズに流れていました笑

2個ある預け手荷物の内、一個が28kgだったので、これは超過料金取られるなーと諦めていたのですが、おまけしてくれました。「美しい人々」を標榜するアシアナ航空、ありがとう!

さて、身軽になり、ソウル市内散策に出発です!

 

 

まとめ

個人的に不得意な夜行便ですが、それなりに快適に過ごすことができました。次回は、フルーツだけキープしておいてもらって、着陸1時間前までひたすら寝るというのもありかな、という感じです。

一方、夜行便でもガンガンサービス堪能するぜ!という方にも、マレーシア航空のケータリングとクルーは十分に応えてくれると思います。

ソウル発券と、成田発キャンペーン運賃の差額は大体3〜4万円くらい。成田線の場合、復路も昼行便にできるオプションがあるので、こちらであれば、夜行便を避けることも可能です。ケースバイケースで使い分けていきたいところです。

クアラルンプール発昼行便の搭乗記はこちら!

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