カンタス B747-400 Longreach と カンタス創業記念博物館

週末、Youtubeをのんびり眺めていた所、素敵な動画を発見しました。

1989年に放映された、カンタスのB747-400のPR動画。満を持して投入した最新鋭機B747-400と社史を重ね、超長距離路線マーケットで揺るぎのない地位をキープしていくぞ!という力強いメッセージが発信されています。

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Qantas CF 1
ブリスベンから内陸に入ったロングリーチの街がQantasの創業地
Qantas CF 2
なんとも牧歌的な本社。ローカルバスの待合室みたい…
Qantas CF 3
というか、当時の飛行機そのものが殆どローカルバス的なノリですね。乗客むき出しの複葉機…
Qantas CF 4
なにやら筆を動かすおっさんのシルエットが。「夜路死苦!」とか書いてるのかと思いきや
Qantas CF 5
ぴかぴかのジャンボに愛称を書き込んでいました。てか、これ絶対手書きでやらずに、デカール貼り付けて済ますと思うんですけど笑
Qantas CF 6
朝日の差す中、滑走路に向かうB747
Qantas CF 7
この角度、カッコいいですねー。
Qantas CF 8
この角度からの空撮は、主翼の後退角が美しく見えるので、お馴染みですね!やはり-400は均整の取れたスタイルです。

また英語圏の国だけあって、スクリプトもシンプルながら格好良い言い回しです。私自身もそうですが、非ネイティブが英文を書くと、どうしても冗長かつ回りくどい文章になってしまいがちです。こういう構文がパパパパっと出てくるようになると、素晴らしいですね。

Almost 70 years ago, Longreach was a familiar name to long-distance travelers… It was the home of the QANTAS, a small but enterprising airline, creating history by flying distanses people had simply never dreamed of. Now the longest serving airline in the English speaking world, Qantas introduces the world’s most advanced long distance aircraft, the Boeing 747-400… There is really only one choice, Longreach. Qantas Longreach, the only way in the world to go over distance..

カンタス発祥の地がLongreachという街であること、QANTASは “Queensland And Northern Territory Aerial Services”の略称である事を、この動画を観て初めて知った次第です。世の中には知らないことがまだまだ沢山あります。

 

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カンタスの現有 B747-400フリート

エンジン萌えな私的には、ジャンボはロールスロイス・エンジンが音・見た目の側面からベストです。ブリティッシュエアウェイズ、キャセイ、ニュージーランド航空と並んでRRユーザーの筆頭格であるカンタスですが、古いRRエンジン搭載機は引退が進み、現時点ではむしろ少数派になっています。

QF_747-400 Fleet List

現在運用されている11機のうち、RRエンジン搭載機は4機(VH-OJx)のみ。残り(VH-OEx)はアシアナからやって来たGEエンジンの-400が1機、カタログ上の選択肢がGEエンジンしかない-400ERが6機という布陣です。

若干横道にそれますが、恐らくアシアナから来た1機はアジア経済危機の煽りをうけ、ドナドナされてきた機材だと推測できます。虎の子扱いだったALL-PAXタイプの-400(OZでは貨客混載のコンビ型が主流)のうち1機が、1998年に移籍しています。2002年に-400ERが納入されるまでは、こいつだけエンジン違いだったわけで、使いづらいことこの上なかったに違いありません。

現時点では、FR24のデータを見る限り、-400と-400ERは区別無く運用されているようです。いつか乗ってみたいと密かに思っているのは、ひたすら絶海の上を飛び続けるシドニ〜ヨハネスブルグ線。4発機ならではの安心感が、殊更に有り難く感じられそうな路線です。

 

カンタス創業記念博物館@ロングリーチ

カンタス創業の地であるロングリーチには、同社の博物館が存在するようです。
参照:Qantas Founders Museum

ロングリーチ空港に隣接する敷地には、引退した同社フリート(B747-238B/ B707-138B)が展示されており、内部を見学することはもちろんのこと、主翼の上を歩いたり、エンジンカウルの内側に入ったりすることができる模様。これは楽しそう!(画像はいずれも同博物館公式FBページより)

QF_Museum

QF_Museum_3

QF_Museum_2

ガイドツアーに「ウィングウォーク」をつけると入場料AUD65.00/名と、結構なお値段ですが、僻地の街(失礼!)で大規模な博物館を維持していくコストを考えるとむしろ良心的とすら言えるでしょう。

「オーストラリアって、行ってももすることないよな〜」とか思っていたのですが、次回行く機会があれば、ここはMust Visitだなと考えています。

 

ロングリーチへのアクセス

勝手に僻地扱いしてしまったロングリーチですが、アクセスを調べてみると、やっぱりド田舎でした笑

航空便でのアクセスは、Qantas LinkのDash8がブリスベンとの間に1日1往復。以上!

QF_link Dash8

意外なことに鉄道でのアクセスも可能で、こちらはQueensland Rail社の運行する「Spirit of the Outback号」が週2便。ブリスベンから24時間列車にトコトコ揺られることになります。思った以上の長旅ですが、寝台車も付いています。こちらの方が趣きもあり、良いでしょう。

Queensland_rail tariff

早割だと、個室寝台で日本円換算20,000円くらい。なかなかリーズナブルと言えそうです。ファーストクラスもあるようですが、こちらはWEBサイトの調子が悪いのか、残念ながら運賃が表示されません。

Queensland_rail2 Queensland_rail3

略図を見ても途中からひたすら線路が直線であることがうかがえます。こんな環境だからこそ、民間航空ビジネスが早くから発展したんでしょうね。

 

まとめ

カンタス創業の地、ロングリーチ。気持ちが良いまでの僻地っぷり素晴らしい博物館の存在を知ることで、訪問したくなってきました。

BAのKUL発券で攻め込むか、はたまた
・British Airways Executive Club 特典航空券 で HND-SYD-BNE
・United Milage Plus 特典航空券で SYD-BKK-HND
と発券し、ひたすらB747-400を乗り倒すか。ルートの組み方次第では、なかなか夢の広がる旅行ができそうです。2017年のロング旅行に組み込もうかなー。




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