【ティアポイント大幅減】アメリカン航空国内線ファーストクラス(2クラス運航便)のブッキングクラスが変更に

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アメリカン航空国内線ファーストクラス(2クラス運航便)のブッキングクラスが変更になるようです。

表向きのサービス名は「First Class」で変わらないものの、ブッキングクラス上はビジネスクラス扱いに。

アジア在住者会員にとってはあまり影響の無さそうな変更ではありますが、米国内線ファーストクラスにて「ティアポイント」を荒稼ぎを目論んでいる方は注意が必要です。

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アメリカン航空国内線ファーストクラスのブッキングクラス変更

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今回影響を受ける「ファーストクラス」は一般的な国内線用機材で運航される2クラス運航便に限られます。

ワイドボディ機運航便や、専用機材(A321T)が充当されている大陸横断路線のような3クラス運航便に関しては、これまでと変更ありません。

Flyertalkに掲載されていた旅行代理店向け文書によると:

★搭乗日基準2017/1/16まで
→これまで通り F/A/P クラスを国内線ファーストクラスとして販売

★搭乗日基準2017/1/17まで
→これまで3クラス運航便のビジネスクラスとして使用されていた J/D/I/R クラスを国内線ファーストクラスとして販売

上記のような変更があります。この変更は現時点ではGDS上に反映されておらず、2016/11/12に予定されているスケジュールチェンジと合わせ、一気に変更を行うようです。

aa-inventory(10/23時点のGDS上での予約クラス)

この変更、2017年に予定されているプレミアムエコノミークラスの導入にあたってのブッキングクラス調整が理由のようですが、確かに現行の国内線ファーストクラスは贔屓目にみてもリージョナルビジネスクラス相当。この変更は妥当かなと思う部分もあります。

ただ、そうであればサービス名もBusiness Classに揃えれば良いのに!という感じもありますが、マーケティング上の訴求力がファーストクラスとビジネスクラスでは異なるのでしょう。

 

ブッキングクラス変更にあたって生じうる影響

この変更を目にした時、いの一番に浮かんだのは獲得できる British Airways Executive Club ティアポイントの減少です。

これまで、AA国内線ファーストクラス利用時は

区間マイル2,000マイル未満:60tp
区間マイル2,000マイル以上:210tp 

でしたが、変更後はビジネスクラス扱いになるので

区間マイル2,000マイル未満:40tp
区間マイル2,000マイル以上:140tp

と従来の2/3に減少してしまいます。

AAやBAの国際線ビジネスクラス航空券に米国内線区間を切り込むと、2クラス運航便では多くの場合国内線ファーストクラスを利用できます。

この為、欧州発の ”Tier Point Run” ルートとしては、DUB-LHR-JFK-PHX-HNL-PHX-JFK-LHR-DUB のようなルートが人気を博してきました。

敢えて2クラス運航の2000マイル超え便をぶっこむ事で、効率的にティアポイントを獲得できる(その分身体的にはしんどそうですが…)このようなルーティングも、今後は旨味が少なくなりそうです。

アジア発のAA北米行ビジネスクラス運賃も割安なものがちらほら見受けられますが、この場合も国内線区間に関しては漏れなく獲得ティアポイントダウン。残念です!

ちなみに、アメリカン航空の国内線ファーストクラスって?

ご存じの方も多いかとは思いますが、アメリカン航空の典型的な国内線ファーストクラスはこんな感じ。

a321_fAmerican Airlines A321-231 First Class Cabin (画像出典 Airliners.net

アジア内のリージョナルナロウボディ機のビジネスクラスとほぼ同じような感じです。

これは最新のA321ですので、B757やMD-80といった古株に当たった場合はもっとクタクタでクラシックなシートが皆さんの搭乗を待ち受けています。

エコ椅子と何ら変わらない欧州域内便のエセビジネスクラスよりは大分マシですが、こいつで飛ぶ2,000マイル超えフライトも数多く存在するわけです。

HND-GMPやNRT-TPEといった短距離区間においてすら、充実したプロダクト&ワイドボディ機による運航便がより取り見取りなアジア路線。ここにベースを置く私たちは幸せだと言えましょう。

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アメリカン航空国内線ファーストクラスのブッキングクラス変更のまとめ

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あまり日本在住者的には影響の大きくないニュースですが、ふと思ったのは「日本国内線クラスJにも同じような事が起こらなければよいな」ということ。

クラスJもまぁ言ってしまえばプレミアムエコノミー相当のシート&サービスですから、今回のAAの一件と同じロジックを当てはめると「PYのブッキングクラスに変えなきゃー」という流れにならないとも言えません。

こうなると日本ベースのBritish Airways Executive Club会員としてはさぁ大変(現状40tpのところが25tpに激減!)な事態ですから、今回の変更が太平洋の向こう岸だけで留まることを願うばかりです。

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