ビジネスクラスのバックワンウェイは半島発が楽しい!韓国からバンコクへ欧州経由で飛んでみよう!!

昨年の記事で、バンコクやクアラルンプール発の欧州経由日本行きバックワンウェイが安い&楽しい!と書きました。しかしながら、美味しいなと思えるルーティングは大体エコノミー。プレミアムエコノミーやビジネスクラス利用のパターンに関していえば「面白いけど、コスパ的にはちょっとね…」というようなものばかりでした。

それならば、ビジネスクラス料金が割安ということで名高いあの国を出発地にしてみると、どんなルートが組めるでしょうか。2018年のプランニングも兼ねて、調べてみましょう。

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そもそもバックワンウェイの料金ってどうやって計算されるの?

キャリアによって若干の例外もあるようですが、基本的には 出発地A→目的地Bへの往復料金の1/2と、目的地B→帰着地Cへの往復料金の1/2を合算したものになります。

例えば、ブリティッシュエアウェイズのビジネスクラスで、ソウル→ロンドン→マドリッド//アムステルダム→ロンドン→バンコクと飛ぶルートを組みたいとしましょう。この時、全区間でBA/IB便のIクラスを利用する場合の運賃は

①ソウル発マドリッド往復のBA-Iクラス往復運賃(ILX7Y6T0)の1/2
②アムステルダム発バンコク往復のBA-Iクラス往復運賃(INCSALE)の1/2

を合算する事で計算されます。このため、①②それぞれのポーションを、いかに割安な組み合わせにできるかが、旅程全体としてのお値打ち度を決定づけるといえるでしょう。

なお、このようなコンビネーションの可否は、運賃規則内の COMBINATIONS によって規定されます。ここで、COMBINATIONS がNGということになっていれば、上記のような組み合わせはできません。経験上、同一キャリアであれば問題無く組み合わせられる場合が多いようです。(このあたりはプロの実務家の方のご意見を伺いたく!)

このようなバックワンウェイルートを組むメリットを考えてみる

そのメリットは、面倒なポジショニングをすることなく、欧州発アジア行き運賃の割安さを享受できるという点にありましょう。

ここ数年のトレンドとして、欧州発アジア行きビジネスクラス運賃には割安な料金設定が非常によく見られます。一方、一昔前まで隆盛を極めていた東南アジア各地発欧州行きビジネスクラス航空券は全体に値上がりし、その値頃感に陰りも感じられます。

しかし、欧州発アジア行きビジネスクラス運賃を利用する上での泣き所は、ポジショニングの厄介さ。何らかの形で片道航空券を手配して一回は欧州に乗り込まなければならないわけですが、これにはそれなりのコストがかかります。

また、欧州側での割安な発券地は、時期や利用キャリアによって変わります。ストックホルム、オスロ、アムステルダム、プラハ、ダブリン、ローマ等が安いようですが、必ずしも一定しないのです。バンコク、コロンボやシドニーに「通勤」する方はたまに見かけますが、発券地がコロコロ変わってしまっては、コミュートしようがありません。

そこで、東アジアで例外的な安さをキープしている韓国発券のビジネスクラス航空券を①、リーズナブルな欧州発アジア行きビジネスクラス航空券を②とし、これらを組み合わせます。

こうすることにより、安価に長距離を飛べて、発券地へのポジショニングが容易かつ、欧州サイドの行先を調整しやすい航空券を発券する事ができるというわけです。(とはいうものの、このあたりは好みの問題かも。依然として、発券地や目的地から自分のホームポジションに戻るための足を確保する必要はあるわけですから。欧州に都度出かけていくよりも、比較的容易かつ安価だというだけのお話しです…)

実際にはどんな料金が出てくる…?

欧州がオンシーズンに入り始める3月〜4月頃の旅程を適当に検索してみると、こんな感じ。いずれも航空会社WEBサイトないしはExpedia等のオンライン旅行代理店にて発券可能な料金たちです。

全区間においてガッツリビジネスクラスを楽しみつつも、総額は日本円換算で22万円強。バンコク発欧州往復のビジネスクラスはオンシーズンだと総額30万円くらいが最近の相場ですので、料金的にも、利用できるキャリア的にも、バンコク在住者目線では結構アリだなぁと思います。

また、日本在住の方にとっても悪くないかなと思う部分も。日本発券でこの予算感だと、通常は中国本土系航空会社(CA/MUあたり)のビジネスクラス利用になってしまいます。このことを考慮すると、若干ポジショニングを調整するだけで、BA/AY/TK/EYあたりに乗れ、かつ旅行の最後にバンコクで一休みできるというのはそれなりのバリューであるように思います。(ある程度旅行日程に自由が利かないと厳しいですが)

ビジネスクラスのバックワンウェイはあの半島発が楽しい!韓国からバンコクへ欧州経由で飛んでみよう!! のまとめ

ウォン安傾向はなくなったものの、引き続き値頃感のある料金設定が行われている韓国発券。その背景には、彼の国の人たちの少々極端なまでの自国キャリア贔屓が影響しているように思います。

「宗派」の問題はありますが、そんな発券地が近隣に存在するならば、利用しない理由はありません。単純往復でも十分お値打ちですが、ちょっと視点を変えるともっと面白いルートが組めるよというご紹介でした。私も、今年のBA4区間はこれで仕留めよう…

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