キャセイパシフィック航空プレミアムエコノミークラスのリージョナル運用便に久しぶりに搭乗しました。今回搭乗したのはバンコク→香港間のCX712便。この便、シンガポール→バンコク→香港の経由便で、キャパシティ重視のリージョナル仕様機での運用が目立っていましたが、ここ最近はPY付き機材(A330-300/A340-300)もよく投入されているようです。
このフライトはバンコク→香港→ロンドン→マドリッド往復の1区間目。バンコク発の場合、プレミアムエコノミークラス以上であれば、このように香港やクアラルンプール経由の旅程を組むことが可能です。
British Airways Executive Club はワンワールドのマイレージプログラムとしては上級会員資格が…
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キャセイパシフィック航空CX712便 バンコク スワンナプーム空港チェックイン
この日は潜伏中のコンドミニアムからUberXで空港へ。空港への均一料金が値下げになって以来、クルマで空港に向かいたいときはUberの利用が増えました。高速料金コミコミでTHB375也。
とはいうものの、我が家の近所は早朝だとあまりUberが走っていません。こういう時には相対的に運用台数が多く、条件さえ合えば事前予約も可能なGrabが役立ちます。
キャセイパシフィック航空のチェックインカウンターは、ターミナル中程のMカウンター。早めに到着したので、乗客の数はあまり多くありません。
Expertflyerで調べると、当日の空席状況はJ9/W0/Y0。オーバーセルしている感が漂ってきますが、今回は予約記録にBritish Airways Executive ClubのBlue会員番号が登録されています。
栄えあるOneWorld無印パッセンジャーですから、インボラアップグレードの期待値は限りなくゼロです。
一般レーンのセキュリティチェック・出国審査もさほど混み合っておらず。タイらしさを感じる最後のポイントであるとんがり帽子オブジェに別れを告げてラウンジへと向かいます。
バンコク スワンナプーム空港 キャセイパシフィック航空ラウンジ
搭乗前の一時を過ごすのはお馴染みのキャセイラウンジ。
ヌードルバーの香港麺はちょっと微妙な感じなのですが、タイ料理各種はなかなか本格派で美味しい!流石です。
今回選んだのはパッタイとトムカーガイ。タイ料理のスープものだと、トムヤムクンが他を寄せ付けない知名度&人気ですが、個人的には常にトムカーガイ推しです。中に入っているフクロタケがまた美味いんだこれが。
結構満腹になってしまいましたが、この後のフライトの機内食クオリティがヤバくても問題ないコンディションに仕上がったので、良いことにしましょう。
全旅程が一つのPNRにまとまっているので、終着地マドリッドまで3枚まとめて搭乗券が発行されました。
当然の事ながら搭乗券の台紙はCXバージョン。BAが世界に誇るプレミアムエコノミークラスブランド ”World Traveller Plus”はスペースの関係上「ワードトラベラーP!」でぶつ切りに。ちょっと笑えます。
確かにP国の人たちってリアルにワールドトラベラーだけど…
写真には映り込んでいませんが、シート番号は Economy Class のところに印字されていました。さすがにここまで摺り合わせるのはシステム上難しいのでしょう。
キャセイパシフィック航空 CX712便 搭乗→出発
搭乗開始時刻が近づいてきたので、居心地の良いキャセイラウンジを出て、ゲートへと向かいます。
途中、通りがかりのCIPラウンジに寄り道。確かマレーシア航空の指定ラウンジがここだったように記憶していますが、何気に24時間営業なんですね、ここ。
ラウンジ前に置いてある看板が、スリランカ航空、フィリピン航空、ベトジェットと、B級感漂うのがまたなんとも。てか、ベトジェットってLCCだと思い込んでいたのですが、ラウンジサービスが存在するんですね。
G1ゲート付近では、インドネシア隊が出撃準備中。ジャカルタ在住時は嫌々乗っていたガルーダも、インドネシアそのものも、離れてみると少し懐かしく感じられます。ガルーダのバンコク発券運賃は割と強気な設定なので、なかなか乗る機会もないでしょうが…
G4ゲートまでやってきました。今回の搭乗機はこちら。ちゃんと予定通り33Kがやってきました。ガラス張りの意匠がユニークな、スワンナプーム空港らしい光景です。
定員の少ない33Kですので、満席便とはいえども待合室のワッショイワッショイ感はさほどでもありません。これが773Zだったりすると、もう座る所すらなくなってしまいますからね。
ゲートに到着すると程なく搭乗開始。優先搭乗にみんなで押し寄せます。バンコク香港線もマルコ&OW上級会員多いですな〜。
キャセイパシフィック航空 CX712便 プレミアムエコノミークラス シート
久々の利用となるキャセイパシフィック航空のプレミアムエコノミークラス。落ち着いたグリーンの座席が並ぶ様はキャセイらしさがよく出ています。このミニキャビンの雰囲気は大好きです。
ここ最近のプレミアムエコノミーはビジネスクラスに負けず劣らずの気合いの入ったシートが増えていますが、キャセイプレミアムエコノミーはどうもさっぱりとした感じ…笑 ただ、快適に座る!という超基本的にな機能に関しては標準以上の仕上がりであるように思われます。
今回は幸運にも最前列を座席指定できました。足元広々かつレッグレスト付きですので、キャセイのプレエコ搭乗時には可能な限り最前列をゲットしたいものです。真ん中の4列はブロックされている事が多いように思いますが、2名掛けの部分は早めに指定を入れれば普通に取れるようです。
安全のしおりとヘッドセット。ビジネスクラスと同仕様のものがビニール袋に収められています。このヘッドセット、耳当てのフィット感がイマイチであるように感じます。プレミアムエコノミー用ならば及第点ですが、ビジネスクラスのヘッドセットとしてはもうちょっと頑張ってほしいかな、とも。
窓の外には同じく香港に向かうロイヤルヨルダン航空が。以遠権区間のみの搭乗も可能なので、787が入っている日を狙って搭乗してみたいものです!
