【気になる噂】キャセイがB777エコノミークラスの横10列化を検討中?!

CXB777-300ER
画像出典:Planespotters.net

設計時には3-3-3ないしは2-5-2の横9列が標準とされていた、ボーイングB777のエコノミークラス。ジャンボよりも横1列少ないのでゆったりですよーというのが元々の売りだったように思いますが、いつしか3-4-3の横10列を採用する航空会社の方が多数派になりつつあります。

比較的ゆったり目なキャビンが多いアジア系航空会社であっても、チャイナエアラインズ、エバー航空、中国東方航空、中国南方航空といった会社が国際線仕様機の横10列化に舵を切っているのは周知の通りです。

そんな流れに我らが(?)キャセイパシフィック航空も乗っかろうとしている?!という、非常に気になる噂が入ってきました。

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キャセイパシフィック航空 B777 横10列化 に関する噂

Runway-Girls

今回取り上げる情報ソースは“RUNWAY GIRL NETWORK”という英語メディア。キャビンインテリアやシートといった、機内環境や快適性に関わる領域の情報を発信しているWEBサイトです。

非常に面白い記事ですので、是非元ソースに目を通していただきたいのですが、主要なポイントを抜粋して、拙訳をつけてみました。
“Ten abreast on 777 looms as Cathay tests new, narrower seats”

・キャセイパシフィック航空は同社が保有しているB777のエコノミークラスを3-3-3配列から1列増やし、3-4-3配列へと変更することを検討している模様

 

・匿名希望の情報提供者が、国泰城で実施された新エコノミークラス座席のモックアップテストに参加

 

・情報提供者は、テスト参加要請を受けるに先立って、カスタマーサーベイ(恐らくはCahthay Insightでしょう)に回答していた。

 

・同社はサーベイを通じて、「過去12ヶ月以内に同社の長距離エコノミークラスに搭乗した顧客」を被験者として抽出した模様

 

・テストでは細部が異なる三種類の座席が用意されており、それぞれの座席に関して、背もたれを起こした状態、リクライニングした状態を10分ずつ体験。シートの居住性に関してヒアリングが行われた。

RECARO_CL3710

画像出典:Recaro

・テスト用に用いられた座席にはレカロのラベルが付いており、レカロが販売する薄型座席CL3710であると推定される。この座席はキャセイパシフィック航空のA350-900で採用されているものと同型である。

 

・ヘッドレストはA350-900のものとも異なった新しいタイプであった。

 

・テスト用座席は既存のものと比較して明らかに幅が狭く、アームレストも小さなものであった。リクライニング角度は標準的であった。

 

・テストの様子を見る限り、同社は座席幅の減少が快適性にどのような影響を与えるかをチェックしているようだった。

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本記事に関する所感

CXB777-300ER_cabin画像出典:Airliners.net

繰り返しますが、この記事は飽くまでも匿名ソースからの情報による「噂」に過ぎません。

しかし、仮にこのようなテストが実際に行われているのであれば、キャセイパシフィック航空がB777エコノミークラスの詰め込み化を検討している確度は、相当程度高いといえるでしょう。

原油安という追い風がありながらも、キャセイパシフィック航空の経営状態は芳しくありません。8/30日付けのブルームバーグでは“世界で最もイケてない航空会社株(意訳)”と酷評される始末です。

直近の決算が不調となった原因は「低調なプレミアムキャビン需要」でした。恐らくは中国経済の低成長が背景にあるはずで、これに関しては同社だけでどうにかなる話ではありません(中国マーケットの好調ぶりに甘えきっていたという側面はありそうですが)。

この為、手っ取り早く収益力をアップするために、既存機材のエコノミークラスに客を今以上に詰め込む!というのは大いにあり得そうなストーリーであります。

アジアの航空ハブとしては南寄りに位置する香港。それ故、キャセイパシフィック航空の長距離路線は、競合する他社と比較して飛行時間が長くなりがちです。この為か、業界標準よりも若干ゆったりとした座席配列を採用してきた歴史がありますが、これも「聖域」ではなかったようです。

記事によれば、座席幅とのトレードオフで、ヘッドレストの機能が向上しているようです。しかし、これがシート幅減少のマイナス影響を打ち消す程の優れものなのかは、現時点では知る由もありません。

 

 

まとめ

CXA350-900_cabin

画像出典:Airliners.net

どんどん世知辛くなっていくエコノミークラスでの航空旅行。いつもファーストクラスやビジネスクラスでお出かけできる身分になりたいところですが、そうは問屋が卸さないというものです。

歴史を振り返ってみると、ワイドボディ機はその多くにおいて、設計時の想定+1列が業界標準となっています。B777の他、B747も当初は横9列配置を取る会社が多かったようですし、B787に到っては、横8列を採用するのは最早JALのみではないでしょうか。

時代の流れである事は理解していますが、愛用していた航空会社が「詰め込み倶楽部」の仲間入りをしつつあるようであることは、残念な限りです。

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