【こちらも560TP獲得可能】ジャカルタ発札幌行き キャセイパシフィック航空ビジネスクラス航空券

以前は値頃感皆無だった、キャセイパシフィック航空のインドネシア発券。久しぶりにチェックしてみたところ、運賃水準が若干切り下がったうえ、以前は別枠で運賃が設定されていた札幌千歳行きが東京・大阪・名古屋等と同運賃になっていました。

先日の記事で取り上げたスリランカ航空のドバイ往復航空券同様、ジャカルタから香港経由で札幌を往復すると、British Airways Executive Clubのティアポイントが560TP獲得可能。日本在住のBAEC会員には、こちらの方が使いやすいかもしれません。

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BAECティアポイントを効率的に集めるには?

British Airways Executive Clubでは、エコノミークラスに搭乗しているとなかなかティアポイントが貯まりません。

先日搭乗したアメリカン航空の香港→ロサンゼルス→サンフランシスコを例に取ると、Gold会員のボーナスAviosも含めて片道9,685Avoisが加算される一方、ステイタスの獲得・維持の基準となるティアポイントは、たったの25TP。JAL国内線片道+α程度のティアポイントしか得ることができません。

長距離をエコノミークラスで飛ぶ客なんぞお呼びでないという、なんともお国柄漂う条件設定ですが、ロングの移動も含めて全てをビジネスクラスで飛ぶというのは、個人的にはちょっと厳しい!スーパーブルジョワジーではない私のような人間には、メリハリを付けた発券が肝心です。

このプログラムに置いて、獲得できるティアポイントの閾値となる区間マイル数は2,000マイルと6,000マイル。ビジネスクラス利用の場合:

区間マイル 1-1,999マイル:40TP
区間マイル 2,000-5,999マイル:140TP
区間マイル 6,000マイル以上:160TP

という設定になっています(BAのロシア線など、若干の例外あり)。

獲得できるティアポイント数が顕著に増加するのは区間マイル2,000マイルから。このため、2,000マイルを少し超えるような中距離路線のビジネスクラス・ファーストクラスを利用する事が、ティアポイントを効率的に貯める一番の方法なのです。(日本国内線をクラスJでひたすら飛び回るというやり方もありますが、ちょっと疲れそうです)

香港から区間距離2,000マイルを超えるキャセイパシフィック航空の就航地

キャセイパシフィック航空の東アジア・東南アジア就航地のうち、香港からの区間距離が2,000マイルを超える都市は多くありません。これは、香港が戦略的な立地にあることの裏返しで、本来的には歓迎すべき事でしょうが、効率的なティアポイント集めという観点からは「うーん」という感じ。

区間マイルが2,000マイル以上となる東アジア・東南アジアの就航地

・札幌千歳(日本)
・ジャカルタ(インドネシア)
・スラバヤ(インドネシア)
・バリ/デンパサール(インドネシア)

キャセイパシフィック航空のアジアリージョナル路線でティアポイントを効率的に獲得しようとすると、札幌千歳+インドネシア国内三都市いずれかの組み合わせしか、選択肢がないことが分かります。

往復14万円弱で560TP獲得可能、乗り継ぎ良好なジャカルタ発札幌行きビジネスクラス航空券

キャセイパシフィック航空のインドネシア発券は、元々あまりコンペティティブな料金設定ではありませんでした。

ジャカルタ発の札幌往復だと、USD建てで総額2,000USD程度。予約変更規定が緩やかである事を考慮しても、値頃感皆無な水準です。

しかし、インドネシア政府の指導で航空運賃やホテル料金のUSD建て表示が禁止されるようになってからは、キャセイパシフィック航空もIDR建ての表示を採用。競争の激化も手伝ってか、料金水準自体もじりじりと下降を続けてきました。

また、札幌千歳は運賃設定上、日本国内の他都市と別枠だったのですが、こちらもいつのまにか全都市均一設定に。これらのファクターが重なって、ティアポイント獲得目線での値打ち感が一気に高まってきたわけです。

ひさしぶりに運賃設定を調べてみたところ、ジャカルタ発香港経由札幌千歳往復 割引ビジネスクラス(Iクラス)の料金はこんな感じ。直近のレートだと、1IDR=0.0083JPYですので、IDR建ての金額を120で割ると日本円に換算できます。

香港朝発・夜着というスケジュールが泣き所なキャセイパシフィック航空の香港札幌線ですが、香港ジャカルタ線は多くの曜日において往復共に夜行便が設定されています。この為、香港での長時間零オーバーなく、札幌線に乗り継ぎが可能。ブロックタイム4時間台の夜行便はちょっと辛いですが、手早く仕留めたい方にとっては使い勝手がよいスケジュールであるといえます。

第3滑走路建設のためのお布施も含めた総額は、日本円換算にて13.8万円前後。

コロンボ発千歳往復と近しい金額ですが、往復共に同日乗り継ぎが可能であることや、ポジショニングの手間を勘案するとジャカルタ>コロンボと言ってよいでしょう。

また、繁忙期である7-8月には季節増便のCX582/583が、77Wで運航されます。B747の引退以来、無限リージョ地獄と化していた香港札幌線において、地獄に仏とはまさにこの事。

おまけに、現時点でアサインが予定されているのは4クラス仕様の77H。

マルコポーロクラブのゴールド会員以上や、ワンワールドエメラルド会員ならば、ファーストクラス座席のビジネスクラス開放の恩恵に預かれるかもしれません。

繁忙期とはいえ、現時点ではIクラスに空きがある便も多いようです。諸々のファクターを総合的に考慮すると、夏休みのティアポイント稼ぎ&キャセイパシフィック航空のビジネスクラスを堪能するにあたっては、良い選択肢ではないでしょうか。

【こちらも560TP獲得可能】ジャカルタ発札幌行き キャセイパシフィック航空ビジネスクラス航空券

私がベースにしていた頃は国際航空運賃不毛地帯だったジャカルタですが、俄に面白い料金が増えつつあります。航空券は通貨の弱い国で買うべし!という定石は、今も健在です。

ジャカルタは、一般的な方にとって観光地としての魅力皆無なデスティネーションです。しかし、片道をデンパサール発着に変更したり、別切りの国内線や鉄道でバンドン、ジョグジャカルタあたりに足を伸ばせば、旅行としても十分に楽しめるかと思います。ティアポイントの為だけに飛んでいたら、ちょっとつまらないですからね。

最近こんな記事ばかり書いているような気がしますが、個人的にホットなイシューでもありますので、魅力的な運賃を見つけ次第、同好の皆さんにシェアしていきたいと思います。

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