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キャセイパシフィック航空 CX712便 出発・機内サービス
定刻より少し遅れてプッシュバック開始。一路香港へと向かいます。
お隣には梅のB747-400。こいつにも乗りたい!
程なく滑走路端に到り、テイクオフローリング開始。遠くにQRのA380が羽を休めているのが見えます。夜便でDOHに帰るのでしょう。バンコクの空港は、興味深い飛行機が多くて楽しめます。久しぶりにスポッティング趣味を再開しようかしら…
軽々上昇すると、すぐに分厚い雲の中に。せっかく窓側席をゲットしましたが、この先の地上の景色は望むべくもありません。
出発前バタバタしていたため疲れていたのか、気づいたら寝落ち笑 意識が戻ると、夕食の配給が始まりつつありました。
配られた食事はこちら。アジアリージョナル路線のプレミアムエコノミークラスの食事は、エコノミークラスと共通です。
チキンのレッドカレーとミックスベジタブルのソテーがどどーんとメインに添えられ、これに加えてフルーツ&パンという、標準的なキャセイ飯。
特徴的なのは、全体に占めるおかずの体積が大きいことと、ヤングコーンのような少々根の張りそうな野菜が使われている事。香港搭載のエビチリ&チャーハンの場合なんぞ、全体の8割がチャーハンで占められていたりしますからね…バンコク搭載は単価が安いので、ケータリングにかける予算が総じて渋ちんにみえるキャセイも「贅沢」できるのでしょう。
お味の方もなかなかナイス。器と盛り付けさえちゃんとすれば、ビジネスクラスで提供しても問題と思われる出来映えでした。タイ料理は本当に下ブレがなくて素敵です。
キャセイパシフィック航空 CX712便 香港国際空港到着
食事後は再び夢の世界へ。気づいたら香港国際空港へのファイナルアプローチ中でした。
天候条件は良かったように見えましたが、キャセイには珍しいハードランディングで香港に到着。ファイナルアプローチで大きく揺さぶられていても、接地のタイミングにはピタリ安定させてトトン!と降りるのがキャセイスタイルだけにちょっとびっくりでした。弘法にも筆の誤りといったところでしょうか。
海南航空グループの牙城となっている新サテライトを眺めながらタキシングし、定刻には若干遅れての到着。乗り継ぎ時間はたっぷりあるので、全く問題ありません。
ガラガラのセキュリティを抜け、夜行便の搭乗に備えてTHE WING でシャワーを浴びることにします。
次回は、いよいよブリティッシュエアウェイズのA380に搭乗です!
キャセイパシフィック航空CX712便 プレミアムエコノミークラス搭乗記 まとめ
無難に快適なキャセイパシフィック航空リージョナル便のプレミアムエコノミークラス。この後初搭乗するBA ワールドトラベラープラスと比較する為のベンチマークとしてはもってこいでした。
願わくば、長距離路線同様の付加価値ーウェルカムドリンク+機内食のアントレがビジネス同等にーを付けてもらいたいものですが、今の台所事情を見るとちょっと厳しいかな。
快適だけれども、どこか宙ぶらりん感が否めないリージョナルのプレミアムエコノミークラス。長距離機材の間合い運用に合わせての販売が続いていく限り、今後も現状維持で推移していくのでしょうね〜。
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